日産スカイライン長期評価レポート Vol.7 「スカイラインは、優しいスポーツマン!?」19歳、クルマ好き女子が新型スカイラインの魅力をレポート
R32スカイライン好き19歳女子が、新型スカイライン ハイブリッドとターボの試乗レポート!
こんにちは、海野良子 です! ようやく免許を取得し1年が経ちました。初心者マークこそ付けなくてよくなりましたが、まだまだ初心者のようなものです。そんな私ですが、新型日産スカイライン に試乗させていただける機会を得ました!
新型スカイラインに試乗するのは、これで2回目です。最初は新型スカイラインが発売された直後に、ハイブリッド車に試乗させてもらっています。初めての試乗レポートでしたが、今回は同じクルマで2回目のレポートになります。ただ、今回はスカイラインに新しく搭載された2.0Lターボのエンジン搭載車200GT-tにも試乗できると聞いて、さらに興味津々です。
と、いうのも私、クルマの中でもスカイラインが好きなんです。とくに、好きなのがR32のGTS-t。私の中では、ターボといえばGTS-tなんです。今回登場した200GT-tのtの小文字も同じ。そりゃぁ、テンションも上がるってものでしょう? って、日産の戦略にまんまとハマってますか?
迫力のある音と速さが魅力のスカイライン200GT-t
さて、スカイライン200GT-tには、メルセデス・ベンツ 製の2.0L直噴ターボと7速ATが組み合わされています。このことに対して、知人のおじ様達は少々否定的です。でも、私はあまり気にしないというか、どちらかというとウェルカム派かもしれません。だって、1メーカーではできないことが提携によって、できるようになるのはいいことだと思います。だから、ハイブリッドだけでなく、スカイラインには200GT-tというグレードができたのですから。
そんな2.0L直噴ターボエンジンですが、最高出力は155kW(211PS)、最大トルク350Nmを発揮します。211psというと、それほど凄いという数字ではありません。正直、それでいいのかスカイライン! って感じでしたが、走り出すとかなり力強い印象でした。ほぼどんな状況でもアクセルを少し踏むだけで、グイグイと加速していきます。試乗した首都高速は、交通量が多く、ほとんど一定の速度では走れません。そのため、常に加速と減速の繰り返し。そんな時でも、ちょっとアクセルを踏むだけで、自分の思う速度に戻るので、とても運転がしやすかったです。
これは、1,250回転という低回転で350Nmという3.5L車並みの大トルクを誇るからだそうです。とくに、低中速域での加速力はトルクが重要と教わりました。エンジン回転数を上げて走らなくても良いので、燃費も良くなるそうです。最近のターボ車はこうしたタイプのエンジンが多く、ダウンサイジングターボなどと呼びます。
ユックリとスカイライン200GT-tに慣れた後、憧れのターボ車だったので少しアクセルを踏み込んでみました。アクセルをグッと踏み込むと、その瞬間からスカイライン200GT-tはドンと加速して行きました。エンジンルームからは、グオォォっというなかなか勇ましい音が! さすが、スポーツセダン! やっぱり、スカイラインはこうじゃなきゃ! スポーツセダン らしさを十分に楽しませていただきました。
いかに低燃費で走らせることができのか? 色々考えて走るのも楽しいスカイライン ハイブリッド
次は、スカイライン350GTハイブリッド に試乗です。とにかくスムースで速いことは、前回の試乗で確認済みです。そこで今回は、燃費性能についてチェックしてみました。スカイライン ハイブリッドは、アクセル操作を慎重に行うと、市街地走行はかなりEV として走れます。EV走行中は、ガソリンを使っていないのですから、女子的にはお得感いっぱいです。電池の電力容量が少なくなると、ハイブリッドとして走ります。この状態では、ハイブリッド走行と充電をひたすら繰り返します。
上手く充電するコツは、車間を詰めずになるべく急減速をしないことですかね。そうすると、ジワジワと回生ブレーキのおかげで充電がされていくように感じました。どう運転したら効率よく充電できるかとか、燃費が良くなるのか、などを色々工夫して走るっていうのも楽しいものです。
そんなことを考えながら、首都高速を30㎞ほど走行したときの燃費が19.2㎞/L! とくにエコランという訳でもなく、エコモードを選択してエアコンもONの状態です。この時の運転を評価してもらったら、なかなか優秀な燃費だそうです。ポイントは丁寧なアクセル操作です。急にたくさんアクセルを踏まないのは当然として、車間を詰めずに早めにアクセルを抜くのが基本だそうです。
前回の試乗では、アクセルを踏み過ぎると反力を発生させて踏み過ぎを抑制、低燃費化させるエコペダルに随分お世話になった気がしましたが、今回はあまりエコペダルに助けてもらうことが少なくなったと思います。
スカイラインは女子に優しいスポーツマン!? 19歳女子からみた、新型スカイラインの便利機能とは?
