【三菱アウトランダーPHEV 長期評価レポートvol.7(前半)】 EVで使うか、ハイブリッドで使うか、富士山静岡空港往復で経済性の決着をつける!?

はてなブックマークに追加 Googleブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録
2014/02/22

 

EV走行だけ、HEV走行だけだと、経済性はどう変わる? 切り替え自在なアウトランダーPHEVで、EVとHEVどっちがお得かチェックした!

三菱アウトランダーPHEV

アウトランダーPHEV は近距離ではEV (電気自動車)として、長距離ではバッテリーの残量を気にしなくて済むハイブリッド車としてストレスなく使える新手の自動車。そう思っていた私に編集長がひとこと。「長距離でもEVとして使えるかも、じゃん」。

いやでも、アウトランダーPHEVってEV走行可能距離はカタログ値で60.2kmだし、私の運転では・・・と言いかけたところへ畳み掛けるように「新東名で行けるところまで行ってみようよ」。恐れを知らない編集長の鶴の一声でこの企画は始まりました。

この企画の狙いは、往路は各SAを徹底して使いEVで走行。充電にかかる時間を惜しまず、いかにガソリンを使わず走るかというエコ&節約ラン。復路は時間優先で、急速充電なしの通常走行。これで、どれだけコストが違うのかを実証してみようというものです。

とはいえ、目的地もなく走るのはつらいもの。それに「宿泊は無し!経費認めないよ!」という編集長の方針に従い当日帰ってこれそうな距離でどこかいい場所はないか探した結果、東京から約200kmの距離に富士山静岡空港があるのを発見!調べると空港のP2駐車場に急速充電器があることもわかり、今回のEV走行の終着点とすることにしました。

三菱アウトランダーPHEV

走行ルート上の充電施設は4箇所。全部使って"EV"完走なるか!?

三菱アウトランダーPHEV

三菱 アウトランダーPHEVは、デビュー当時、急速充電機能は7万3500円(税込)のオプション装備でした。しかし、あまりに高い装着率や、よりEVの利点を生かして走るためには急速充電機能が必要ということもあり、現在では標準装備となっています。今回は、その装備があることを前提とした走行になります。200km先の富士山静岡空港までEVで走るには、途中で急速充電を繰り返しつつ走行することが必要。そこで首都高速の大黒パーキングエリアを起点に、走行ルート上で充電できるサービスエリアを探してみました。

大黒パーキングエリア(神奈川県横浜市)から保土ヶ谷バイパス経由で東名高速道路に入り静岡方面に向かうと、まず最初に充電施設がある場所は海老名サービスエリア(神奈川県海老名市)。この間は38.3km。ここはEVで走り切れそうです。その次は足柄サービスエリア(静岡県小山町)。この間の距離は49.7kmと、80%充電では電池だけで走り切れるかちょっと微妙な距離になっています。

次が新東名高速道路に入り、駿河湾沼津サービスエリア(静岡県沼津市)。この間は26.5kmなので問題なし。そして、その次が静岡サービスエリア(静岡県静岡市)になるのですが、この間の距離が61.2kmとフル充電時の走行可能距離をも上回るほどの長さ。「えー!?じゃあ途中高速を降りて三菱のディーラーで充電しようかな?」と思いましたが「一旦一般道に降りて充電なんて現実的じゃない」という編集長の意向でそのまま走ることに。

スタートは順調。しかし海老名サービスエリアで早くも・・・!?

 そして静岡サービスエリアから目的地の富士山静岡空港(静岡県牧之原市)までは35.8km。総走行距離212km、途中4回の急速充電実施でどんな道中になるのか? さあ、編集長と2名乗車でいざ出発です!

大黒パーキングエリアにある急速充電器で、バッテリーを80%充電、EV走行可能距離42kmと表示されたアウトランダーPHEVに乗って走りだしたのは平日の午前8時前。まずは、編集長がハンドルを握ります。通勤時間帯のためやや混雑していたもののひどい渋滞はなく、約40分で海老名サービスエリアに到着。もちろん全てEV走行。到着時のEV走行可能距離は、1kmとなっていてまさにギリギリでした。

海老名サービスエリアの充電施設は1箇所、進路左側の切り欠きに車を寄せて停めるバス・ストップ方式のスペースです。アウトランダーPHEVの充電口はボディ右側にあるので充電ケーブルが届くかちょっと不安でしたが、ケーブルの長さは十分にあり問題なく給電することができました。

ただ、この海老名の充電施設は、サービスエリアの建物の真ん前にあり、多くの人から注目されていました。中には、気さくに話しかけてくる方々と、アウトランダーPHEVについてレクチャーしたりする時間もありました。そういった状況を体験していると、EVやPHEVが多くの人の興味の対象であることを再確認しました。

寒い屋外でいつまでも、話ができる訳でなく、充電完了まで建物の中に入って時間を潰しましたがそれがアダとなり・・・。

この後いろいろなことが起こる珍道中。後半のレポート、乞うご期待、です。

三菱アウトランダーPHEV

海老名SA下りの急速充電場所

三菱アウトランダーPHEV

大黒PA急速充電場所

三菱アウトランダーPHEV

チャデモチャージカードなどを持っていると、現金要らずで充電が可能

三菱アウトランダーPHEV 価格、燃費、スペックなど

<三菱アウトランダーPHEV価格>
・E 3,397,500円
・G 3,642,500円
・G Safety Package 3,737,500円
・G Navi Package 4,051,500円
・G Premium Package 4,370,500円
三菱アウトランダーPHEV減税・補助金グレード別一覧はこちら

<三菱アウトランダーPHEVスペック>
・全長×全幅×全高 4655mm×1800mm×1680mm
・ホイールベース 2670mm
・タイヤサイズ 225/55R18
・車両重量 1770~1820kg
・乗車定員 5 名
・駆動方式 4WD
・モーター
種類 永久磁石式同期モーター
搭載数 2 基 (フロント 1、リヤ 1)
最高出力 フロント:60kW、リヤ:60kW
最大トルク フロント:137N・m、リヤ:195N・m
・バッテリー
種類 リチウムイオン電池
総電圧 300V
総電力量 12kWh
・エンジン
種類 2.0L 4 気筒 MIVEC ガソリンエンジン
最高出力87kw(118PS)、最大トルク186N・m(19.0kg-m)
・ジェネレーター 発電量 70kW
・AC200V(15A) 約 4 時間(満充電)
・充電時間の目安  急速充電  約 30分(約80%)
・EV 走行換算距離(JC08 モード) 60.2km
・複合燃料消費率(JC08 モード)67.0km/L
・ハイブリッド燃料消費率(JC08 モード) 18.6km/L

コメント

【関連記事】

【オススメ記事】