■日産スカイラインハイブリッドに試乗した一般女性のプロフィール
齋藤眞琴さん 27歳 会社員
普段のクルマの使い方:ドライブ、通勤
所有車:スズキ X BEE(クロスビー)/カワサキ Ninja ZX-10R
大型二輪の免許持ち、スーパースポーツバイクであるカワサキNinja ZX-10Rに乗る齋藤さん。スーパースポーツバイクを操るだけあり、クルマの速さへの対応や勘所のよいドライビングは並みの男性以上。しかし、愛車はカワイイ系のスズキ クロスビー。スポーツカーに興味はあるものの、普段は可愛くて乗りやすく、燃費のよいクルマがよいそうだ。
20歳台女性から、セダンのスカイラインはどう見える?
クルマに詳しくはないですけど、スカイラインって名前は知ってました。今日、スカイラインに乗るって聞いていたので、ちょっとウィキペディアで調べたら1957年からあって、もう13代目になる歴史あるクルマだったんですね。
デザインは、ツリ目のヘッドライトがスポーティで結構好きです。セダンってオジサンのクルマってよく言われてますけど、スカイラインを見る限りではそんなイメージはないですね。ボディカラーが赤ってこともあるのかなぁ。
でも、この赤のボディカラー、目立ちますね。セダンのクルマって、黒・白・シルバーばかりなので新鮮です。
インテリアカラーのベージュも高級感あって素敵ですね。高級車って感じがします。ただ、私が実際に買うなら、やっぱりスポーティな雰囲気がするブラック系かな。
プロパイロット2.0初体験。ビックリするくらい安定して走る!
スカイラインハイブリッドの「プロパイロット2.0」、メチャおもしいです! ひと通り、操作の仕方を教えてもらったあと、実際に自分でハンドルを握った瞬間は「ホントに、そんな上手く走るの?」って不安感でいっぱいでした。
とりあえず、目的地を設定し高速道路へ。ハンドルの右側にあるプロパイロット2.0を押すとスイッチオン。後は、速度を設定すればいいだけなので、操作そのものは簡単です。プロパイロット2.0は、法定速度の+10㎞/hまでなら設定が可能なのだそうです。
速度を設定が終わると、まずメーターやヘッドアップディスプレイの画面が緑色になり、全車速追従式クルーズコントロール状態になりました。まだ、プロパイロット2.0状態ではないのでハンドルから手が放すことはNGなのですが、すでにハンドルはガッチリと固定されたような感じになります。この状態で、もうハンドルの制御が始まっていて、見事なくらい車線の真ん中をビシッと走ってくれました。
しばらくすると、メーターやヘッドアップディスプレイなどが緑色から青色に変化。プロパイロット2.0が起動したことを表しているそうです。この状態になれば、前方をしっかりと見ていること、いつでもハンドルが握れる状態でいられることなどが条件で、ハンドルから手を放すことができるようになります。
でも、まだクルマを信じ切れていないのか、ちょっとビビりながらハンドルからゆっくりと手を離してみると・・・。なに? この安定感! 何事もなく車線の中央を走ってくれました。まったくフラフラしません。カーブも何事もないように曲がっていきました。しばらく、ハンズオフで走行したのですが、意外なほどリラックスして走行できるというのも新たな発見でした。
「メチャ、おもしろい!」連発。車線変更は、ハンドルに手を添えてスイッチを押すだけ?
車線変更も感動的でした。プロパイロット2.0で走行中、前方に遅いクルマがいると、メーター内に追い越しに関する案内が出ます。プロパイロット2.0のスイッチ上に承認スイッチがあります。車線変更する場合、ハンドルに手を添えて承認スイッチを押すと、自動でウインカーが点滅。後方の安全を確認し、車線変更が開始されました。
これも、最初はクルマをなかなか信じきることができずドキドキです。ウインカー点滅後は、ゆっくりとクルマが追い越し車線へ移動。車線変更時の運転上手いです。急な動きがなく、とてもスムースでした。元の車線に戻る時は、同じ手順でOK。とても簡単です。
少し慣れてきたら、「なに、コレ? メチャおもしろい!」と車内で何度も叫んでしまいました。私が自分のクルマを運転しているよりもまっすぐ走るし、車線変更も上手いです。普通の人が運転しているより、プロパイロット2.0の方が運転上手いように感じました。
まだまだ、完全自動運転まではいかないとは思いますが、高速道路上なら自動運転が可能になる時代が近いなぁ、と思いちょっと感動しました。今まで経験したことのない機能って、こんなに感動するんですね。
3D高精度地図データとカメラなど、多くのセンサーがプロパイロット2.0を支えている
この安定感の秘密を聞くと、3D高精度地図データとGPS、カメラが7個、レーダーは5個、音波ソナーは12個も装備しているそうです。こうした技術によって、車両の位置を正確に測定しているのだそうです。なんと、左右方向ではわずか約5cmの精度! 難しいことは分かりませんでしたが、とにかく。凄いのは分かりました。
また、安全性にもしっかりと配慮されていました。私、テンションが上がってついつい「スゴイ! スゴイ!」と叫んでいるときに、ついつい助手席側を見て話していたんです。すると、ダッシュボード上に置かれたドライバーモニターが、私のことを見ていて、警報が出されるという・・・。ほんの僅かな時間だった気がするんですが・・・。よそ見してすみません。ハンズオフ状態では、もちろん居眠りしていないか、厳しくチェックされてます。
安全で安心、通勤やゴルファーに向く?