ターボとハイブリッドという2台のスカイラインに共通して感じたこともレポートしたいと思います。まず、新型スカイラインの新技術のひとつにダイレクトアダプティブステアリングというものがあります。ステアリングと前輪が機械的につながっていないそうです。私にはとても安心感があるものでした。高速道路でもフラフラしませんよ、コレ。私はまだまだ運転技術が足りないので、軽くステアリングに手を添えているだけで、真っ直ぐ走るようにフォローしてくれるのはとても助かります。最初に、この技術の説明をされた時は、よくわからなかったですが、高速道路などで自分のクルマと比べるとすぐに分かるくらいです。
このダイレクトアダプティブステアリングが装備されているスカイラインには、ドライブモードセレクターで、スカイラインを自分好みにより細かくセッティングすることが可能です。ドライブモードセレクターでパーソナルを選択し、その中でステアリングの操舵力といういものがあります。しっかり、標準(2タイプあり)軽いの4つから選択できます。私は、迷わずこの操舵力を軽いを選択しました。私は、握力も腕力もないので、あまりステアリングの重いクルマだと疲れちゃうんです。また、軽いを選択すると、ステアリングの応答性も穏やかになります。運転がまだまだ得意とは言えない私には、ちょうどいい感じでした。
こうしたクルマの特性が変更できるのは女性目線で、とても良いと思います。普段は奥さんが運転、週末は旦那さんが運転、そんな家庭はよくあると思います。旦那さん仕様のステアリングが重いままだと、非力な女性は運転が面倒になってクルマで出かけたくなくなります。出かけた先のショッピングセンター駐車場などでは、切り返しの時に大変な想いをすることも。女性にはありがたい装備ですね。
もうひとつ、運転が苦手な人にお勧めしたいのが、安全装備のBSI(後側方衝突防止支援システム) です。自動ブレーキも重要なのですが、高速道路などでは非常に頼りになりました。
このシステムは、車線変更の時に死角に隠れているクルマなどを見つけて、サイドミラー横 のインジケーターとブザーで注意喚起してくれます。その上、クルマを元の車線内に戻す方向に力を発生させて、隣車線のクルマとの接触を回避するように運転操作を支援してくれるのです。
私は初心者マークが必要なくなったとはいえ、未だ車線変更するときはドキドキします。女性だけでなく、高齢者の方など、少し運転技術に対して自信がない人などには、こうしたシステムがあるだけで安心感は全く違ってきます。運転に自信がある人でも、トンネルの中や夜、雨など視界の悪いときにも頼りになると思います。
スカイラインというと、どうしても走行性能という部分が注目されますよね。私もスポーツカーが好きなので、ついついそうした方向性でクルマを見がちです。ただ、今回長時間にスカイラインに試乗して分かったことは、高い走行性能だけではなく、意外と女性に優しい機能があって運転もしやすい印象でした。例えるなら、普段はストイックなアスリートなのに、プライベートでは優しいジェントルマンって感じかな?
まぁ、それはともかく、女性が運転しやすいということは、高齢者の方にも優しいクルマということにもなるかもしれません。ちょっと扱いにくさを感じたのは、駐車スペースなどに入れるときの小回り性能くらいでしょうか。
日産スカイライン価格、燃費、スペックなど
■新型日産スカイライン200GT-t価格
・200GT-t 3,834,000円
・200GT-t Type P 4,212,000円
・200GT-t Type SP 4,568,400円
代表グレード | 日産スカイライン 200GT-t Type SP |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4,800×1,820×1,450mm |
ホイールベース[mm] | 2,850mm |
トレッド前/後[mm] | 1,535/1,555mm |
車両重量[kg] | 1,680㎏ |
総排気量[cc] | 1,991cc |
エンジン最高出力[kw(ps)/rpm] | 155kW(211PS)/5500rpm |
エンジン最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] | 350N・m(35.7kg-m)/1250-3500rpm |
ミッション | 7AT |
タイヤサイズ | 245/40RF19 |
JC08モード燃費 | 13.0km/L |
定員[人] | 5人 |
税込価格[円] | 4,568,400円 |
発売日 | 2014年6月5日 |
レポート | 海野良子 |
写真 | 編集部 |
■新型日産スカイライン350GTハイブリッド価格
●2WD
・350GT HYBRID 4,624,560円
・350GT HYBRID Type P 5,002,560円
・350GT HYBRID Type SP 5,415,120円
●4WD
350GT FOUR HYBRID 4,905,360円
350GT FOUR HYBRID Type P 5,283,360円
350GT FOUR HYBRID Type SP 5,695,920円
代表グレード | 日産スカイライン 350GT HYBRID Type SP |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4,800×1,820×1,440mm |
ホイールベース[mm] | 2,850mm |
トレッド前/後[mm] | 1,535/1,560mm |
車両重量[kg] | 1,800㎏ |
総排気量[cc] | 3,498cc |
エンジン最高出力[kw(ps)/rpm] | 225〈306〉/6,800 |
エンジン最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] | 350〈35.7〉/5,000 |
モーター最大出力[kw(ps)] | 50〈68〉 |
モーター最大トルク[N・m(kg-m)] | 290〈29.6〉 |
ミッション | 7AT |
タイヤサイズ | 245/40RF19 |
JC08モード燃費 | 17.8km/L |
定員[人] | 5人 |
税込価格[円] | 5,415,120円 |
発表日 | 2013年11月11日 |
レポート | 海野良子 |
写真 | 編集部 |
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