【新型日産ノート長期評価レポートvol.22】 元アクアオーナーで、計17台乗り換えてきたクルマ好き一般男性のノートe-POWERの評価とは?
超クルマ好き一般男性が興味をもったノートe-POWERの魅力とは?
■日産ノート e-POWERに試乗した一般男性プロフィール
村田 創さん 年齢:45歳 職業:会社員 趣味:読書(活字中毒) 家族:4人
所有車:ミニクーパーS クラブマン 普段の車の使い方:土日のお買い物 平日夜中、仕事のアイデア出しドライブ
村田さんは、仕事の関係もあり、なんと計17台ものクルマを乗り継いできた。初めてのクルマは、マツダ ファミリア。このファミリアから、ミゼットIIやカプチーノといったタイプの違う個性派モデルや、ジムニーやランクルといったクロカン4WD まで、幅の広いクルマを愛車としてきた。こうした経験から、クルマに関しては、かなり厳しい目をもつ。
そんな村田さんが、最近気になっていたクルマが日産ノートe-POWERだ。村田さんは、以前トヨタ アクア がデビューした直後に衝動買いした経験がある。当然、アクアのパラレルハイブリッド方式は、十分に理解しているだけに、異なる日産の新しいシリーズハイブリッドシステム に興味がわいたのだ。ノートe-POWERと直接のライバルとなるアクアを熟知した村田さんが評価したノートe-POWERの魅力とは?
■評価1:デザイン 「やっぱりエアロパーツを装備したNISMOが好き!」
ノートって、随分前に出たモデルですよね。その割には、何度も改良が加えられたこともあり、意外なほどデザインが古く見えないどころか、なかなかスタイリッシュでよいと思います。今回のe-POWERの追加で、Vモーショングリルが太めになって迫力が出たこともあり、存在感があってよいです。
ただ、私は基本的にエアロパーツ類が装備されたスポーティなグレードが好きなんです。アクアもリヤスポイラーや16インチアルミホイール、専用サスペンションのツーリングパッケージを選んでいたくらいですから。自分の好みで言うと、専用のエアロパーツなどが装備されたe-POWER NISMOが一番気に入っています。NISMO ほどではなくても、標準車のノートe-POWERに、もう少しスポーティなグレードがあってもいいかもしれませんね。
■評価2:インテリア&価格 「圧倒的に広いインテリアに驚く」
インテリアは、アクアより広い! って感じが第1印象です。運転席まわりでは、とくに肘回りが広く感じました。また、試乗車にはプレミアムホワイトインテリア(オプション)が装備されてました。ホワイトのインテリアって、確かに汚れが気になるかもしれませんが、室内が明るくなり、より室内も広く感じるので魅力的ですね。e-POWER NISMO の専用シートも気になります。
インパネ周りは、シンプルな感じ。色々なスイッチ類が大きく使いやすいように感じました。
メーターは、とてもシンプルな感じ(笑)。見やすくてよいのですが、ハイブリッド車だけの特別感が欲しいかな。アクアのTFTマルチインフォメーションディスプレイ(オプション)のような、多彩なコンテンツがあると、もっとe-POWERの魅力が引き出せるような気がします。
後席の広さは、もはやアクアとは比較にならないくらい広いですね。足元もそうですが、頭上にも余裕があってリラックスできる空間だと思います。
価格に関しては、e-POWER Xで1,959,120円なら安いと思います。軽自動車 のスーパーハイト系 の最上級グレードを選ぶと、これくらいになっちゃいますからね。とくに、歩行者検知式自動ブレーキを標準装備化しているので安心ですね。
ただ、どうせなら踏み間違い衝突防止アシストも欲しいので、標準装備化してほしいところです。踏み間違い衝突防止アシストやインテリジェントアラウンドビューモニター(移動物 検知機能付)、スマート・ルームミラー(インテリジェントアラウンドビューモニター表示機能付)、フロント&バックソナー、ヒーター付ドアミラーがセットになったオプション(97,200円)は必須だと思います。
■評価3 走行性能 その1 「モータードライブ力強い走りに感動」
トヨタのパラレルハイブリッドと日産のシリーズハイブリッド、何がどう違うのか、とても興味がありました。
