かつて、そこは日本有数の名勝負の行われたサーキットの一つだった
船橋サーキットというものをご存知の方はいるだろうか? いれば相当な年配者か、それなりにマニアな方ではないだろうか。もう半世紀も前に、ここ千葉県船橋市には本格的なサーキットコースが存在しました。仮設ではありません鈴鹿や富士スピードウェイと同じ常設のサーキットがかつてあったのです。
今回その船橋サーキットを偲びつつ開催されたCG Meeting 2015をレポートします。実は、このイベントに絵描き屋である筆者がゲストとして呼んでいただきました。おかげさまで、愛車の似顔絵屋というパフォーマンスを始めて10余年多くの方々に支えられて、こうした出版社主宰のイベントにも呼んでいただけることは本当に嬉しいことです。今回は、このお話を中心にレポートを進めていきたいと思います。
当日、最初にご依頼があったフェラーリF355。メインスタンドをバックに。
こちらは2番目のご依頼。最初の方のご友人でした。
当日お渡しが最後になったゴルフカブリオレ。
名誉なことだけれど大誤算?
会場に着くと今回誘致していただくにあたり、尽力していただいたS氏にお会いしました。普段、会場のそのへんにしゃがみこんでイラストを描く筆者からは、到底想像もつかな専用テントが用意されていたのです。受付をするという今までとは違ったやり方に、正直とまどっていました。それでも、会場には多くのオーナーの方々が筆者の下を訪れて下さいました。
また幾人かの依頼者の方に混ざって「コリズム読ませていただいています」という言葉も頂きました。ありがとうございます!
今回は、もうひと方アーティストで轟友宏氏が隣のブースにて出店されておりまして、この2人体制でやらせていただいた次第です。
轟氏は、独特なイメージのイラストを描かれ、その筋では著名な方ですがこうした設営は慣れたもので初めての筆者にアドバイスを頂き大変お世話になりました。
設営を終えると、さっそく依頼者が訪れていただくなど、順調な滑り出しでしたが誤算もありました。実は、今までは会場内を散策しながら描いてまわるという手法でやっていたので、取材と同時にやれていたのですが、今回はそうして外に出ることがほとんどできずに対応に終始。それでも、10時から15時の開催で3枚は現地で描かせていただき残りは後日発送となります。
お隣のブースには同じく入られていた轟友宏氏。設営時にアドバイスを頂いたり大変にお世話になりました。
8:30には現地入りした筆者。後ろには船橋オートレース場のゲートが見える
この緩やかにカーブを描いている部分、筆者が地図と見比べて考えるにこれも当時のコースの名残であったようです。
たくさん頂いた依頼!
いくつか過去にも様々なイラストレーターの方に描いていただいたというセドリック130。しかし、どうしてもほぼ黒色になってしまったとか。今回はお気に召していただけただろうか?
この日、本当にたくさんの方から依頼を頂き、その画像をとりあえず収めて行くために回る程度しか会場を見ることができなかったのですが、目に入る車は非常に個性が有り、もちろん他人からはわからないような部分でもオーナーにとっては、とてもこだわった部分なども紹介いただいたりもありました。参加車両の中でも、目がテンになる車両がポインター。ベースはクライスラー・インペリアルクラウン(記憶違いだったら申し訳ない)当時のものではなく、おそらくはベースに作ったものなのでしょうが時間があればお話を伺いたいところでした。
他にも、依頼はないのですがシトロエンC1など目に入り、詳しい話が聞けなかったことは少々残念。
カルマン100台ミーティング以来の車です。
予測不能の場外乱闘ともいえる依頼だったシトロエンC5。よもやの会場外パーキングへ出張、こんな外からのお話もありました。
今回唯一展示していた大きめのイラストサイズで依頼のあったエヴォーラ。打ち合わせ等をして、別途制作なので恐らくは今少し時間がかかるかと。
TOPのイラストに使わせていただいた230ナンバーは2桁だがオーナーは2人目。しかし、2人目といっても親子2代に渡っての引き継ぎをしたクルマ。ずっと乗り続けるとのことです。
すべてのイラストは、オーナー様の下へ
やはり船橋サーキットといえばこの2000GT‐B
こうして、レポートをUPできているということは、おかげさまで依頼のあったオーナー様の下へイラストが渡っているということなのです(一部例外を除いて)。喜んでいただけていれば幸いです。
ただ、ほとんど同時に発送を行い幾人かの方からは無事に届いたとご連絡をいただけたのですが、それ以外のかたも届いていることを正直気にしております。一応番号から届けたという知らせは届いているのですが。
現行シトロエンC1こうした小さなシトロエンが正規に入ってこなくなり筆者としてもさみしいところ。
今回異色の参加車両ポインター。エントリーリストはいったい何で登録されていたのか気になるところです。
今回のイベントに展示用に用意した大判のイラスト、アルファ4CスタッフのS氏のアドバイスで「4Cはあるといいよ」と言われていたので用意。こちらの複製画はCG社長の加藤氏の手元に渡りました。