よそ見や居眠りはNGですが、病気などで気を失ったり、苦しくなってしまって運転ができなくなったようなときなど、ドライバーが警報に反応しないとハザードランプが点滅し、他車に注意を喚起しながら徐々に減速し停止。停止するだけでなく、「プロパイロット緊急停止時SOSコール」により、緊急通報センターに音声接続。必要に応じて警察/救急に連絡して緊急車両が駆けつけてくれるという機能まであります。もしものときに、安心できる機能ですね。
私は、たまに高速道路を使って仕事に行くことがあります。疲れて帰るときは、運転するのも嫌だなぁと思うことがあります。だけど、プロパイロット2.0なら、高速道路の移動はかなり楽なので、毎日のように高速道路使い移動する人には、かなり便利な機能だと感じました。
また、撮影のスタッフさんが、ゴルフをするそうで、疲れて帰るゴルファーにもピッタリだって言ってました。
ハイブリッドって、スムースで速い!
家にトヨタ プリウスがあって、たまに乗ったりします。プリウスは、燃費重視のクルマっていうイメージでした。なので、スカイラインハイブリッドも同じ感じなのかと思いましたが、まったく違っていて驚きました。
ビックリするくらいスムースで力強かったです。私が普段乗っているバイクは、200psくらいあるので速さという面では慣れているはずなのに、スカイラインハイブリッドでアクセルをグッと踏んだ瞬間に思わず「速っ!」って叫んでしまいました。
とくに、エンジンの回転が低い状態からアクセルを踏んだ時のレスポンスの良さが気持ちよかったです。私のバイクもそうなんですが、エンジンの回転が低いときにアクセルを開けると、エンジンの回転が上がってパワーが出てくるまで、ちょっと間があります。スカイラインハイブリッドは、あまりそれがなく、アクセルを踏んだ瞬間からグッと力が出てくる印象でした。
こうしたレスポンスの良さは、ハイブリッド用のモーターのおかげだと教えてもらいました。モーターは瞬時に最大トルクを発揮するので、エンジンのレスポンスが悪い領域を補ってくれるそうです。
先進技術と低燃費性能、そして走る楽しさがある
プロパイロット2.0を堪能した後は、ちょっとした峠道へ。私、レーシングカートを楽しんでいたこともあって、スカイラインハイブリッドがどんな走りを披露してくれるのか楽しみでした。カーブでは、モーターアシストによるレスポンスの良さや、システム出力364psというパワフルさがもあり、意外なほど運転が楽しかったです。
また、スカイラインハイブリッドにはDAS(ダイレクト・アダプティブ・ステアリング)という技術が搭載されているそうです。この機能によって、わだちなど路面の凹凸にハンドルを取られることなく、とても安定した走りが印象的でした。
スカイラインハイブリッドは、多面性のあるクルマだと感じました。ハイブリッド車なので、燃費もよくカタログ値で14.4㎞/L(JC08モード)と経済的。高速道路では、ストレスフリーで安心して移動できるプロパイロット2.0。峠道では、モーターによるスムースでレスポンスのよいスポーツ性。使うシーンによって、色々な楽しみ方がありました。スカイラインハイブリッドは、どんな人も満足できるクルマ! と感じました。
日産スカイライン価格
■ハイブリッド車
GT Type P 5,816,800円
GT 5,575,900円
■V6ターボ車
GT Type SP 4,908,200円
GT Type P 4,638,700円
GT 4,353,800円
400R 5,625,400円
日産スカイライン 燃費、ボディサイズなどスペック
■代表グレード 日産スカイライン 350GT HYBRID Type SP
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 4,800×1,820×1,440
ホイールベース[mm] 2,850
トレッド前/後[mm] 1,535/1,560
車両重量[kg] 1,840
エンジン型式 VQ35HR
総排気量[cc] 3,498
エンジン最高出力[kw(ps)/rpm] 225〈306〉/6,800エンジン最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] 350〈35.7〉/5,000
モーター最大トルク[N・m(kg-m)] 290〈29.6〉
ミッション 7速AT
サスペンション(前:後) ダブルウィッシュボーン:マルチリンク
タイヤサイズ前後 245/40RF19
JC08モード燃費 14.4km/L
定員[人] 5
発表日 2019年7月16日
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