[日産リーフのある生活、長期レポート] 信州高原ドライブ ビーナスラインへ(後編) [CORISM]

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2011/07/18

美ヶ原 標高1959m地点に到着

リーフだからこその至福の時間!!  ビーナスライン

日産 リーフ 電気自動車 車山 ビーナスライン

 最高の天然クーラー。「霧ヶ峰」の名前が付いたエアコンもありました。
空にも近い。

 残り半分のバッテリー残量で車山に向けて出発。これから先は登坂が続くので、急がず、慌てず、アクセルを踏まずを肝に銘じながらビーナスラインに入る。全ての窓は全開、エアコンオフ、周囲の車の迷惑にならないように気を使いながらスピードは30km/h前後。ヒヤヒヤ、ドキドキ、我慢の走行になるだろうと想像しながらビーナスラインを走り始めましたが、嬉しい大きな誤算。窓から室内に流れ込む風は女神湖の時より、更に美味しい爽やかな風。「気持ちがイイ!!」と思わず独り言。iPhoneから流れるお気に入りの音楽のボリュームを少し絞れば、鳥のさえずりも耳に届く。エンジンが無い電気自動車ならではだ。まるで、自転車に乗っているかのような自然との一体感。またリーフは屋根があるので強い直射日光を遮り、風の音、鳥の鳴き声木陰にいるかのような気持ち良さ。このビーナスラインでのリーフは最高の癒しである。排出ガスゼロのリーフは自然環境に優しいだけでなく、ドライバーにも優しく、リーフでの高原ドライブは素晴らしい時間。これを味わってしまうとガソリン車には戻れない。そんな気持ち良さを味わいながら車山を過ぎ、霧ヶ峰に到着した。

 霧ヶ峰では更に航続可能距離は減り、バッテリー残量も減ったがココまで来たのだから、何とかなるだろうと心細い気持ちを押し殺し美ヶ原を目指す。美ヶ原に近づくにつれ坂道は急になり、高度を上げる事と反比例に走行可能距離は急減少。ナビで目的地までの距離を確認しながら、更にスピードは抑え気味、気持ちは引き気味となる。やっと本日の最高高度1959mの看板に到着し、美ヶ原高原美術館の駐車場に滑り込んだ。

 トイレ休憩後、メーターを見ると航続可能距離はまだ23kmも残っている。先程までの弱気の気持ちが消え、「まだ23kmも走れる」。自宅までは下り坂だから余裕で帰れるのは今までのリーフでの経験で分かっている。強気の気持ちは、松本市郊外の「美鈴湖に行こう!」と呟きながら坂道を下りだした。

日産 リーフ 電気自動車 ビーナスライン 電費

 霧ヶ峰を通過し美ヶ原に向かう途中。バッテリーの残量はあるが、走行距離が少なくなりヒヤヒヤ。

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 目的地の美ヶ原高原美術館に到着。バッテリー残量が急激に減り、更にドキドキ。

日産 リーフ 電気自動車 ビーナスライン 電費

 美ヶ原高原美術館より下山、武石観光センターにて。2目盛り回復。回生協調ブレーキは凄い。

そして遂にバッテリー残量が.....   美ヶ原〜武石峠〜美鈴湖

 美ヶ原高原美術館から武石観光センター迄の下り坂は12.7km・標高差840mもあり、回生協調ブレーキにより順調に充電されバッテリーは2目盛り、50kmも走行可能距離が増え74kmに回復。迷わず、美鈴湖を目指す事にした。ここから先は道は狭くなり再び登りが続くEV車に厳しい道。想像以上にバッテリーが減っていくので容量が気になりアクセルの踏む力は更に無くなる。知っている道なのでもう少しなのは分かっているが、とても遠い。「本当に分岐点迄到着するのだろうか?」と考えるようになり余裕が完全に無くなる。ダメかと諦めだしたら遠くに分岐点が見えてきたので、更に低速運転。遂にバッテリー残量警告灯が点灯し、最後の10mがとても遠い、遠い。額や手に汗が吹き出だした所で下り坂になり、「これで大丈夫」とやっと肩の力抜けた。

