ホンダ オデッセイ新車情報・購入ガイド 待望の新型オデッセイ ハイブリッドは、東京モーターショーでデビュー? 年内発売か? エリシオン改めオデッセイでフルモデルチェンジ! 新型オデッセイは両側スライドドアを搭載し、新開発2.4L直噴エンジンを搭載! [CORISM]

はてなブックマークに追加 Googleブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録
【ホンダ】2013/10/31

待ちに待って、待ち疲れた? 待望の新型ホンダ オデッセイが東京モーターショーで公開?

 ホンダは、東京モーターショーで新型ホンダ オデッセイハイブリッドを公開するようだ。詳細は分かっていないが、2モーター式のスポーツハイブリッドi-MMDが搭載されることは確実で、アコードに搭載されているハイブリッドシステムを改良したものとみられている。

 燃費や価格も不明だが、仮にアコードハイブリッド用が搭載されるとなると、新型オデッセイハイブリッドの排気量は2.0Lでシステム出力は 146kW(199ps)前後となる可能性が高い。アコードハイブリッドの燃費が30.0㎞/Lであるとすると、やや重く空気抵抗も大きい新型オデッセイハイブリッドの燃費は、24.0㎞/L前後になるのではないだろうか? 同じ2.0Lハイブリッド車のノア/ヴォクシーハイブリッドの燃費が23.8㎞/Lなので、ちょうどその付近が新型オデッセイハイブリッドの燃費値と予想した。

 そして、新型オデッセイハイブリッドの価格を予想。ハイブリッド車とガソリン車の価格差の相場は、おおよそ40万円前後。現在、オデッセイ アブソルートの価格が約332万円。40万円アップということになると、価格は370~380万円ということになる。

 国内販売で苦戦しているホンダにとって、新型オデッセイハイブリッドはホンダに追い風となるモデルとなる可能性は極めて高い。トヨタのアルファード/ヴェルファイアは絶好調だが、ハイブリッド車の価格が高すぎたため、全体の約25%しかハイブリッド車が売れていない。新型オデッセイハイブリッドも価格設定を間違えなければ、確実に売れるクルマだろう。

並みのミニバンとは違う?

 その後、初代オデッセイのコンセプトを受け継いだ2代目、思い切り全高を抑えた3代目、さらにそれを受け継いだ4代目とモデルを重ねてきた。いずれのオデッセイもミニバンとしては、低めの全高にスイング式(ヒンジ式)の後席ドアを特徴としてきた。それを一気に変更したのが、今回の5代目となる新型オデッセイである。

 これまでオデッセイが特徴としてきたふたつの特徴を変更したのは、乗用価値とユーティリティー価値の向上をテーマに、快適な室内空間を作るためと乗降性を良くするためだ。

 従来の低全高のボディは、重心高が低くなってコーナーでの安定した走りなど、操縦安定性の良さにつながるものだ。だから、全高を高くするといってもほかの多くのミニバンのように、やたらと高い全高にしたわけではない。

 新型オデッセイは、ホンダが得意とする超低床プラットホームをベースに、全高を150mm高くして室内空間を拡大させる形をとっている。これによって十分な室内高を確保しながらも、高すぎることのない1700mmの全高に抑えている。

<続きは>
ホンダ オデッセイ試乗評価 並みのミニバンとは違う走行性能! そして、オデッセイハイブリッドの存在は?ホンダ オデッセイ試乗評価

エリシオンサがオデッセイに変更されフルモデルチェンジ? その訳とは、オデッセイという名への愛? それともブランド力?

ホンダ オデッセイ
 ホンダは、ロールーフミニバンであるオデッセイをフルモデルチェンジした。新型ホンダ オデッセイはこれで5代目となる。

 5代目となる新型ホンダ オデッセイは、画像を見ての通り、大きく変貌を遂げた。少し複雑なのだが、新型オデッセイは基本的にエリシオンのクラスになっている。オデッセイという名前は残るものの、乗用車的なロールーフミニバンというジャンルからは撤退ということになった。それに伴い、エリシオンというクルマは姿を消すことになる。

 一時期は、一世を風靡したロールーフミニバンは、苦戦を強いられていて、どのメーカーも次のモデルチェンジで終了するのではといわれているくらいだ。本来ならオデッセイが、その役目を終え姿を消すことになるのだが、ホンダはオデッセイに対し並々ならぬこだわりがある。

