平日のママがターゲット! 中古車大手、ガリバーがファミリーカー専門店「SNAP HOUSE(スナップハウス)オープン [CORISM]

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【イベント情報】2014/04/20

接点をもつことが難しいママ達と、ジックリ長くお付き合いが販売につながる!?

ガリバー スナップハウス
 中古車大手のガリバーは、ファミリーカーを専門に扱う新ブランド「SNAP HOUSE(スナップハウス)」の第1号店を埼玉県川口市にオープンした。

 ガリバーは、2018年2月の800店舗展開に向け、積極的に出店を進めている。しかし、ガリバーブランドだけでは接触できていない顧客がいた。そのため、より幅の広い顧客層へリーチしするために色々な新ブランドを立ち上げている。今回オープンしたファミリー層向けのスナップハウスの他、輸入車専門店リベラーラ、軽自動車専門店ミニクル、大型展示場のワオタウンなどがある。

 今回オープンしたスナップハウスは、ファミリー層向けの店舗。都市近郊に住む20~30代の子育て世代(イメージ:夫婦2人+未就学児童1~2人)がターゲットだ。ファミリーカー専門店と言われると、ミニバン専門店をイメージするが、それだけというわけはない。ファミリーとはいえ、ミニバンからコンパクトカー、軽自動車などなど使うクルマは顧客それぞれ。ミニバン専門店などは多く存在するが、スナップハウスはそういった店とは少々違う。

 それは、クルマのカテゴリーで店舗コンセプトを立てるのではなく、あくまでファミリーが主体。クルマではなく、家族でクルマ選びができる場所としてのコンセプトをもつ。一般的にクルマ選びは、男性主導で行ってきた傾向にある。しかし、実際の購入決定権を持っているのは女性だったりするのだ。端的にいえば、決定権をもつ女性と店舗の結びつきを強くすることで、自店での購入可能性が高まることも狙いのようだ。

 また、多くの中古車店舗は顧客との接点が、顧客の購入マインドが高まったときのみ。対して、スナップハウスは、キッズスペースを2時間300円で一般開放。無料ではなく300円支払うことで、使う側も気兼ねなく使えるというもの。フリードリンク制なので、ユックリとママ友同士のコミュニケーションも取りやすい環境だ。多くのママに、まずはスナップハウスを利用してもらおうというチャレンジを行っている。

 スナップハウスに馴染んでもらったママ達から、結果としてクルマ関係の相談が生まれ、そして購入マインドが高まったら、まずはスナップハウスのスタッフへ、という長い接点を持って顧客と付き合うという新しいタイプの店舗と言える。さらに、キッズハウスで遊んでいた子供たちが大きく育ち、免許を取った時、最初のクルマ購入の相談は馴染みのあるスナップハウスで。そうなれば、まさに理想的な店舗となるだろう。

 新車メーカーの多くが、ママの取り込みを意識して色々な方法でチャレンジしている。日産も2014年度から、レディファーストプロジェクトという女性にうれしい店舗づくりをテーマに約300店舗で展開する予定だ。

 すでに、20年以上前から、女性目線の自動車販売店舗作りは話題になり消え、また話題になり消えるというパターンを繰り返している。つまり、女性目線のお店とされてベンチマークされ、今も継続している店舗はほとんどない。ガリバーが生み出したスナップハウスが、今後の女性目線の店舗となり長く続くかどうか、今後注目されることは間違いないだろう。

■店舗情報
○店舗名:SNAP HOUSE(スナップハウス)東川口店
○住所:〒333-0811 埼玉県川口市戸塚3-17-30
○営業時間:10:00~20:00
○定休日:木曜日
○電話番号:0120-47-5090
○特設サイト:http://221616.com/snap/
○敷地面積:312坪 建物面積:100坪

ガリバー スナップハウス

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(レポート:CORISM編集部

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