ホンダN-BOX(エヌボックス)/N-BOX +(エヌボックス プラス)新車情報・購入ガイド 実質価格引き下げ!? クラストップレベルの最廉価グレードを設定し年間販売台数ナンバー1を狙う! [CORISM]

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【ホンダ】2015/11/27

厳しい国内販売を支える重要車種がN-BOX!? 装備充実で価格据え置きのG・Lパッケージ

ホンダN-BOX
 ホンダ は、スーパーハイト系軽自動車 N-BOXN-BOX+ をマイナーチェンジし発売を開始した。

 ホンダN-BOXは、ホンダ渾身の軽自動車となるNシリーズ第1弾として2011年11月にデビューした。N-BOXの全高は1,770mm、ホイールベース2,520㎜と、当時は最も背が高くクラストップの室内スペックを誇ったモデル。ホンダのM・M(マン・マキシマム、マシン・ミニマム)思想を体現するセンタータンクレイアウトを採用するなどし実現した広大な室内スペースだ。

 燃費こそナンバー1とはいかなかったN-BOXだが、この広い室内がマーケットで絶大な支持を得た。イッキに人気モデルとなり、2015年に入っても10ヵ月連続で軽四輪車新車販売台数第1位となっている。

 広大な室内スペースが長い間人気を支える要因だが、デビュー当時から高い安全性を確保していたのも特長だ。N-BOXのように背が高く幅の狭いクルマは、横転の危険性も高まる。そのため、N-BOXは横滑り防止装置(VSA)を標準装備し、横転の危険を回避。滑りやすい路面での高い操縦安定性を確保した。当時、横滑り防止装置を装備しない軽自動車が多かったこともあり、安全装備面でも一歩リードしていた。燃費ではナンバー1にはなれなかったが、室内スペースの広さやパワフルさ、安全装備面でライバルを上回り、スーパーハイト系軽自動車ブームのきっかけとなった。

 その後、ホンダはN-BOXをベースとしたN-BOX+、N-BOXスラッシュ と派生車を増やしていく。こうした派生車を含めた販売台数なので、他メーカーのものより販売台数争い面では有利になっている。

 今回のマイナーチェンジは「360°スーパーUV・IRカットパッケージ」や「ナビ装着用スペシャルパッケージ+ETC車載器(ナビ連動タイプ)」を新たに設定。装備を充実させた。こうした装備を装着し、N-BOX G・Lパッケージの価格は1,370,000円。従来モデルから価格はアップしていない。つまり、これらの装備分がお買い得になったということになる。価格的には4~5万円程度のお買い得感だろう。

 また、より価格志向の顧客向けに装備を厳選し低価格とした「C」タイプを設定した。Cタイプの価格は1,198,000円。タントの最廉価グレードが1,220,400円、スペーシアGが1,274,400円なので、120万円を切りこのクラスで最も安価なモデルとなった。装備内容は、かなりシンプル。一般ユーザー向けでなく、法人の営業用といったイメージに近い。ある意味、そうした営業車としての使い方、もしくはチラシやCM用の価格訴求モデルといった印象だ。

 今回のマイナーチェンジは、クルマの基本性能の向上というより、2015年12月までの軽自動車販売台数ナンバー1、その後の2016年3月までの2015年度販売台数ナンバー1を狙うため価格を引き下げた価格改定の意味合いが強い。とくに、2015年度の軽自動車販売は不振を極めている。その原因のひとつは、昨年末にスズキVSダイハツの販売合戦により大量の自社登録車。この自社登録車が中古車マーケットに流れ、登録済み未使用車となり中古車価格を引き下げた。新車同様のクルマが新車より大幅に安く売られているのだから、新車が売れなくなるのは当然だ。こうした状況が続いていることもあり、ホンダも価格をより安く見せる必要があるのだ。

 また、ホンダの国内販売は依然前年同月比割れが続き厳しい状況。その内50%弱が軽自動車 が占める。とくに、販売台数が多いN-BOXの売れ行きは、ホンダの国内販売台数に大きな影響を与える。今回のマイナーチェンジも、価格を引き下げ1台でも販売台数を伸ばしたいというホンダの思惑を感じる。

ホンダN-BOX
ホンダN-BOX
ホンダN-BOX

ホンダN-BOX

ホンダN-BOX(エヌボックス)/N-BOX +(エヌボックス プラス)マイナーチェンジ内容

ホンダN-BOX
<主な変更点>
○装備の充実
単板窓ガラス採用車として世界で初めて※3、紫外線(UV)を約99%カットし、ジリジリした暑さを生む赤外線(IR)を軽減するガラスをすべての窓に採用した「360°スーパーUV・IRカットパッケージ」をC・Gを除く全タイプに標準装備。
また、「ナビ装着用スペシャルパッケージ+ETC車載器(ナビ連動タイプ)」をN-BOX C、N-BOX G、N-BOX + Gを除く全タイプに標準装備。
○N-BOXに「C」タイプを追加
装備を厳選したお求めやすいベーシックタイプとして「C」タイプを新たに設定
・VSA(車両挙動安定化制御システム)
・エマージェンシーストップシグナル
・ヒルスタートアシスト機能
・フルオートエアコンディショナーなどを標準装備
○ボディーカラーに新色を追加
プレミアムアイボリー・パールおよびブリティッシュグリーン・パールの2色を新たに追加。また、2トーンカラースタイルとして、プレミアムアイボリー・パール&ブラウン、ブリティッシュグリーン・パール&シルバーを追加。
ホンダN-BOX
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(レポート:CORISM編集部

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