 それは、初代オデッセイまでさかのぼる。アコードのプラットフォームを使って登場した初代オデッセイは、まさにミニバンブームの火付け役となり大ヒットしたモデルだ。当時、倒産の危機にあったホンダをオデッセイが大ヒットして危機を救ったのだ。息を吹き返したホンダは、ステップワゴンやフィットなど続々と名車を送り出すことに成功する。そのホンダ復活のきっかけとなった救世主オデッセイの名を捨てるのは、あまりにも忍びないものだ。当然、その側面だけでなくマーケティング的にも認知・理解が進んでいるということもある。

ホンダ オデッセイ
ホンダ オデッセイ
ホンダ オデッセイ

ホンダ オデッセイ

超低床プラットフォームで、ライバルを超えた室内空間、走行性能を実現した新型オデッセイ。

ホンダ オデッセイ
 そして、5代目となった新型ホンダ オデッセイは、立派な両側スライドドアをもつミニバンとなってデビューする。新型ホンダ オデッセイのボディサイズは、全長4,830×全幅1,800×全高1,695mm。スポーティなスタイルのアブソルートは、全長4,830×全幅1,820×全高1,685mmとなっている。このサイズは、トヨタ エスティマの全長4,815×全幅1,820×全高1,745mmと近い。サイズでいえば、新型オデッセイの車高が若干低いくらいで、サイズベースではライバルはエスティマということになる。

 おもしろいのは、室内寸法。新型オデッセイの室内寸法は、室内長2,935×室内幅1,625×室内高1,325mmとなっていて、対するエスティマは室内長3,010×室内幅1,580×室内高1,255mmとなっていてる。室内長を除き、新型オデッセイの広さが分かる。ひとクラス上となる、アルファード/ヴェルファイアに近いサイズとなった。ポイントは室内高だ。車高が高いエスティマの方が広くて当たり前なのだが、車高が低い新型オデッセイのほうが室内高が高いのだ。

 これは、ホンダがこだわり続ける超低床プラットフォームによる効果だ。この技術は、フロア下の燃料タンクや排気系を極限まで薄型化し、居住空間を上に伸ばすのではなく下方へも伸ばす技術。これは、ホンダのM・M思想で、人のためのスペースは最大に、メカニズムは最小に、マン・マキシマム/メカ・ミニマムというホンダのクルマづくりの基本コンセプト。このMM思想を具現化したものだ。

 フロアが低いことで得られるメリットはたくさんある。まず、低重心。快適で安定した走行性能を得られる。重心が高ければ高いほど、同乗者はカーブの度に体を左右に大きく揺れされ、快適とは程遠いものとなるからだ。また、高齢者や子供にも優しい。新型オデッセイのステップ高は、約30cmと低く乗り降りがしやすいのも特徴だ。運転席にも、よじ登るようにしなくてもいい。こういった使い勝手の良さと、快適な走りの質の両立は重要だ。

 また、大きな空間と快適な乗り心地を生かし、日産エルグランドのように背もたれの中折れ機能やオットマン、ロングスライドをもつ2列目プレミアムクレードルシートも採用され、ラグジュアリーな空間作りを可能としている。

 他のラージサイズミニバンよりも低い全高ながら、室内高を1,325mm(FF)確保し、2列目・3列目のヘッドクリアランスはラージクラスと同等のゆとりを実現。また、タンデムディスタンスや室内幅も拡大し、多人数での乗車がより快適な室内空間を作り上げている。3列目シートは3分割リクライニング機構によって中央席と左右席のリクライニング角度を変えることで、各乗員の肩が触れ合うことなく3名が座れるようにするなど、3列すべてが広く快適で上質な室内を目指した。

 全高を抑え、低床フロアにすることで、室内高を確保するやり方は、まさにクルマの操縦安定性や使い勝手を考えると王道ともいえる手法。日産エルグランドも、フルモデルチェンジ時に同様なことをアピールしていた。しかし、現実の販売台数には結びついていない。

 それは、顧客の好みとの乖離があるようだ。このクラスのミニバンを買う顧客の多くが、どれだけ大きく見えるか、上から見下ろせるかという視点が強いという。そのため、低床すれば利便先は上がるが上から見下ろせるようなシート位置にはならない。さらに、低床により全高を下げると大きく見えない、などのギャップが生まれる。この傾向は、軽自動車のスーパーハイト系と似ている。自動車メーカーの考える使い勝手や操縦安定性とは、全く逆をいく。設計が古いトヨタのアルファード&ヴェルファイアが、いまだに人気なのもそういった理由を多く含んでいるという。新型オデッセイもそういったユーザーのマインドをどう崩すことができるのか注目される。

