日産スカイライン長期評価レポート Vol.6 「普段、毎日乗るなら絶対ハイブリッド! 体感したことのない独特の加速フィーリングに感動です」一般男性がスカイラインを評価する! [CORISM]
BMWやポルシェと高級車を乗り継いできたクルマ好きは、新型スカイラインをどう評価する?
お名前:寺田佳史 年齢:58歳 職業:会社役員
■車歴、スカイラインへの想いは?
走ることが好きなので、スポーツカー が好きです。現在はポルシェ911ターボ に乗っています。その他、つい最近まで、クリーンディーゼル 車にも興味があったので、BMW523d に乗っていました。基本的に走行性能をアピールするクルマに興味があります。私の年代的には、スカイライン といえば日本を代表する走りの良いクルマというイメージが強いので、今回のハイブリッド やターボの走行性能には非常に興味があります。ハイブリッド車に関しては、燃費というより世界最速をアピールする加速性能などに注目しています。
日産スカイライン350GTハイブリッドに試乗した評価は?
パワフルなクルマには慣れているので、スカイライン ハイブリッドのシステム出力364psという数字に、それほど驚きは無かったです。しかし、試乗してみると、未体験の加速フィーリングに感動しました。ほとんどのクルマが、エンジンの回転数の上昇と比例して加速していくイメージがあります。ところが、スカイライン ハイブリッドの場合、アクセルを踏んだ瞬間からイッキに加速していくのです。エンジンの低回転域では、まずモーターのトルクでクルマの速度を上げ、ある程度エンジンの回転数が上がると、エンジンパワーもプラスされ364psとは思えない加速感で速度を上げていきました。
さらに、とにかくスムースなのも高く評価したいポイントです。それほどアクセルを踏み込んでいなくても、グイグイと車速を伸ばしていて、気が付けば「もうこんな速度?」とスピードメーターを見て初めて気が付くほどでした。クルマも安定していたせいか、良い意味で速度感が無くなるので、スピードには注意していないと、免許証が何枚あっても足りないかもしれませんね。
トヨタ のハイブリッド車にも乗ったことがあるのですが、高速道路ではほとんどEV 走行しなかった記憶があります。そのため、ハイブリッド車って高速道路では、ほとんどEV走行しないと思っていたのですが、スカイライン ハイブリッドは、100㎞/h程度の速度でもクルージング状態になると頻繁にEV走行を繰り返していました。とくに、燃費を気にせず30㎞ほど高速道路を走らせて燃費は16㎞/L台。アクセルを踏み込むと、ビックリするくらい速いのに、この低燃費ぶりには驚きでした。経済性も高いので、毎日乗るクルマとしては、ベストな選択かもしれません。
路面状況が悪いというのもあったのですが、エンジン音以上にロードノイズが車内に入ってきている印象でした。500万円以上するクルマなので、もう少し静かだといいと思います。
日産スカイライン200GT-tに試乗した評価は?
ハイブリッド車同様に、メルセデス・ベンツ 製の2.0Lターボエンジンを搭載したということで、200GT-tにも興味がありました。2.0Lのターボなので、あまりパワーには期待していなかったのですが、良い意味で裏切られた感じです。私が想像していた以上に、ターボらしくないターボでした。発進時くらいしかターボラグを感じさせず、2.0Lとは思えないくらいの強大な低速トルクはさすがですね。350Nmも最大トルクがあれば、十分で余裕すら感じました。
また、スペック表を見ると、エンジンのレヴリミットが5,500回転とあったので、正直、回らないエンジンなのかと思っていました。これも、裏切られました。アクセルをグッと踏み込むと、勇ましいエンジン音が聞こえてきて、豪快に加速しながらレヴリミットまで気持ちよく回ってくれるのです。エンジン音は、うるさいと感じる人もいるかもしれませんが、私には走っている感があって心地よく感じました。
交差点を曲がっただけでも気が付いたのが、フロントの軽さでした。最初にハイブリッド車に乗ったからかもしれませんが、スイッと向きを変える感覚はフロント部分が軽い直4ターボ車ならではのものだと思います。低速のカーブが多い峠道などでは、ターボ車の方が楽しいかもしれませんね。
スカイライン350GTハイブリッド/200GT-t共通の技術評価は?