 ここから美鈴湖経由で国道234号線までは長い下り坂が続く。エコモードで下ると回生がイイ感じでブレーキとして働き、更に軽くブレーキを踏めば回生協調ブレーキが沢山充電しているのをメーターで確認出来る。バッテリーは充電が進み国道234号線に合流した時には窓を閉めてエアコンのスイッチも入れた。

 松本城近くの市営駐車場に充電設備があると聞いていたので向かう。しかしリーフのナビの情報では市営駐車場はリストになし。駐車場の入り口には充電設備設置の表示があり、自走で2階駐車場。ケーブルも設置されていたが残念な事に200Vの充電設備があるだけ。少しだけ充電したが時間の余裕がないため急速充電設備のある日産のディーラーに向かう。もし松本城の観光をするなら、お城や周囲の散策をしている間に充電も出来て一石二鳥であり、料金も駐車料金だけで充電が出来る。

日産 リーフ 電気自動車 ビーナスライン 美鈴湖

 分岐点到着。バッテリー残量警告灯点灯。航続可能距離は8km。

日産 リーフ 電気自動車 ビーナスライン 美鈴湖

 美鈴湖を過ぎ、国道234号線に到達。1目盛り、18 km も回生協調により回復。

日産 リーフ 電気自動車 松本市 充電設備

 松本市営松本城大手門駐車場。200Vの充電設備を2台設置。後で確認したら急速充電装置も1台設置とのこと。

バッテリーも心も充電完了!

日産 リーフ 電気自動車 松本市

 急速充電後。日産ディーラーの皆さんの対応は、いつも良いので気兼ねなく充電をお願い出来る。

 松本城より塩尻方面に向かい松本日産自動車・松本店で急速充電をお願いする。毎回、どの日産ディーラーに行っても例外なく対応はとても良く、親切に充電をしてくれる。待っている間は飲み物をご馳走になり、30分の充電時間はドライバーには丁度良い休息時間。急速充電により9/12目盛り迄充電され航続可能距離は160kmになり、気持ちは満タンになった。

 親切でキュートな女性店員に送り出され、再び国道234号線で上田方面への帰途につく。松本市の郊外を過ぎると坂道は急になり三才山トンネル到着時は航続可能距離は100kmを大きく切ったが、美ヶ原での経験があるので今までのような不安感な気持ちはなくなった。リーフ・オーナーの皆さんも色々の走行パターンを経験すれば、より安心して長距離の運転出来るようになり、一段とリーフが好きになるだろう。自宅に着いた時は充実感、達成感があり、リーフでの楽しい一日は終わった。

 本日の走行距離180km。ビーナスラインに1カ所でも急速充電器があれば、より多くのリーフオーナーが気楽に最高の高原ドライブが楽しめるだろうと評価したい。

 長野県では、7月15日にEV普及の協議会の設立総会が開かれた。長野県内には急速充電設備は10カ所程度しかないのを、今後充電設備拡充を検討していくとの事である。現在軽井沢には1カ所も急速充電だけでなく普通充電設備もない。空気の綺麗な高原こそリーフ(電気自動車)に乗って欲しい。

日産 リーフ 電気自動車 松本日産 松本店 急速充電

 急速充電器設置の案内看板。この看板は親切な「しるし」

日産 リーフ 電気自動車 松本日産 松本店 急速充電

 充電装置の扉を開け、充電準備。面倒な事をイヤな顔をしないでやってくれる。

日産 リーフ 電気自動車 松本日産 松本店 急速充電

 男性店員も加わり充電準備。「ありがとう!」

コメント

リーフを試乗しました。いいですね。静か、走行性能がス記事を読んでいてムーズ。登坂能力も問題なし。
ガソリンの臭いがしない。これからの自動車の概念を変えるものです。自動車革命とでも
言えるものでと思います。しかしアキレス腱は走行距離。満充電で200kmとは言いますが
記事を読んでいて、充放電を繰り返すようですから、もしかしたらそれ以上行けるのでは
と思いますが、そんなことも又の機会に試してもらえませんでしょうか。
との読後感です。レポートを読ませていただくと私も体験してみたく思いました。
ありがとうございました。
by ecoeco1000
2012/02/16 13:13