記者発表会場となった東京・青山のFIAT CAFFEに持ち込まれた日本仕様のフィアット 500C by DIEDELでまず印象的に残るのは、その独特なボディカラーだろう。その名も「ディーゼルグリーン」と名付けられた専用色のモスグリーンは、レンツォ・ロッソ氏が個人所有する(！)ジェット機からインスピレーションを得た。もう1つ用意される専用色は「ミッドナイト インディゴ ブルー」。こちらもDIESELのデニムのような深い色合いに仕立てられているという。
　外観のディテールでは、エアインテーク(吸排気口)をイメージしたリアやドアの装飾や、光沢メッキで仕上げられたモールディングがボディカラーと相まって個性を演出する。DIESELブランドのモヒカンマークは、16インチアロイホイールやリアエンドなどに配される。
　いっぽうインテリアも細部にこだわりが見られる。シートは黄色いステッチが加えられたデニム地風。光沢メッキ加工を施したインパネ周りの質感は、フィアット 500C by DIEDELがプレミアムなコンパクトカーであることをアピールする。

　日本仕様のフィアット 500C by DIEDELは、1.2リッター車のみの設定。限定100台が7月中旬より販売される。価格は279.0万円[消費税込み]。こだわりの内外装のディテールに加え、フィアット500初のアイドリングストップシステム「スタート＆ストップ」や「バイキセノンヘッドランプ」採用も大きなニュースとして挙げられる。フィアット グループ オートモービルズ ジャパンによれば、このスタート＆ストップは今後、他のフィアット500にも搭載の予定があるというから楽しみだ。発売前のため正式な数値は明らかにされていないが、実用燃費の更なる向上にも期待される。

車名・グレード名	フィアット 500C by DIEDEL[FF]
ボディサイズ［mm］（全長×全幅×全高）	3545x1625x1505mm
車両重量［kg］	1030kg
総排気量［cc］	1240cc
最高出力［ps(kw)/rpm］	69ps(51kW)/5500rpm
最大トルク［kg-m(N・m)/rpm］	10.4kg-m(102N・m)/3000rpm
トランスミッション	デュアロジック(ATモード付き5速シーケンシャルトランスミッション)
10・15モード燃費［km/L］	－(未定)
定員［人］	4人
消費税込価格［万円］	279.0万円
発売日	2010年7月中旬(予定)
レポート	CORISM編集部
写真	ビーエムダブリュー