CG Meeting 2015(カーグラフィックミーティング2015)  [CORISM]

はてなブックマークに追加 Googleブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録
2015/10/07
CGミーティング

船橋オートレース場内に佇むメルセデス・ベンツ230。当日の依頼でもっとも印象に残った車体であり、今回の扉絵とさせていただいた。イラストなどのお問い合わせは、こちらからhttp://www.d5.dion.ne.jp/~take-abe/

かつて、そこは日本有数の名勝負の行われたサーキットの一つだった

 船橋サーキットというものをご存知の方はいるだろうか? いれば相当な年配者か、それなりにマニアな方ではないだろうか。もう半世紀も前に、ここ千葉県船橋市には本格的なサーキットコースが存在しました。仮設ではありません鈴鹿や富士スピードウェイと同じ常設のサーキットがかつてあったのです。

 今回その船橋サーキットを偲びつつ開催されたCG Meeting 2015をレポートします。実は、このイベントに絵描き屋である筆者がゲストとして呼んでいただきました。おかげさまで、愛車の似顔絵屋というパフォーマンスを始めて10余年多くの方々に支えられて、こうした出版社主宰のイベントにも呼んでいただけることは本当に嬉しいことです。今回は、このお話を中心にレポートを進めていきたいと思います。

フェラーリF355

当日、最初にご依頼があったフェラーリF355。メインスタンドをバックに。

フェラーリF355

こちらは2番目のご依頼。最初の方のご友人でした。

ゴルフカブリオレ

当日お渡しが最後になったゴルフカブリオレ。

 船橋サーキットとは、現在のららぽーと、船橋オートレース場そしてIKEAがある一画が現在の姿になるはるか以前に首都圏近郊にできた本格的サーキットでありそのオープン記念イベントは全日本自動車クラブ選手権(船橋CCCレース)である。浮谷東次郎(若い子は当然知らないかも)の驚異のゴボウ抜きが行われた場所でもある。しかし、残念なことに諸般の事情によりわずか3年で閉鎖になってしまった。

 現在も、周辺にはその名残とも言える道路や確認はしていないが船橋オートのメインスタンドは当時のサーキットのメインスタンでとの話である。また、噂では古いアスファルトは当時のコースのものあるという。(なんでも現在のアスファルトが何かで剥がれると下にはその当時のモノが出てくるとの話だ)気になる方は旧い地図と現在の地図を照らし合わせるのも面白いかも知れない。

名誉なことだけれど大誤算?

 会場に着くと今回誘致していただくにあたり、尽力していただいたS氏にお会いしました。普段、会場のそのへんにしゃがみこんでイラストを描く筆者からは、到底想像もつかな専用テントが用意されていたのです。受付をするという今までとは違ったやり方に、正直とまどっていました。それでも、会場には多くのオーナーの方々が筆者の下を訪れて下さいました。

 また幾人かの依頼者の方に混ざって「コリズム読ませていただいています」という言葉も頂きました。ありがとうございます!

 今回は、もうひと方アーティストで轟友宏氏が隣のブースにて出店されておりまして、この2人体制でやらせていただいた次第です。

 轟氏は、独特なイメージのイラストを描かれ、その筋では著名な方ですがこうした設営は慣れたもので初めての筆者にアドバイスを頂き大変お世話になりました。

 設営を終えると、さっそく依頼者が訪れていただくなど、順調な滑り出しでしたが誤算もありました。実は、今までは会場内を散策しながら描いてまわるという手法でやっていたので、取材と同時にやれていたのですが、今回はそうして外に出ることがほとんどできずに対応に終始。それでも、10時から15時の開催で3枚は現地で描かせていただき残りは後日発送となります。

轟友宏 きもだこよし

お隣のブースには同じく入られていた轟友宏氏。設営時にアドバイスを頂いたり大変にお世話になりました。

船橋オートレース場 カーグラフィック

8:30には現地入りした筆者。後ろには船橋オートレース場のゲートが見える

船橋オートレース場 カーグラフィック

この緩やかにカーブを描いている部分、筆者が地図と見比べて考えるにこれも当時のコースの名残であったようです。

会場はオートレースのコースですのでぐるりと回す感じで展示されている車両達ですが、若干すり鉢気味なので迫力が感じられます。この中で最初の依頼が2台のF355、そしてゴルフのカブリオレでした。

たくさん頂いた依頼!

セドリック130系

いくつか過去にも様々なイラストレーターの方に描いていただいたというセドリック130。しかし、どうしてもほぼ黒色になってしまったとか。今回はお気に召していただけただろうか?

 この日、本当にたくさんの方から依頼を頂き、その画像をとりあえず収めて行くために回る程度しか会場を見ることができなかったのですが、目に入る車は非常に個性が有り、もちろん他人からはわからないような部分でもオーナーにとっては、とてもこだわった部分なども紹介いただいたりもありました。参加車両の中でも、目がテンになる車両がポインター。ベースはクライスラー・インペリアルクラウン(記憶違いだったら申し訳ない)当時のものではなく、おそらくはベースに作ったものなのでしょうが時間があればお話を伺いたいところでした。

 他にも、依頼はないのですがシトロエンC1など目に入り、詳しい話が聞けなかったことは少々残念。

カルマンギア

カルマン100台ミーティング以来の車です。

シトロエンC5ブレーク

予測不能の場外乱闘ともいえる依頼だったシトロエンC5。よもやの会場外パーキングへ出張、こんな外からのお話もありました。

NCロードスター マツダロードスター


ベンツS63AMG
ロータスエヴォーラ

今回唯一展示していた大きめのイラストサイズで依頼のあったエヴォーラ。打ち合わせ等をして、別途制作なので恐らくは今少し時間がかかるかと。

ベンツ230

TOPのイラストに使わせていただいた230ナンバーは2桁だがオーナーは2人目。しかし、2人目といっても親子2代に渡っての引き継ぎをしたクルマ。ずっと乗り続けるとのことです。

すべてのイラストは、オーナー様の下へ

プリンススカイライン2000GT-B

やはり船橋サーキットといえばこの2000GT‐B

 こうして、レポートをUPできているということは、おかげさまで依頼のあったオーナー様の下へイラストが渡っているということなのです(一部例外を除いて)。喜んでいただけていれば幸いです。

 ただ、ほとんど同時に発送を行い幾人かの方からは無事に届いたとご連絡をいただけたのですが、それ以外のかたも届いていることを正直気にしております。一応番号から届けたという知らせは届いているのですが。

シトロエンC1

現行シトロエンC1こうした小さなシトロエンが正規に入ってこなくなり筆者としてもさみしいところ。

ポインター ウルトラ警備隊 ウルトラセブン

今回異色の参加車両ポインター。エントリーリストはいったい何で登録されていたのか気になるところです。

アルファ・ロメオ4C

今回のイベントに展示用に用意した大判のイラスト、アルファ4CスタッフのS氏のアドバイスで「4Cはあるといいよ」と言われていたので用意。こちらの複製画はCG社長の加藤氏の手元に渡りました。

船橋サーキットという感慨深い地でのCGイベント。当時の面影はもはやほとんどなくなってしまいましたが今回依頼していただいた方々を始め参加した皆さんにその当時のことが偲んでいただければと思いつつ絵かきの旅は続きます。

コメント