表彰式にいたるまで楽しいイベントが盛りだくさん!アナタも選考委員の気持ちが味わえる!?
今年の東京モーターショー、車の展示以外にいろいろ面白い企画が満載です。日本カー・オブ・ザ・イヤーの表彰式もその一つ。
ご存知の通り、過去1年間に日本で発売・発表された車の中からその年を代表する1台を選んで表彰するものですが、表彰式の前にも過去の受賞車を振り返るトークショーがあったり、イヤー・カー選出の開票状況をライブ中継したりと、表彰式に向けて盛り上がる楽しいイベントが盛りだくさんでした。
特に開票のライブ中継は、60人いる選考委員の投票結果を一人づつ明らかにしていくので、「え~! それはないだろう」と思ったり、「そうそう、やっぱりそうだよな」と思ったり。
いつのまにか自分も選考委員になったような気分で開票結果に一喜一憂してしまいます。
ちなみにもし皆さんが選考委員だったら、どの車に何点入れますか?持ち点は25点、一押しの車に10点入れ、残りの15点は必ず4台、車を選んで配分します。自分の投票と今回の開票結果と見比べていかがですか?
結果は大本命の日産リーフが受賞も、なんと!日産の受賞は19年ぶり!?
そして栄えある第32回カー・オブザ・イヤーには、下馬評が高かった日産リーフが見事選ばれました!終わってみれば2位の174点と圧倒的大差の522点を獲得していました(60人の選考委員全員が10点を入れても600点ですからこの得票数はすごい!)。
と、表彰式ではちょっとしたサプライズが!?通常、表彰式にはその車の開発責任者の方がこられることが多いのですが、なんと日産は志賀俊之COOが登場!満面の笑みで受賞記念の盾や花束を受け取っていました。
その後のスピーチで志賀COOは、「本当に本当にうれしい。車体は追浜工場、バッテリーは座間工場、モーターは横浜工場で生産し、世界中であらゆる実験を行うなど苦労の連続だったが、1年前の12月3日にリーフを横浜の本社で発表することが出来たその同じ日に受賞でき、励まされたようで何よりもうれしい。」と喜びを語っていました。
その後、志賀COOは早速日産ブースに移動しリーフの前で記念撮影をした後、ステージに登壇し会場にいた人たちに早速受賞の報告をしていました。
インポートカー・オブ・ザ・イヤーはメルセデス・ベンツCクラス、特別賞はマツダ・デミオが受賞
また、志賀COOからは驚きの発言が!?なんとこの日産リーフの受賞は、日産にとっては19年ぶり、4回目の出来事だというのです。
確かに先程の過去の受賞車を振り返るトークショーでは、第13回(1992年開催)の2代目マーチ以降、日産車の受賞はなかったような・・・。ちなみに日産のその他の受賞車は、第7回(同1986年)のパルサー三兄弟と第9回(同1988年)のシルビアです。
実は第42回東京モーターショーの一般公開初日となったこの日(12月3日)、オープニングイベントとして各メーカートップが自ら自社の自慢の車を運転するパレードランが予定されていたのですが、大雨で中止になってしまいました。このパレードランで、志賀COOはリーフのレースカーを運転する予定だったとのこと。う~ん、是非見てみたかった。
その他、インポートカー・オブ・ザ・イヤーには、プジョー508を僅差で抑えたメルセデス・ベンツCクラスが選ばれました。
メルセデス・ベンツ日本営業部の鈴木部長は、「走りの良さ・スタイリングを磨き上げたことで、選考委員だけでなくメルセデスのファンの皆さんにも好評を頂いた」ことが勝利の原因と分析していました。
また、実行委員会特別賞はマツダ・デミオがスカイアクティブ技術を評価されて受賞しました。
マツダの素利執行役員車両開発本部長は、「特別賞を受賞できて光栄だ。環境の先にある、走る楽しみをこれからもこれを励みに極めて行きたい」と力強く宣言していました。
大本命日産リーフが受賞した今年の第42回カー・オブ・ザ・イヤー。でも上記のようなイベントで、表彰にいたるまでの過程を楽しむことが出来ました。悩ましいのは、こういうイベントに参加していると、ブースの展示を見て回る時間が少なくなること。来るのはこの日一日だけ、と思っていた人たちは、多分イベント参加を泣く泣くあきらめブースを見て回ったのではないでしょうか。
そういう意味では、チケットは1日券だけでなく、2日券とか、お好きな3日間有効券とかあってもいいのかもしれませんね。もちろん少し割安になるようにして。そうすれば1日目は家族とゆっくりまわり、2日目は自分の興味あるブースやイベントを回るなど、いろいろな楽しみ方ができるようになると思いますが、いかがでしょう?
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