【BMW 320d BluePerformanceツーリング長期評価レポートvol.1】 2012-2013インポートカー・オブ・ザ・イヤー受賞の理由とは? [CORISM]

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2013/02/26

 

例をみないカー・オブ・ザ・イヤーW受賞の理由とは? 自動車評論家 松下 宏が解説する!

BMW 320d BluePerformanceツーリング

BMW 3シリーズ 日本カー・オブ・ザ・イヤー(COTY) とRJCカー・オブ・ザ・イヤーで、輸入車のナンバー1であるインポート・カー・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。

COTYとRJCは異なる委員によって選考されるため、なぜか異なるクルマが選ばれることが多い。なのに、今回のBMW 3シリーズは誰が見ても文句なしで良いクルマだったため、COTYとRJCの両方でイヤーカーに選ばれた。これはとても珍しいことだ。

私はCOTYの選考委員を任されているが、今回のCOTYの選考では、日本車と外国車を合わせて全部のクルマの中からイチ推しのクルマとして3シリーズを挙げた。イチ推しの理由は、簡単ではない。いろいろな意味で良くできたクルマだったからだ。

COTYで評価をするとき、基本的には小さくて軽くて燃費が良くて、手頃な価格のクルマを選ぶようにしている。これはCOTYの結果が、普通の人の普通のクルマ選びの参考になれば良いと考えていることによる。

ボディの大きさや手頃な価格などは、BMW 3シリーズがそぐわない要素であると思う人がいるかも知れない。

だが、ボディについていえば、BMW 3シリーズは日本市場向けに全幅を1800mmに抑えた専用のボディを用意した。これはほかのどの輸入車でも見ることのできない日本重視の対応だ。1800mm以内なら、日本での使い勝手に対応できる。

また、価格についても、400万円台を中心にした価格帯は絶対的には高いかも知れない。でも、安全装備を手抜きしてまで安く仕上げたクルマと、安全から機能・装備に至るまでしっかり作られたクルマとどちらがカー・オブ・ザ・イヤーにふさわしいかは言うまでもないと思う。

燃費については、ダウンサイジングした直噴ターボ仕様のガソリンエンジンを始め、コモンレール直噴ターボ仕様のクリーンディーゼルエンジン 、さらにガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッド と、3種類のパワーユニットによって、それぞれに優れた環境性能を達成したのが注目される。

国産高級車の中に、エコカー減税に適合する程度の環境性能さえ持たないクルマが多い中で、BMW 3シリーズのラインナップは大いに評価されるべきだ。

このほか、BMW 3シリーズは走りの良さが傑出している。かねて定評ある優れたシャシー性能によって今回の3シリーズも極めて軽快なフットワークを実現する。正に“駆けぬける歓び”を具現化したクルマである。

このように、どのような角度から見ても隙のない完成度の高いクルマであったことが、昨年の対象車の中からBMW 3シリーズをイチ推しにした理由である。

BMW 320d BluePerformanceツーリング
BMW 320d BluePerformanceツーリング
BMW 320d BluePerformanceツーリング
BMW 320d BluePerformanceツーリング

高い完成度を誇るBMW 3シリーズ中、最も注目したいのは新世代のクリーンディーゼルエンジンを積む320d BluePerformanceだ!

BMW 320d BluePerformanceツーリング

尿素などの後処理無しで、日本の高い排ガス規制をパスする直列4気筒DOHCディーゼルエンジン。現在の日本において、この高いレベルに対応しているのはBMWとマツダだけだ。

 BMW 3シリーズの中で、最も注目のクリーンディーゼル、320d BluePerformance(ブルーパフォーマンス)の魅力を徹底的にレポートする

新しいBMW 3シリーズの中でも、個人的に強く注目しているのがクリーンディーゼルを搭載した320dブルーパフォーマンスだ。

このディーゼルエンジンには、高圧で噴射するコモンレール、直噴、NOx触媒など、最新のディーゼル技術が投入されている。これによって尿素を使った後処理などをすることなく、クリーンな排気ガスを実現した。ユーザーはメンテナンス費の負担増を気にすることなく、新世代のクリーンディーゼルの魅力を享受することができるのだ。

ディーゼルならではの動力性能も大きなポイント。135kWのパワーはガソリンエンジンを搭載する320iと同じだが、発生する回転数は1000回転低い。トルクはガソリンターボが270N・mであるのに対して380N・mに達する。V型8気筒4Lクラスのエンジンを思わせるような大トルクを1750回転から発生させている。このトルクによる走りの余裕は大きな魅力である。

ディーゼルなので、停止中や低速域では振動・騒音がガソリンに比べるとやや大きめではあるものの、走り出してしまえばディーゼルであることによる振動・騒音は、ほとんど気にならなくなる。そればかりか、優れた走りのパフォーマンスや乗り心地、低燃費性能など、たくさんの魅力が顔を出す。

このクリーンディーゼルを搭載した320dブルーパフォーマンスの試乗インプレッションについては次回に詳しく紹介したい。

BMW 320d BluePerformanceツーリング

燃料は、もちろん軽油。間違ってガソリンを入れられないように、軽油とアピールするタグまでついている。

BMW 320d BluePerformanceツーリング

BMW 3シリーズツーリングには、伝統のガラスハッチだけの開閉機能をもつ。少量の荷物をカーゴスペースに放り込むような使い方をするときに便利。

BMW 320d BluePerformanceツーリング

2012-2013年インポートカー・オブ・ザ・イヤーを受賞したBMW 3シリーズ。

BMW3シリーズツーリング見積り依頼

BMW 320d BluePerformanceツーリング価格、燃費、スペックなど

・320d BluePerformanceツーリング 4,910,000円
・320d BluePerformanceツーリング Sport 5,110,000円
・320d BluePerformanceツーリング Modern 5,110,000円
・320d BluePerformanceツーリング Luxury 5,110,000円
・320d BluePerformanceツーリング M Sport 5,350,000円

 

BMW 3シリーズ ツーリング公式HPはコチラ

代表グレード BMW320d BluePerformance ツーリング Sport
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 4,625×1,800×1,460mm
ホイールベース[mm] 2810mm
トレッド前/後[mm] 1,520/1,560mm
車両重量[kg] 1,620kg
総排気量[cc] 1,995cc
エンジン最高出力[ps(kw)/rpm] 135〔184〕/4,000rpm
エンジン最大トルク[N・m/rpm] 380〔38.7〕/1,750-2,750rpm
ミッション 8速AT
タイヤサイズ F:225/50R17 R:225/50R17
燃費 JC08モード 19.4km/L
定員[人] 5人
税込価格[万円] 511万円
燃料 軽油
レポート 松下 宏
写真 編集部/ユニットコンパス

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