 また、新型ホンダ オデッセイの使いやすさは最小回転半径にも表れる。新型オデッセイの最小半径は、5.4m。これは、5ナンバーミニバンと同程度。エスティマが5.7mで、このクラスの相場。つまり、新型オデッセイは、意外と小回りも効くということになるのだ。

 安全装備では、このクラスでは標準装備化してほしいのだが、追突被害軽減ブレーキと誤発進抑制機能がメーカーオプションで用意されている。あんしんパッケージということで、サイドエアバックとカーテンエアバックとセットで安価に装備できるとはいえ、軽自動車でも高い装着率となっていることを考えれば、このクラスでは、全車標準装備というのが望ましい。

 さらに、あくまでオプションなのだが、マルチビューカメラシステムやブラインドスポットインフォメーション、スマートパーキングアシストなど多くの安全装備が用意されている。

ホンダ オデッセイ
ホンダ オデッセイ
ホンダ オデッセイ

エンジンは2.4Lのみで、直噴とポート噴射エンジンの2タイプが存在。オデッセイハイブリッドの発売時期、燃費は?

ホンダ オデッセイ
 そして、注目はパワーユニットだ。搭載されるのは、2.4Lガソリンエンジンのみ。しかし、排気量は同じでも、出力&燃費が違う2タイプのエンジンが用意されている。直噴エンジンと通常のポート噴射エンジンとなる。直噴エンジンは、スポーティ仕様のアブソルートに搭載され、190ps&237Nmという出力と14.0㎞/Lの燃費となる。先代のエリシオンに搭載されていた2.4Lエンジンは、160ps&218Nmで燃費は9.9㎞/Lなので、出力で19%トルクで9%、燃費で41%も上回っていることになる。

 通常のポート噴射エンジンは、175ps&225Nmで燃費は13.8㎞/L。このエンジンでも大幅に進化しており、エリシオン比で出力が9%、トルクが9%、燃費39%もアップしている。

 新型ホンダ オデッセイでは、この2つのエンジンを通常モデルのオデッセイにはポート噴射エンジン、スポーティなアブソルートには直噴エンジンと使い分けグレード展開している。つまり、ボディタイプを選ぶと、エンジンの種類も自動的に決まってくるのだ。

 未だアイドリングストップ機能さえも付かないトヨタ エスティマ2.4Lの燃費が11.6㎞/Lなので、燃費性能では、新型オデッセイがエスティマをより大幅に勝っている。

 新型オデッセイには、Bグレードを除き、アイドリングストップ機能が装備されている。ただアイドリングストップ機能を装備しているだけでなく、蓄冷エバポレーターもセットで装備される。これは、エアコンシステムの熱交換器(エバポレーター)内に蓄冷材を封入。エアコン作動時に蓄冷材を冷やし(蓄冷)、アイドリングストップ中にも冷たい風を送ることで室温上昇を抑えて快適性を保てるというもの。アイドリングストップ機能の多くは、室温が上昇するとバッテリーには余裕があっても、室温を下げるためエンジンを再始動させエアコンを作動させるケースが多い。この蓄冷エパポレーターを使うことで、室温上昇を抑えより長くアイドリングストップを維持することができる。その結果、エアコン使用時に約10%の燃費向上効果を実現した。とくに、夏場の気温が高いときに実燃費に影響を与える機能だ。

 しかし、ホンダに期待したいのは、ガソリンエンジンだけではない。エスティマハイブリッドの燃費18.0㎞/Lを超えるはずとなる新型ホンダ オデッセイハイブリッドの存在と、その燃費だ。今ところ、ホンダの販社関連からは、最初はガソリン車のみという回答を得たが、アコードハイブリッドと同じ2モーター式スポーツ ハイブリッドi-MMDを搭載した新型オデッセイハイブリッドの存在も十分にあり得る話だ。当然、近いうちに登場するとはいえ、新型オデッセイハイブリッドの登場が数か月後なのか、それとも数年先なのかは今のところ不明だ。

 というのも、エスティマハイブリッドもそろそろフルモデルチェンジを迎える時期に入っている。ナンバー1にこだわるホンダとしては、新型エスティマハイブリッドの登場を待ってから満を持して新型オデッセイハイブリッドを送り出す戦略かもしれない。何にせよ、新型ホンダ オデッセイハイブリッドが出るからには、現在のエスティマハイブリッドの18.0㎞/Lを超えることは間違いないだろう。そうなると、ついにこのクラスのミニバンの燃費も20.0㎞/Lに突入するのだろうか。新型オデッセイハイブリッドの価格は、30万円~50万円アップというのが相場となるだろう。新型ホンダ オデッセイハイブリッドの登場も、とても楽しみだ。

ホンダ オデッセイ
ホンダ オデッセイ
ホンダ オデッセイ

新型ホンダ オデッセイのグレード選び。アブソルートがおすすめ!

