【新型日産ノート長期評価レポートvol.22】 元アクアオーナーで、計17台乗り換えてきたクルマ好き一般男性のノートe-POWERの評価とは?

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2017/02/23

 

超クルマ好き一般男性が興味をもったノートe-POWERの魅力とは?

ミニ クラブマン

村田さんの現在の愛車はミニ クラブマン

日産ノート e-POWERに試乗した一般男性プロフィール
村田 創さん 年齢:45歳 職業:会社員 趣味:読書(活字中毒) 家族:4人
所有車:ミニクーパーS クラブマン  普段の車の使い方:土日のお買い物 平日夜中、仕事のアイデア出しドライブ

村田さんは、仕事の関係もあり、なんと計17台ものクルマを乗り継いできた。初めてのクルマは、マツダ ファミリア。このファミリアから、ミゼットIIやカプチーノといったタイプの違う個性派モデルや、ジムニーやランクルといったクロカン4WD まで、幅の広いクルマを愛車としてきた。こうした経験から、クルマに関しては、かなり厳しい目をもつ。

そんな村田さんが、最近気になっていたクルマが日産ノートe-POWERだ。村田さんは、以前トヨタ アクア がデビューした直後に衝動買いした経験がある。当然、アクアのパラレルハイブリッド方式は、十分に理解しているだけに、異なる日産の新しいシリーズハイブリッドシステム に興味がわいたのだ。ノートe-POWERと直接のライバルとなるアクアを熟知した村田さんが評価したノートe-POWERの魅力とは?

■評価1:デザイン 「やっぱりエアロパーツを装備したNISMOが好き!」

日産ノートe-POWER NISMO

高い人気を誇るノートe-POWER NISMO。エアロパーツだけでなく、専用のモーター制御やサスペンションなどが装備される

 ノートって、随分前に出たモデルですよね。その割には、何度も改良が加えられたこともあり、意外なほどデザインが古く見えないどころか、なかなかスタイリッシュでよいと思います。今回のe-POWERの追加で、Vモーショングリルが太めになって迫力が出たこともあり、存在感があってよいです。

ただ、私は基本的にエアロパーツ類が装備されたスポーティなグレードが好きなんです。アクアもリヤスポイラーや16インチアルミホイール、専用サスペンションのツーリングパッケージを選んでいたくらいですから。自分の好みで言うと、専用のエアロパーツなどが装備されたe-POWER NISMOが一番気に入っています。NISMO ほどではなくても、標準車のノートe-POWERに、もう少しスポーティなグレードがあってもいいかもしれませんね。

日産ノートe-POWER
日産ノートe-POWER
日産ノートe-POWER

■評価2:インテリア&価格 「圧倒的に広いインテリアに驚く」

日産ノートe-POWER

 インテリアは、アクアより広い! って感じが第1印象です。運転席まわりでは、とくに肘回りが広く感じました。また、試乗車にはプレミアムホワイトインテリア(オプション)が装備されてました。ホワイトのインテリアって、確かに汚れが気になるかもしれませんが、室内が明るくなり、より室内も広く感じるので魅力的ですね。e-POWER NISMO の専用シートも気になります。

インパネ周りは、シンプルな感じ。色々なスイッチ類が大きく使いやすいように感じました。

メーターは、とてもシンプルな感じ(笑)。見やすくてよいのですが、ハイブリッド車だけの特別感が欲しいかな。アクアのTFTマルチインフォメーションディスプレイ(オプション)のような、多彩なコンテンツがあると、もっとe-POWERの魅力が引き出せるような気がします。

後席の広さは、もはやアクアとは比較にならないくらい広いですね。足元もそうですが、頭上にも余裕があってリラックスできる空間だと思います。

価格に関しては、e-POWER Xで1,959,120円なら安いと思います。軽自動車スーパーハイト系 の最上級グレードを選ぶと、これくらいになっちゃいますからね。とくに、歩行者検知式自動ブレーキを標準装備化しているので安心ですね。

ただ、どうせなら踏み間違い衝突防止アシストも欲しいので、標準装備化してほしいところです。踏み間違い衝突防止アシストやインテリジェントアラウンドビューモニター(移動物 検知機能付)、スマート・ルームミラー(インテリジェントアラウンドビューモニター表示機能付)、フロント&バックソナー、ヒーター付ドアミラーがセットになったオプション(97,200円)は必須だと思います。

日産ノートe-POWER
日産ノートe-POWER
日産ノートe-POWER

■評価3 走行性能 その1 「モータードライブ力強い走りに感動」

日産ノートe-POWER

 トヨタのパラレルハイブリッドと日産のシリーズハイブリッド、何がどう違うのか、とても興味がありました。

とにかく、アクセルを踏んだ瞬間に「トルクがある!」と感じました。クルマをグイっと押し出す感覚は、パラレルハイブリッド方式と明らかに違いますね。どちらがいいのか、というのは判断できませんが、今までパラレルハイブリッド方式に慣れた身としては、かなり新鮮に感じるフィーリングです。

