いかにもポルシェらしいスポーツカーのようなSUV、マカンデビュー! マカンの価格にも注目したい!!
最初のクルマは、ポルシェ・マカン。マカンとはインドネシア語で「虎」。マカンは、ポルシェの大型SUVであるカイエンより一回り小さなサイズで、コンパクトSUVセグメントにポルシェとして初めて投入したモデルである。そのスタイルは、ベビー・カイエンと噂されたように、どの角度から見てもポルシェのSUVと一目で分かるポルシェらしいスタイル。SUVとして低めの車高がカッコよくスポーティに見える。インテリアもポルシェらしいデザインで、ポルシェの香りを発散している。「カイエンでは大きすぎる」と考えていたポルシェ・ユーザーに嬉しいサイズであり、カイエンよりスポーティに見えるのもイイ。
日本に導入が予想されるモデルはマカンSとマカン・ターボ。マカンSには、最高出力340PSを発生する3.0リッターV型6気筒ツインターボエンジンが搭載される。その実力は7速PDK(ポルシェ・ドッペルクップルング)の組み合わせにより0-100 km/hの加速タイムは5.4秒(オプションのスポーツクロノパッケージ装着車では5.2秒)、最高速度は254 km/に到達する。
マカン・ターボは、3.6リッターV型6気筒ツインターボエンジンにより最高出力400PSを搾り出し、スタートから100 km/hまで4.8秒(スポーツクロノパッケージ4.6秒)、最高速度は260km/hに達する。両モデルともスポーツカー並みの性能で、SUVであること考えると「ポルシェは凄い!!」と言わされてしまう。
全車にアクティブ4WDシステムとPTM(ポルシェ・トラクション・マネージメントシステム)が標準装備され、オフロードも含めトラクションと安全性を確保している。
マカンは丁度良い大きさのボディに、ポルシェDNAのカッコいいスタイル、性能もポルシェのSUVとして誇らしく、今から試乗を楽しみである。まだ車両価格が出ていないが、価格だけはポルシェ・レベルを下回る事を希望したい。
高い経済性をもちながら、700Nmという大トルクをもつアルピナD3 BiTurbo
実際スタートから100km/hまで4.6秒で駆け抜け、そのままアクセルを踏んでいれば278km/hに到達する。従来の遅いことを我慢し、経済性だけで選択したディーゼル・エンジン車から、速いディーゼル・エンジン車を選べるようになった。勿論17.0km/lと低燃費性と経済性を兼ね備え、排気ガスも綺麗なクリーン・ディーゼル・エンジンである。
更にアルピナの洗練されたサスペンション、仕立ての良い高級感溢れる室内のクオリティを持ちながらの896万円は安く感じてしまう。全てが高い次元でバランスが取れたアルピナ・D3ビターボは、とても欲しくなる一台だ。
ヤマハ、4輪事業に参入? 走る楽しさをも追及したマイクロカー
ヤマハは、二輪車では主要なメーカーであるが四輪車は今まで発売していなかった。しかし、1967年に発売されたトヨタ2000GT(映画007のボンドカーとして登場)は、トヨタとの共同開発車(生産もヤマハが担当したのでヤマハ2000GTと私は思っている)。その後もヤ、マハはトヨタに高性能のエンジンを供給を続けていた。1990年代にはOX99-11を開発。予定価格100万ドルの超高級スーパーカーで試作車まで作ったがバブル崩壊により中止になった幻の車である。2000年代にはトヨタと共同でレクサスLFAのエンジンも開発し、その技術力には定評があり、ホンダやスズキと同様に4輪車の発売が待たれていた。
コンセプトモデルのMOTIVは、スポーツ心に満ちあふれたヤマハらしく、人機一体感がもたらすドライビング・プレジャーを追求し開発中の二人乗りのクルマである。しかし、スタイル、サイズはトヨタIQに似ていて、都市での移動を目指した車だ。
パワーユニットは、ガソリン・エンジンやEVを予定している。この車を特徴づける鋼管パイプと複合材料を組み合わせたスケルトン・フレームは、ゴードン・マレーデザイン社との共同開発。ゴードン・マレー氏は奇才なF1デザイナーとして著名な人物。マクラーレンとホンダがタッグを組んで、天才アイルトン・セナがドライブして黄金期を築いたマクラーレン・ホンダの活躍は、バブル絶頂期の日本中が歓声をあげた。そのF1をデザインしたのがゴードン・マレー氏だ。そのマレー氏が、ヤマハとの共同開発をした事は唐突の印象がある。しかし、1989年から1997年までヤマハもF1にエンジンを供給し、技術だけでなく人的交流の蓄積が今回マレー氏とのコラボレーションに繋がったのかもしれない。
会場にはカッコいいMOTIVとスケルトン・フレームが展示してあるので、ヤマハがF1に復帰するのを夢に見ながら眺めて欲しい。MOTIVが市販されれば、従来の日本車には無かった新しい価値観を備えているだろう。
ヤマハのブースには、アメリカで市販されているオフロード・ビークルのVIKING EPSがあった。横に3人乗車してオフロードを飛び跳ね駆け抜ける。想像しただけでワクワクするが、日本で乗る場所がなく、アメリカ迄乗りに行きたいと思わせるオフロード・ビークルだ。4輪車だけでなくコンセプトモデルのEV二輪のPES1も直ぐにでも欲しくなる位にカッコイイ。また、電動アシスト自転車のYPJ-01も目立たないが自転車好きには乗ってみたくなるコンセプトモデルである。
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