夢の電気自動車、ついに先行開発開始!【EV新時代のキーパーソンPART1】シムドライブ 清水 浩さん[ CORISM ] [CORISM]
【ビジネス・経済】2010/04/19
独創的な手法で電気自動車の普及を目指すベンチャー企業
株式会社シムドライブ(清水浩社長)は、昨年8月に設立された電気自動車の普及を目指す企業だ。そして、このwebサイト「コリズム」を運営する株式会社ガリバーインターナショナルの羽鳥兼市会長が取締役を務める。
シムドライブ社が目指す電気自動車普及への道筋は、独創的だ。
自らが電気自動車メーカーになるのではなく、電気自動車や、その部品の製造を希望する企業と提携し、シムドライブ社が持つインホイールモーターとコンポーネント・ビルトインフレームという電気自動車技術を提供する手法を採る。それを築いてきたのが、EV開発で30年の実績を持つシムドライブ社長であり、慶應義塾大学教授である清水浩だ。
シムドライブ社が公表する行程表によれば、今年中に先行車開発を行い、来年から2年掛けて量産開発支援を行い、2013年には希望するメーカーが電気自動車の量産に着手する計画となっている。今年3月末には、計画に参加する京都のナノオプトニクス・エナジー社が、自動車メーカー以外でのEV量産化を発表している。
シムドライブ社が目指す電気自動車普及への道筋は、独創的だ。
自らが電気自動車メーカーになるのではなく、電気自動車や、その部品の製造を希望する企業と提携し、シムドライブ社が持つインホイールモーターとコンポーネント・ビルトインフレームという電気自動車技術を提供する手法を採る。それを築いてきたのが、EV開発で30年の実績を持つシムドライブ社長であり、慶應義塾大学教授である清水浩だ。
シムドライブ社が公表する行程表によれば、今年中に先行車開発を行い、来年から2年掛けて量産開発支援を行い、2013年には希望するメーカーが電気自動車の量産に着手する計画となっている。今年3月末には、計画に参加する京都のナノオプトニクス・エナジー社が、自動車メーカー以外でのEV量産化を発表している。
自動車メーカー2社も注目するほどの好調な滑り出し
清水社長は、「当初、この計画に20社が協力していただければ、なんとか動き出すことができるだろうと考えていましたが、すでに34社が提携を申し込んでくれており、1号目の先行開発車が設計段階に入っています。去年から今年に掛けて、電気自動車に対する関心や、事業意欲が急速に高まっていますね。時代の変わり目に来ています」と、創業後の好調な滑り出しを語る。
「参加されている企業や自治体などにとって、シムドライブとの提携は、非常に手頃な価格で現実的な情報を入手できる手段となっているようです。EVの最新情報や、最新技術を、講義により知識として蓄えたあと、実際に先行開発車の開発と製造を自ら体験できるのですから、これほど本格的にEVを身につけられる機会はほかにはありません」
そして、「自動車メーカーが2社も提携していることは大きいと思います。2013年に、自動車メーカーがシムドライブ社で得た技術を活かした電気自動車を量産し、シムドライブのノウハウと自動車メーカーの量産規模という相乗効果で電気自動車の生産が年間10万台に達したら、そこから7年ほどで一気に普及がはじまるでしょう」
清水社長は、単にシムドライブ社の成功を願うだけではない。「電気自動車に使うリチウムイオンバッテリーは、日本で発明され、開発されました。永久磁石式同期モーターで使うネオジム磁石も、日本で発明され、開発されてきました。そして太陽光発電は、発明こそアメリカですが、日本で大きく開発が進みました。日本が頑張ってきたそうした技術を使って、日本の経済を強くしないでどうするのですか」
「参加されている企業や自治体などにとって、シムドライブとの提携は、非常に手頃な価格で現実的な情報を入手できる手段となっているようです。EVの最新情報や、最新技術を、講義により知識として蓄えたあと、実際に先行開発車の開発と製造を自ら体験できるのですから、これほど本格的にEVを身につけられる機会はほかにはありません」
そして、「自動車メーカーが2社も提携していることは大きいと思います。2013年に、自動車メーカーがシムドライブ社で得た技術を活かした電気自動車を量産し、シムドライブのノウハウと自動車メーカーの量産規模という相乗効果で電気自動車の生産が年間10万台に達したら、そこから7年ほどで一気に普及がはじまるでしょう」
清水社長は、単にシムドライブ社の成功を願うだけではない。「電気自動車に使うリチウムイオンバッテリーは、日本で発明され、開発されました。永久磁石式同期モーターで使うネオジム磁石も、日本で発明され、開発されてきました。そして太陽光発電は、発明こそアメリカですが、日本で大きく開発が進みました。日本が頑張ってきたそうした技術を使って、日本の経済を強くしないでどうするのですか」
今ある技術を有効活用してビジネスを確立
今後については、「今は、現在ある技術を有効に使って、ビジネスを確立することが何より大切です」と力説する。
新しい技術というのは、それが発明されてから実用化されるまで20〜30年の歳月が掛かるという。リチウムイオンバッテリーの発明は1986年、ネオジム磁石の発明は1982年。それから25〜28年後の今、電気自動車がいよいよ量産へ向け、自動車メーカーが動いた。次の新技術開発があるとしても、それが実用化するのは20〜30年後のこと、というのが清水社長の論理だ。
過去、何度も電気自動車に注目が集まったが、それが本当の意味で普及することはなかった。30年におよび電気自動車開発に関わってきた清水社長は「今度こそ失敗できない」と言う。そして、市場では、技術的にも時代的にも高まる電気自動車への期待が、消費者の要求へと変貌してきつつある。
新しい技術というのは、それが発明されてから実用化されるまで20〜30年の歳月が掛かるという。リチウムイオンバッテリーの発明は1986年、ネオジム磁石の発明は1982年。それから25〜28年後の今、電気自動車がいよいよ量産へ向け、自動車メーカーが動いた。次の新技術開発があるとしても、それが実用化するのは20〜30年後のこと、というのが清水社長の論理だ。
過去、何度も電気自動車に注目が集まったが、それが本当の意味で普及することはなかった。30年におよび電気自動車開発に関わってきた清水社長は「今度こそ失敗できない」と言う。そして、市場では、技術的にも時代的にも高まる電気自動車への期待が、消費者の要求へと変貌してきつつある。
シムドライブ社長であり慶應義塾大学教授でもある清水浩さん。独創的な方法で電気自動車の普及を目指す。
COPY:御堀直嗣
(レポート:CORISM編集部)
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