さらに、アクセルを床まで踏み込むと、電気自動車(EV) のリーフと同じ254Nmという大トルクの加速は凄いですね。アッという間に加速していきました。シリーズハイブリッド方式なので、走行中はエンジンが一生懸命発電しながら走行していたのですが、アクセルを全開にしたときでも、それほどエンジン音が変わらないのは意外でした。

また、モーターのみで走るということもあり、終始クルマのスムース感が際立ってましたね。低速域以外ほとんどエンジンが始動したままでしたが、意外とエンジン音は気にならないものですね。

信号の少ない郊外路を中心に走りましたが、燃費は大体25.0㎞/L前後でした。十分に満足できる数値ですね。

日産ノートe-POWER

エンジン、インバーター、モーター、発電機などが詰め込まれたボンネット内。使用されるモーターは、電気自動車(EV)のリーフと同じで、254Nmという大トルクを誇る

日産ノートe-POWER

低・中速域ではEV走行でき低燃費に貢献。急な坂道や高速道路の合流では、254Nmという大トルクでグイグイと加速。気持ちのよい走りと低燃費を両立

日産ノートe-POWER

電気自動車(EV)のリーフで培った緻密なモーター制御で、雪道でもリニアに駆動力を伝えることが可能。雪道の発進性にも優れる

■評価4 走行性能 その2 「e-POWER Driveは新鮮な感覚、その上楽ちん?」

日産ノートe-POWER

 シリーズハイブリッドの走りと同じく、注目していたのがアクセルペダルだけで走行から停止までできるというe-POWER Driveでした。これも、新しい運転の仕方なんで、右足に全神経を集中して走ってみましたが、慣れるととくに意識しなくても簡単に運転できました。

このe-POWER Driveって、安全運転になっていいですね。なるべくブレーキを使わずにe-POWER Driveのみで走ろうとすると、車間をある程度空ける必要がありますから、結果的に安全運転になるという(笑)。

また、e-POWER Driveは、アクセルとブレーキの踏み換えが少なくなるので疲労が少ないと教えられました。最初は、ちょっと懐疑的だったんですが、ちょっとした渋滞などを経験すると、嘘じゃないことがよく分かりました。停止時もブレーキをずっと踏んでいる必要がないので、結構楽でした。

日産ノートe-POWER

ノーマルモードなら、普通のクルマのように扱える。ECO、Sモードを選択すると、発進から停止までアクセル操作だけでコントロール可能なe-POWER Driveとなる

日産ノートe-POWER

Sグレードを除き、全車歩行者検知式自動ブレーキであるエマージェンシーブレーキを全車に標準装備。このクラスで、歩行者検知式自動ブレーキをほぼ標準装備したモデルは数少なく高い安全性能を誇る

日産ノートe-POWER

後方視界をカメラの画像で確認できるスマート・ルームミラー。後席の人や荷物などにより視界が狭くなることもない。さらに、夜間でもクリアに映るため高い安全性を誇る。インテリジェントアラウンドビューモニター表示機能付

日産ノートe-POWER/ノート価格

■日産ノートe-POWER/ノート価格

・HR12DE-EM57(モーター) 2WD
e-POWER S 1,772,280円
e-POWER X 1,959,120円
e-POWER MEDALIST 2,244,240円

・HR12DE(1.2L) 2WD
S 1,393,200円
X 1,495,800円
MEDALIST X 1,627,560円

・HR12DE(1.2L) 4WD
X FOUR 1,711,800円/スマートセーフティエディション 1,827,360円
MEDALIST X FOUR 1,843,560/スマートセーフティエディション 1,929,960円

・HR12DDR(1.2Lスーパーチャージャー)2WD
X DIG-S 1,738,800円
MEDALIST 1,985,040円

日産ノートe-POWER燃費、スペックなど

代表グレード 日産ノート e-POWER X
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 4,100×1,695×1,520mm
ホイールベース[mm] 2,600mm
トレッド前/後[mm] 1,480/1,485mm
車両重量[kg] 1,210kg
総排気量[cc] 1,198cc
エンジン最高出力[kw(ps)/rpm] 58(79)/5,400
エンジン最大トルク[N・m(kgf・m)/rpm] 103(10.5)/3,600~5,200
モーター[型式] EM57
モーター定格出力[kw(ps)] 70(95)
モーター最高出力[kw(ps)/rpm] 80(109)/3008-10000
モーター最大トルク[N・m(kgf・m)/rpm] 254(25.9)/0-3008
タイヤサイズ 185/70R14
JC08モード燃費 34.0km/L
定員 5人
税込価格 1,959,120円
発売日 2016/11/2
レポート 編集部
写真 編集部

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