思わずドライブに行きたくなる!? フロントウインドウ越しの動画にナビ情報をプラス「カロッツェリア サイバーナビ」デビュー [CORISM]

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【その他】2011/05/11

方向に車間距離、信号までも認識ナビ情報として活用

カロッツェリア サイバーナビ

 ルームミラーの前にあるのがカメラ。この他に画像処理の装置が装備される

 カロッツェリアブランドの最上級機種となるサイバーナビ。HDDを搭載し純正ナビを多機能&高性能で差別化し、一定の層に絶大な人気を得てきた。しかし、時代の流れはシンプルな機能と低価格路線が人気になり、構成比を伸ばしていった。HDDの高機能機種は、3年で構成比が約半分になるというくらい魅力を失ってきたという。
 そんな最上級機種であるサイバーナビに、新たに4機種が発売された。魅力はなんといっても、ナビに表示される画像だ。フロントウインドウに装着されたカメラで撮られた車両前方の動画をナビ画面上に表示。このリアル世界の動画に、ナビの情報が重なるのだ。進むべき方向を上空に表示、前方車両との車間距離、高速道路では車線の認識、さらに信号待ちでは赤信号を認識する。これは、動画で得た情報と地図上データとのマッチング精度に自信があるパイオニアだからできる技でもある。
 まさに、このサイバーナビは直感ナビというべきだろう。通常のナビは、目で見た状況を一度地図に頭の中で転換しなくてはならないという作業が必要だ。しかし、サイバーナビは目で見た情報とナビの画像が同じなので一瞬にして状況を理解できる。また、画面右側には通常の地図画面があるので、広い範囲での自車位置も一度に確認できる。
 また、検索システムも抜かりはない。ドコモ製の通信モジュールが同梱されていて、3年間無料で外部サーバにアクセスでき、最新の情報を得ることができるのだ。撮影された動画は、別売りのSDカードで、約100時間の録画が可能。ドライブレコーダーだけではなく、サーキット走行などで、自らのドライビングを楽しむなんて、ナビとは違う楽しみ方もある。
 お金に厳しい女性でも、地図を見るのはちょっと苦手という人も多いだろう。だが、このサイバーナビなら、もう安心かもしれない。
 

新しいクルマでエアコンギンギン&サイバーナビで、クールドライブが今年の夏のトレンドか?

 これだけの画像処理技術が入り、価格も今までのHDDモデルと同等だという。価格はオープン価格とのことだが、実勢価格は28~30万円前後といわれているようだ。
 私が今使っているナビは、およそ12年前のもの。DVD化されたばかりの最新型だった。「道が分かればいい」ということで、買い替えることはなかったが、さすがに動画の上にナビ情報が重なるというセンセーショナルな出来事は、DVDがHDDに変わったことなど、ほんの小さいことに感じたほど。久しぶりに、素直に欲しい! と、思えるモデルに出会えた気がする。
 この夏は、震災の影響で夏は完全節電モード。もはや、エアコンでギンギンに冷えたスポットを探すのは不可能かも。ならば、このサイバーナビと新しいクルマで、エアコンをギンギンにしてドライブデートなんていうのもおもしろい。クルマでどこかに行きたくなりませんか?

カロッツェリア サイバーナビ

 写真上部の緑の線が進路を表している

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(レポート:大岡 智彦

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