ホンダ オデッセイ
 そして、新型ホンダ オデッセイの選び方だ。まず、買ってはいけないのがBグレード。価格は2,490,000円とびっくりするくらい安い。このグレードは、オトリグレードとも呼ばれ、チラシなどの広告に「新型オデッセイ2,490,000円から!」と安さを訴求して、悪く言えば勘違いさせて店舗誘導するためのグレード。もしくは、レンタカーや法人用だ。アイドリングストップ機能も無ければ、安心パッケージも選べない。パワースライドドアもないので、一般顧客用ではない。

 そうなると、基本的にGグレードから選ぶのが基本となる。その瞬間、価格はグッとアップして2,690,000円(8人乗り)からとなる。この価格が実質のエントリーグレード価格といえる。このGグレードには7人と8人乗りが用意されていて、7人乗りはさらに高価になり2,819,000円。主な理由は2列目プレミアムクレードルシート(オットマン/角度調節式両側アームレスト付)によるもの。EXにはさらに豪華装備が施されるので、好みで選ぶといいだろう。Gグレードには、安心パッケージがオプションなので、これは絶対に選んだほうがよい。豪華装備のEX(FF)には、8人乗りは無く4WD車には8人乗りのみだ。

 アブソルートは、よりアグレッシブなスタイリングになっている。スタイリングが大きな違いだが、パワーユニットは直噴エンジンとなっていることから、パワー&トルクに勝り燃費もよい。しかし、その分価格もアップしている。新型オデッセイ アブソルートの価格は2,950,000円~。Gと比べると26万円高価ということになる。ただ、LEDヘッドライト、17インチアルミホイールなどが装備され、さらに10mmローダウンした強化タイプのスプリングやコンプライアンスブッシュ、EPSやダンパー減衰特性も専用セッティングなどを含め、シッカリとしたフィーリングを求めるなら価値ある価格アップともいえる。また、アブソルートの方が吸防音材を多く使っていることから、静粛性が高い。

 また、短期で乗り換えることを前提とするなら、アブソルートのほうがリセールバリューが高いと予想できる。そのため、この価格差はそれほどなくなる可能性が高い。総合的にみると、満足度を含めアブソルートがおすすめとなる。

ホンダ オデッセイ
ホンダ オデッセイ
ホンダ オデッセイ

新型ホンダ オデッセイ価格、燃費、スペックなど

代表グレード ホンダ オデッセイ アブソルート(7人乗り)
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 4.830×1.820×1.685mm
ホイールベース[mm] 2.900mm
トレッド前/後[mm] 1.560/1.560mm
車両重量[kg] 1,810
総排気量[cc] 2.356cc
エンジン最高出力[kw(ps)/rpm] 140[190]/6,400
エンジン最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] 237[24.2]/4,000
ミッション CVT
タイヤサイズ 215/55R17
JC08モード燃費 13.6km/L
定員[人] 7人
税込価格[円] 3,154,000円
発表日 2013年10月31日
レポート 編集部
写真 ホンダ

■新型ホンダ オデッセイ価格

B FF 8名 2,490,000円
    4WD 8名 2,740,000円
G FF 7名 2,819,000円
    FF   8名 2,690,000円
    4WD 8名 2,940,000円
G・EX FF 7名 3,360,000円
    4WD 8名 3,505,000円

■新型ホンダ オデッセイ アブソルート価格

ABSOLUTE FF 7名 3,154,000円
        FF   8名 2,950,000円
4WD 8名 3,275,000円
ABSOLUTE・EX FF 7名 3,585,000円
4WD 8名 3,730,000円

ホンダ オデッセイ
ホンダ オデッセイ
ホンダ オデッセイ


ホンダ オデッセイ
ホンダ オデッセイ
ホンダ オデッセイ

【関連記事】

(レポート:CORISM編集部

【オススメ記事】