ハイブリッド車はガソリン車用の既存インフラをそのまま使って走ることができますが、電気自動車は既存のインフラとは別のインフラが必要になります。ガス欠ならぬ電欠になったときの救援システムもそのひとつで、懸案事項のひとつでした。
ガソリン車やハイブリッド車、プラグインハイブリッドなどなら、仮にガス欠になった場合でも何とか対応できます。近くにガソリンスタンドがあれば、自分で歩いて少量のガソリンを買ってくることもできますし、高速道路上でもJAFの救援を受ければ10リットル程度の給油を受けることができます。
リーフなどの電気自動車が電欠になると、充電設備があるところまで牽引してもらわなければならないのが実情です。それをJAFのロードサービス隊の救援でなんとかできるかどうかを確認するのが今回の実証運用です。
日産が試作開発した充電機能付きのロードサービスカーを、JAFの神奈川支部に配置するとのことで、すぐに完全な運用が始まるわけではありませんが、電気自動車をバックアップする態勢がまたひとつ整うことになります。
電気自動車の電欠がどの程度の頻度で発生するかは、まだ分かりませんし、当面は多くのユーザーが電欠を意識して乗るでしょうから発生頻度は低いと思いますが、普及が進めば進むほど電欠する事例が出てくるものと思われます。そんなときのバックアップが可能になるのは良いことです。
実証運用では、電欠車が発生したときに、どのくらいの時間をかけてどのくらいの電気を補充するのが良いかなどを確認するようです。
充電ロードサービスカーの運用は、ユーザーにとっての安心につながりますが、バックアップがあるからといって電欠を前提に走ることはないでしょう。何台くらいが電欠の救援を依頼し、どんな運用結果が出るかは注目されるところです。
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