GM期待の5ドアハッチ、新型「シボレー クルーズ」パリショーで公開 [CORISM]

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【シボレー】2010/10/04

シボレーの世界戦略車「クルーズ」の5ドアハッチバックモデル。VWゴルフなどライバルは強敵揃い。日本での販売は未定だが、ダイナミックなフォルムに釘付けだ。

クルーズの5ドア版。欧州での成功の鍵を握る重要なモデル

シボレー クルーズ リヤビュー

外連味(けれんみ)のないリヤビュー。シボレーといえば極めてドメスティックなブランドだが、最近はアメリカ臭を抑えた世界戦略車的として脱皮しつつある。

 新生シボレー・ブランドの世界戦略モデルとして位置付けられているクルーズ。その新ハッチバックモデルが、パリモーターショーで初公開された。今回はあくまでショーカーとしての出展だが、2011年中盤にはヨーロッパ全域での販売を開始。その後、他の市場にも展開される予定だ。
 欧州では伝統的に、VWゴルフに代表されるハッチバックモデルの人気が高い。「ハッチバックは多くの市場で重要な役割を担っている。ヨーロッパの全コンパクトカーセグメントの販売台数は同市場の1/4以上を占める約480万台。そのうちハッチバックはその65%を占めている(シボレーヨーロッパ社長兼常務取締役ウェイン・ブラノン)」ということからもわかるように、ヨーロッパではCセグメントのハッチバックモデルが成功の鍵を握るといっても過言ではない。クルーズの5ドア・ハッチバックには、GM経営陣の大きな期待がかかっているのだ。
 実車を見ると、フロントはセダンと共通の同じイメージ。ウェッジシェイプとともにリヤにいくほど絞り込まれ傾斜の強いリヤゲートを装備した5ドアボディ。安定感のあるダイナミックなフォルムだ。
 新開発のボディ・フレーム・インテグラル(BFI)構造を採用し、走行中にセダンモデルと同様の引き締まったボディが体感できるという。それを補完するため最終的なチューニングがシャーシの各パーツに施され、ハイレベルな安定性をもたらされているともPRされている。カーゴ容量は400L近くあり、60対40の分割式リヤシートを採用。基本的なメカニズムはセダンを踏襲するためか、詳細なアナウンスはない。ちなみにセダンが搭載するエンジンは、欧州では1.6Lと2.0Lディーゼル、北米仕様では1.8Lと1.4Lターボがラインアップされている。なお、セダンが先行発表済みの北米市場におけるハッチバックモデル投入の予定はないという。

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(レポート:CORISM編集部

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