とにかく、アクセルを踏んだ瞬間に「トルクがある!」と感じました。クルマをグイっと押し出す感覚は、パラレルハイブリッド方式と明らかに違いますね。どちらがいいのか、というのは判断できませんが、今までパラレルハイブリッド方式に慣れた身としては、かなり新鮮に感じるフィーリングです。
さらに、アクセルを床まで踏み込むと、電気自動車(EV) のリーフと同じ254Nmという大トルクの加速は凄いですね。アッという間に加速していきました。シリーズハイブリッド方式なので、走行中はエンジンが一生懸命発電しながら走行していたのですが、アクセルを全開にしたときでも、それほどエンジン音が変わらないのは意外でした。
また、モーターのみで走るということもあり、終始クルマのスムース感が際立ってましたね。低速域以外ほとんどエンジンが始動したままでしたが、意外とエンジン音は気にならないものですね。
信号の少ない郊外路を中心に走りましたが、燃費は大体25.0㎞/L前後でした。十分に満足できる数値ですね。
■評価4 走行性能 その2 「e-POWER Driveは新鮮な感覚、その上楽ちん?」
シリーズハイブリッドの走りと同じく、注目していたのがアクセルペダルだけで走行から停止までできるというe-POWER Driveでした。これも、新しい運転の仕方なんで、右足に全神経を集中して走ってみましたが、慣れるととくに意識しなくても簡単に運転できました。
このe-POWER Driveって、安全運転になっていいですね。なるべくブレーキを使わずにe-POWER Driveのみで走ろうとすると、車間をある程度空ける必要がありますから、結果的に安全運転になるという(笑)。
また、e-POWER Driveは、アクセルとブレーキの踏み換えが少なくなるので疲労が少ないと教えられました。最初は、ちょっと懐疑的だったんですが、ちょっとした渋滞などを経験すると、嘘じゃないことがよく分かりました。停止時もブレーキをずっと踏んでいる必要がないので、結構楽でした。
日産ノートe-POWER/ノート価格
■日産ノートe-POWER/ノート価格
・HR12DE-EM57(モーター) 2WD
e-POWER S 1,772,280円
e-POWER X 1,959,120円
e-POWER MEDALIST 2,244,240円
・HR12DE(1.2L) 2WD
S 1,393,200円
X 1,495,800円
MEDALIST X 1,627,560円
・HR12DE(1.2L) 4WD
X FOUR 1,711,800円/スマートセーフティエディション 1,827,360円
MEDALIST X FOUR 1,843,560/スマートセーフティエディション 1,929,960円
・HR12DDR(1.2Lスーパーチャージャー)2WD
X DIG-S 1,738,800円
MEDALIST 1,985,040円
日産ノートe-POWER燃費、スペックなど
代表グレード | 日産ノート e-POWER X |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4,100×1,695×1,520mm |
ホイールベース[mm] | 2,600mm |
トレッド前/後[mm] | 1,480/1,485mm |
車両重量[kg] | 1,210kg |
総排気量[cc] | 1,198cc |
エンジン最高出力[kw(ps)/rpm] | 58(79)/5,400 |
エンジン最大トルク[N・m(kgf・m)/rpm] | 103(10.5)/3,600~5,200 |
モーター[型式] | EM57 |
モーター定格出力[kw(ps)] | 70(95) |
モーター最高出力[kw(ps)/rpm] | 80(109)/3008-10000 |
モーター最大トルク[N・m(kgf・m)/rpm] | 254(25.9)/0-3008 |
タイヤサイズ | 185/70R14 |
JC08モード燃費 | 34.0km/L |
定員 | 5人 |
税込価格 | 1,959,120円 |
発売日 | 2016/11/2 |
レポート | 編集部 |
写真 | 編集部 |
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