アウディA1/A1スポーツバック新車情報・購入ガイド 待望のシリンダー オン デマンド搭載エンジンが登場! 高価な価格設定だが、よりパワフル&低燃費になった! [CORISM]

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【アウディ】2014/06/24

1クラス上のCセグ車より高価な価格設定でも、アウディのブランド力に価値があるかどうかが選択のカギ!

アウディA1/A1スポーツバック
 アウディ ブランド中、最も小さなコンパクトカー 「アウディA1/A1スポーツバック 」に、さらなる低燃費技術でシリンダー休止システム、シリンダー オン デマンド(cylinder on demand)を搭載したモデルを設定し発売を開始した。

 アウディA1は、2011年にミニ をライバルとして投入されたプレミアムコンパクト。しかし、3ドア4人乗りでは、さすがに実用性が厳しい。その後、実用性の高い5ドアのスポーツバックが投入された。

 しかし、スポーツバックのエントリーモデルの価格は300万円オーバーと非常に高価。ひとつ上のクラスであるCセグメントのゴルフV40Aクラス などが300万円を大幅に切るプライスで売られている状況では、非常に厳しい戦いを強いられている。
 
 アウディA1/A1スポーツバックは、全長4m弱というサイズ。全幅は1,745㎜程度とややワイドだが、全長ベースでは、フィットアクア といったコンパクトカーと同等。最小回転半径も5mと、道の狭い日本では使いやすい。

 そんなA1シリーズの燃費は、1.4L TFSI ガソリン直噴ターボエンジンと、7速Sトロニック デュアルクラッチトランスミッションの組み合わせで17.8㎞/Lを達成。デビュー当時こそ、トップレベルの低燃費だったものの、現在の急速に進む低燃費化の波には乗れていない状況だ。

 そこで、今回投入されたのが、最新の気筒休止システム シリンダー オン デマンドを搭載したモデルだ。この気筒休止システムは、エンジンが低負荷時に4気筒中2気筒を休止して低燃費化を図るというもの。この切り替えは自動で行われてていて、2気筒で走行中もほとんど振動を感じないほど洗練されているのが特徴だ。この新エンジンが投入されたことにより、燃費は17.8㎞/Lから20.5㎞/Lへジャンプアップ。1.4Lという排気量に変更はないのに、パワーも122psから140PSへ、トルクも200Nmから250Nmへ、それぞれアップしている。

 これだけエンジンのパフォーマンスが違っていると、アウディA1/A1スポーツバック選びは、シリンダー オン デマンドがベストな選択となる。

 ただし、アウディの価格設定は高い。シリンダー オン デマンドの価格は、A1が314万円でA1スポーツバックが334万円だ。最新のミニ クーパーSでさえ332万円。ひとクラス上のAクラス292万円、同じエンジンを搭載したゴルフ310.9万円だ。

 基本的にアウディA1シリーズは、フォルクスワーゲンポロ と基本部分を共用している。このシリンダー オン デマンドモデルは、ポロ ブルーGTとほぼ同じということになる。ポロ ブルーGTの価格は、273.2万円なのでA1スポーツより、約61万円も安い計算となる。それでいて、アウディA1スポーツバックは、車重が1,230㎏とポロ ブルーGTの1,170㎏に対して重い。その結果、同じエンジンを積んでいてもアウディA1スポーツバックの燃費は20.5㎞/L。ポロ ブルーGTは、21.3㎞/Lとなっている。さらに、タイヤサイズも違っていて、A1スポーツバックが215/45R16に対して、ポロ ブルーGTは、1インチ大きい215/40R17となっている。

 こうなってくると、デザインの違いとアウディブランドに対して、ポロ ブルーGTより約61万円という高額な価格をプラスしていいと判断できるかがアウディA1スポーツバック購入のポイントになるだろう。

 A1シリーズやポロは、すでにモデル末期に突入している。そのため、基本的な安全装備に関しては不満がないが、追突被害軽減自動ブレーキであるブレーキアシストやレーンキープアシスト、全車速追従式クルーズコントロールなどの先進安全装備が装着できない。衝突回避はもちろん、長距離走行でのアシストなど非常に便利な機能なので、こういった装備が必要かどうかも加味して選びたい。

アウディA1/A1スポーツバック価格

・アウディA1 1.4 TFSI cylinder on demand価格:3,140,000円
・アウディA1 Sportback 1.4 TFSI cylinder on demand価格:3,340,000

<スペック>
・ボディサイズ:全長3,970mm×全幅1,745mm×全高1440mm
・排気量:1,394
・直列4気筒DOHCインタークーラー付ターボチャージャー
・出力:103kW(140PS)/4,500-6,000rpm
・トルク:250Nm(25.5kgm)/1,500-3,500rpm・直列4気筒DOHCインタークーラー付ターボチャージャー
・ミッション:7速 Sトロニックトランスミッション

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(レポート:CORISM編集部

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