秋の横浜、趣のある古き倉庫で行われたクラシックカーとのコラボレーション 2014横浜赤レンガヒストリックカーday’sレポート [CORISM]

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2014/11/24

11月8日に行われたヒストリックカーの展示
赤レンガを背景にするシトロエンDSはなんとも絵になります。

古き良き姿をそのままに残す、倉庫を前に集まった車たち

スポーツクアトロ

以前のイベントでお渡しし損ねたスポーツクアトロのイラスト、これで無事におわたしできました。

 曇天気味の空のもと筆者は、横浜は赤レンガの倉庫に来ております。その目的は2014ヒストリックカーデイズにお邪魔するため、そしてもう一つは人に会うためでありました。

 待っていたのは真っ赤なクルマ。

 赤レンガ裏の大桟橋の見える駐車場、そこで筆者は電話をかけて「今着きました。向かいにsportクアトロがあります」と一言。そう前々回の熱海ヒストリカでお会いしたオーナーのT氏にお会いするためでした。理由は、レポートを読まれている方ならばご承知でしょうがイベント当日お渡しできなかったイラストをお渡しするためです。無事にお渡しすることもできまして、ここからは筆者も会場を楽しむことに。

mini

整然と並ぶミニ、小さな名車もこれだけ並ぶと壮観である

ロータスエリート
モーガン +8

新旧といっていいのかは分からないが、左が従来から作られているモーガン、そして右が2010年に新規に設計されたプラス8、以前にも作られてはいたが、こちらは最近のモノでエンジンはBMW。


秋の横浜、趣のある古き倉庫で行われたクラシックカーとのコラボ...
300ヒーレーMkⅢ
MINI


MG-A

横浜市内でのカーイベントは、とりわけ赤レンガや市内のミュージアムを利用した展示が多く、こうしたイベントは電車でのアクセスも良いことが特徴です。そのため、観光やショッピングのついでに見学しやすく、たくさんの人が注目してくれます。見学といっても、本来の目的ではないので、赤レンガ倉庫に行ったら、たまたま旧いクルマやスーパーカーが展示されていたくらいかもしれません。それでも、家族連れやそうしたあまり車に興味がなかった方でも、こうしたヒストリックカーに触れ、なんらかの興味を抱いてくれるのだとしたら、なんにせよ良いことだと思います。

街中を快走するクラシックカー

 筆者は、車で会場に訪れたため、裏側にある駐車場から会場に入ってきたのですが(後で考えれば市内在住の筆者は、鉄道の方が安上がりだったのではないだろうか?)、その少し手前の引き込み道路から続々と参加車両が入ってきます。

 今から入場? と、思ったのですが違います。これらの車両には、皆2~4人の方が乗車されています。そう、サーキットイベントなどではわりと見る同乗走行というものです。それを参加者ではなく、一般の赤レンガ倉庫へ訪れた皆さんに乗っていただこうというものでした。

 もちろんオーナーの方が運転し市内(といってもほんの5分ほどの一周コースですが)を巡るというあまり普段できない体験をさせていただける企画です。ここ赤レンガイベントでは、こうしたフレンドリーな催しが行われているのです。

 勉強不足か実は筆者は、あまりこうした一般の方に向けたものは見てこなかったのです。これは、とても楽しいでは? ということで、たまたま「あと2名乗れますよ」の声に釣られて、書類にサインし2CVの後席へと乗り込みます。

 オーナーのS氏は、実は筆者も知っている方でしたが、そこはあえて何も語らずに他の2人とS氏の会話に聞き入っておりました。お一人は中古車ですがイタ車を所有。しかし、こうしたクラシックモデルに触れる機会はあまりなかったご様子。もう一人は、免許こそあれ車は所有していない様子でしたが、どちらも実際に乗ってオーナーからのお話を聞き、こうしたクルマとはどう付き合っていくのかに聞き入っておりました。

秋の横浜、趣のある古き倉庫で行われたクラシックカーとのコラボ...

こうしたモデルには、普段まず乗るチャンスはないのでこうした機会にぜひ乗ってみてほしいものです。

秋の横浜、趣のある古き倉庫で行われたクラシックカーとのコラボ...

同時にたくさんの人の乗車が可能なのですが、この時はお一人で乗られていました。

秋の横浜、趣のある古き倉庫で行われたクラシックカーとのコラボ...

600イセッタ、この車にドアを開けて迎え入れられたら、今の車しか知らない方々はどういった反応をするのでしょうか?(ちなみに知らない方のために前席は正面が開きます)

その後も修学旅行なのか、制服を着た女の子が試乗の列に入ったりと盛況な様子。こうして新しい世代にヒストリックカーを知ってもらい、楽しんでもらうことで古い車に限らず車そのものを楽しむことの下地作りができることがイベントの最大の意味といってもいいのではないでしょうか。

どんなものでも、まず触れなければ知ることはできない。

 ここしばらく、よく耳にした言葉で車が売れない、どうすれば売れるのか? と、いう言葉をあちこちで聞いてきた筆者。しかし、そもそも金銭的な理由はもちろん、ドライブの楽しさを知るきっかけが失われてきてしまったからなのではないかと考えます。

 最近、また若い方の中に、クルマに興味を持った方が出てきているという話もあります。そんな彼らは、クルマの楽しさを幼い時に、何らかのカタチで享受できた人なのではないでしょうか。やはり、どんなものであれ、今はブームでもその次の世代を育てて行くことが、一時のブームとして終わらずに文化として永続的に発展させていくことではないかと思います。

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初代シビック。今となっては、ほとんど軽自動車の規格と同じ寸法になっていると思うと大きければ良いというものでないと語りかけてくるようです。

トヨタスポーツ800

ヨタ8ことスポーツ800。今こうしたスタイルの車が維持しやすい価格で出たらまた見方も変わるのではないでしょうか。

R360クーペ


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TOYOTA2000GT
秋の横浜、趣のある古き倉庫で行われたクラシックカーとのコラボ...

動力や構造こそ変わっていこうとも、人を乗せて様々なところへ走って行けるという目的は、いつの時代も変わらない。

実際こちらにイベントを見学できたのは短時間でした。会場を後にしようとした筆者の車がある駐車場には、英国製のMINIとその隣にはEVであるリーフが並んでと止まっていました。温故知新、こうした光景がいつまでも続くことを願って絵描きの旅は続きます。

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