予約受注開始という例も
最近の傾向として、新車の発表会を開催しないというのがあります。従来は媒体関係者向けに、新型車を発売するときにはホテルの宴会場などを借りてプレゼンテーションをし、新型車を展示する発表会を開催するのが普通でした。ところが最近は、その発表会を開催しない例が増えています。
会場費などがかかることを考えたら、発表会を開催するよりほかの販売促進策にお金を使った方が良いということなのでしょう。
日本の自動車メーカーでは、トヨタが5月13日に発売したプリウスαの発表会を開催しませんでした。3月の時点では開催する予定だったようですが、東日本大震災の影響で発売が延期された後、発表会なしで発売されることになりました。
外国のメーカーでは、プジョー・シトロエンジャポンが、先のシトロエンC4に続いてこの日のプジョー508も発表会を開催しませんでした。
メルセデス・ベンツはSLKはウェブ上での発表会という新しい形式を取りましたが、Cクラスについてはマイナーチェンジであるにもかかわらず発表会を開催しています。
このほかアウディが最近は大々的な発表会を開催せず、一部のメディアだけに絞った発表会をアウディフォーラムで実施するなどの形をとっています。A1、A8、A7スポーツバックのいずれも大々的な発表会をしていません。
ほかに発表会をしなかった車種を上げるとボルボのS60とV60、クライスラーのグランドチェロキー、フォードのリンカーンMKXとエクスプローラー、などがあります。
発表会を開催した車種は、レクサスCT200h、フォルクスワーゲンのトゥワレグとパサート、日産のモコ、三菱のデリカD:2、PGO、ルノー・メガーヌなどがあります。日産は来週、マツダからOEM供給を受けるラフェスタハイウェースターの発表会も予定しています。ホンダも3月に設定していて延期になったフィットシャトルの発表会を来週に改めて開催する予定です。
このように車種やメーカーごとの事情によってさまざまなのですが、以前はほとんどの車種で開催していた発表会が開催されない例も増えてきたのはやや残念な感じでもあります。個人的には、可能な限り発表会には出席するようにしていますし、発表会に出席した車種のほうが記憶に残るのでなるべく発表会を開催してほしいと思っています。
もうひとつ外国車に多いのが予約受注の開始という発売方法です。これだといつの時点で発売になったのか良く分からないケースも出てきます。今回は国産車のデミオも予約受注という形をとりましたが、発売日も6月30日と明確にしています。
そんなこんなで、クルマの売り方、発売の仕方が何となく変わってきたのが最近の状況です。
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