機械的にステアリングホイールと前輪がつながっていないというダイレクトアダプティブステアリングには、その技術の高さを評価していましたが、ちょっと疑心暗鬼気味でした。走り出してみると、ダイレクトアダプティブステアリングの効果はすぐに分かりました。ガッチリと前輪が固定されている感じがして、路面の凸凹や轍に対してもハンドルが取られることがありません。とても直進性が良いのに、クイックなハンドリング性能にも驚きですね。確かに日産がアピールする通り、運転が随分楽に感じました。
ただ、私はスポーツカー好きのため、ステアリングからインフォメーションが無いことにやや違和感をもちした。慣れの問題もあるかと思いますが、クルマの運転がクルマと人間の対話と考えると、もう少しステアリングへのインフォメーションがあるといいように思えます。ただ、そんなものは必要なく、運転が楽で疲れが少ない方が良いというのも、もう一方であるのも事実だと思います。結局、好みの問題でしょうか。
ハイブリッド車は、スタンダードとエコ、スポーツ、スノーの基本4モードの選択があります。ここまでは、よくある機能だと思います。さらに、ダイレクトアダプティブステアリングの操舵力と操舵応答性が選べるというのは面白いですね。街中では操舵力を軽くして、応答性は穏やかにするなど、走る場所や好みでクルマのキャラクターを変えることができるで、使い勝手や満足度もアップすると思います。全部で96通りのパターンがあるとは驚きです。
ターボ車のダイレクトアダプティブステアリング車も72通りのパターンがあるそうです。ただ、基本モードに、なぜかエコモードが無いのです。エアコンやアクセルレスポンスの制御などを入れれば、さらに燃費が良くなるように思うのですが。
日産スカイライン価格、燃費、スペックなど
●2WD
・350GT HYBRID 4,624,560円
・350GT HYBRID Type P 5,002,560円
・350GT HYBRID Type SP 5,415,120円
●4WD
350GT FOUR HYBRID 4,905,360円
350GT FOUR HYBRID Type P 5,283,360円
350GT FOUR HYBRID Type SP 5,695,920円
代表グレード | 日産スカイライン 350GT HYBRID Type SP |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4,800×1,820×1,440mm |
ホイールベース[mm] | 2,850mm |
トレッド前/後[mm] | 1,535/1,560mm |
車両重量[kg] | 1,800㎏ |
総排気量[cc] | 3,498cc |
エンジン最高出力[kw(ps)/rpm] | 225〈306〉/6,800 |
エンジン最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] | 350〈35.7〉/5,000 |
モーター最大出力[kw(ps)] | 50〈68〉 |
モーター最大トルク[N・m(kg-m)] | 290〈29.6〉 |
ミッション | 7AT |
タイヤサイズ | 245/40RF19 |
JC08モード燃費 | 17.8km/L |
定員[人] | 5人 |
税込価格[円] | 5,415,120円 |
発表日 | 2013年11月11日 |
レポート | 編集部 |
写真 | 編集部 |
■新型日産スカイライン200GT-t価格
・200GT-t 3,834,000円
・200GT-t Type P 4,212,000円
・200GT-t Type SP 4,568,400円
代表グレード | 日産スカイライン 200GT-t Type SP |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4,800×1,820×1,450mm |
ホイールベース[mm] | 2,850mm |
トレッド前/後[mm] | 1,535/1,555mm |
車両重量[kg] | 1,680㎏ |
総排気量[cc] | 1,991cc |
エンジン最高出力[kw(ps)/rpm] | 155kW(211PS)/5500rpm |
エンジン最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] | 350N・m(35.7kg-m)/1250-3500rpm |
ミッション | 7AT |
タイヤサイズ | 245/40RF19 |
JC08モード燃費 | 13.0km/L |
定員[人] | 5人 |
税込価格[円] | 4,568,400円 |
発売日 | 2014年6月5日 |
レポート | 編集部 |
写真 | 編集部 |
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