誰にでも参加可能な競技、デイラリーってなんだ!?
それでは、いかなる競技かを簡単にお話しすると、要はA点からB点までの地点を指定された時間で走る競技です。が、ここが大事なところで指定された時間、つまりそれより早くても遅くてもダメなわけです。そのため距離がどのくらいあり、時速何㎞で走ればそこに到着するかを計算して走る、むしろスピードよりも頭を使って走る競技ともいえるかも知れません。
もちろん、一般の道路を使用して行いますので、その競技中のスピードも法規に沿ったものと当然なります。
エントリー資格のある車両は、基本的に車検が通っている普通に走れる車両であればOK。もう少し詳しくという方はHPを見るか、事務局に問い合わせてみるとよいでしょう。
年間を通して行われるランキング制! 本気のプロから家族参加の超アマチュアまでが参加
さらに、仕分けをすれば、これらの車両もエントリークラスが分けられラリーコンピュータのあるものと無いものでクラス分けされています。面白いのは、コンピューター無しのクラスは乗車人数に制限がありません。普通にラリー競技を考えれば、ドライバーとナビゲーターですが、このコンピューター無しのクラスは法規上の乗車人数いっぱいまで乗ることができるのです。え、そんなに乗ってどうするの? と、思いますよね。それがおもしろいところで、この乗車したドライバー以外のすべての人間でナビをするのです。つまり、ある人はコースを案内することに専念。ある人は、距離と時間の計算に集中、といった具合です。どうです、コンピューターが無くても全員で一致協力すれば戦えるのです。もちろんご家族を乗せて単に景色を楽しまれる方もいるのかもしれません。
コマ図とタイムで時間通りに駆け抜けろ!
ですから、この日も最初の1台が出てから最後の1台がスタートしたのはおよそ30分後になります。なんとも気の長い話ですが、これがラリー競技なのです。
ゴールもしかりで、到着順ではもちろんありません。ゴール後には時間の集計が待っています。各チェックポイントで到着時間を書かれたチケットを受け取ります。それによって、自分たちが現在どのくらい正確なタイムで走っているかを知る(予測をする)わけです。
その間にミスコースや時間の早着、遅れなどからポイントが減点されて最終的に順位が決まります。基本、走る際には法定速度で走ることが前提ですから、もしかしたらナビゲーターの方が面白く感じる人もいるかもしれません。
当たり前ですが、法定速度内ですので、この路地では時速20kmくらいなのです。
ギャラリーも気軽に訪れることができるのが、デイラリーの良いところ
ただ、筆者が驚かされたのは、その会場に現れた車両たちです。往年のラリーマシーンが次々と入って来るではありませんか。これらが出走するのか!?と驚愕をしましたが、そこはそれ、じつは見学に来た車両でした。それでも、こうした車両が見学者と称した展示を行ってくれることで、より華やかになるのは間違いありません。
午後の部スタートの声を聞きながら会場を後にし、絵描きは旅を続けます。
コメント
CORISM公式アカウントをフォローし、最新記事をチェック!