手前右から「日野 チーム スガワラ」1号車:杉浦 博之(ナビ)・菅原 義正(ドライバー・チーム代表)
日野自動車:近藤 詔治 代表取締役会長・藤井 恒彦 専務取締役
「日野 チーム スガワラ」2号車:菅原 照仁(ドライバー)・鈴木 誠一(ナビ)《※敬称略》
奥に控えるのは、日野社内及び全国の販売会社から召集された精鋭のメカニック部隊5名
日野自動車:近藤 詔治 代表取締役会長・藤井 恒彦 専務取締役
「日野 チーム スガワラ」2号車:菅原 照仁(ドライバー)・鈴木 誠一(ナビ)《※敬称略》
奥に控えるのは、日野社内及び全国の販売会社から召集された精鋭のメカニック部隊5名
南米アルゼンチン・チリの山岳・砂漠地帯を走る14日間の死闘
日野自動車 近藤 詔治 代表取締役会長
日野自動車は、恒例の「ダカールラリー2011」へ参戦することを表明した。2011年1月1日より、前回同様に南米アルゼンチン・ブエノスアイレスよりスタートする。アンデス山脈を超えチリを経由。アタカマ砂漠を走破し、最終的にはブエノスアイレスへゴールする14日間の厳しい戦いだ。日野は中型トラック「レンジャー」の4輪駆動仕様車2台で、トラック部門排気量10リッター未満クラスに出場する。
日野は、パリダカールラリーへ1991年に日本のトラックメーカーとして初参戦。以来、今度の2011年大会で20回連続参戦となる。記念すべき2011年も、91年当初より共同参加するチームスガワラと共に「日野チームスガワラ」として参戦する。
日野自動車本社で行われた記者会見の席で日野自動車の近藤 詔治 代表取締役会長は、ダカールラリーへの参戦について、ディーゼル車の環境対策といった『常に挑戦し続ける日野の情熱の象徴』だと話した。今年のコースはダカール以上のヘビーな砂丘などがあり、更なる軽量化で機動力を上げ、ブレーキやエンジンのチューンにより戦闘力を高めたという。
日野は、パリダカールラリーへ1991年に日本のトラックメーカーとして初参戦。以来、今度の2011年大会で20回連続参戦となる。記念すべき2011年も、91年当初より共同参加するチームスガワラと共に「日野チームスガワラ」として参戦する。
日野自動車本社で行われた記者会見の席で日野自動車の近藤 詔治 代表取締役会長は、ダカールラリーへの参戦について、ディーゼル車の環境対策といった『常に挑戦し続ける日野の情熱の象徴』だと話した。今年のコースはダカール以上のヘビーな砂丘などがあり、更なる軽量化で機動力を上げ、ブレーキやエンジンのチューンにより戦闘力を高めたという。
69歳の大ベテラン、「ダカールラリーの鉄人」菅原 義正氏が2011年も挑む!
「ダカールラリー2011」トラック部門排気量10リッター未満クラスに出場する中型トラック「日野 レンジャー」4輪駆動仕様車
ドライバーは、「日野チームスガワラ」代表を兼務する大ベテラン、菅原 義正氏、御年69歳と、義正氏の次男、菅原 照仁氏38歳。義正氏は今回の参戦で、ダカールラリーへの連続出場記録を28回へと更新するというから驚く。なお前回惜しくもリタイヤとなってしまったが、それまで史上最多20回連続の完走というギネス記録も保持しているダカールラリーの鉄人だ。
記者会見で義正氏は、日野の役員に「記録が途絶え残念」と言われた際に『あと20年連続でまた参戦させてください』と言ったと語り、会場の笑いを誘った。しかしこれも半ば本気ではないかと思うくらいに、今回も気迫十分だ。『僕も国産品。クルマもMade in Japan。日本人の誇りをもって戦っていきたい』と締めた。
参戦車両は、レンジャー4輪駆動車をベースにした市販車改造のマシン。「JO8C-TI」型 直6 8.0リッターインタークーラーターボエンジンは最高出力は450馬力以上を発揮。さらに2号車のリアボディは、1号車のアルミバンに対しカーボンファイバーの外板とし、160~170kgの軽量化を果たした。
2号車ドライバーの照仁氏は、エンジンのパワーアップやブレーキのセッティング改善、リアスタビライザーのON-OFFスイッチ追加、そして軽量化によって、2011年モデルは戦闘能力をさらにアップしたと胸を張る。8月のモンゴルラリーでも2号車を持ち込みテストしその効果を確認し、本番でも結果を出せる仕上がりだと語った。本番のダカールラリーでも、単なる完走ではなくクラス優勝も狙いたいと意気込む。
記者会見で義正氏は、日野の役員に「記録が途絶え残念」と言われた際に『あと20年連続でまた参戦させてください』と言ったと語り、会場の笑いを誘った。しかしこれも半ば本気ではないかと思うくらいに、今回も気迫十分だ。『僕も国産品。クルマもMade in Japan。日本人の誇りをもって戦っていきたい』と締めた。
参戦車両は、レンジャー4輪駆動車をベースにした市販車改造のマシン。「JO8C-TI」型 直6 8.0リッターインタークーラーターボエンジンは最高出力は450馬力以上を発揮。さらに2号車のリアボディは、1号車のアルミバンに対しカーボンファイバーの外板とし、160~170kgの軽量化を果たした。
2号車ドライバーの照仁氏は、エンジンのパワーアップやブレーキのセッティング改善、リアスタビライザーのON-OFFスイッチ追加、そして軽量化によって、2011年モデルは戦闘能力をさらにアップしたと胸を張る。8月のモンゴルラリーでも2号車を持ち込みテストしその効果を確認し、本番でも結果を出せる仕上がりだと語った。本番のダカールラリーでも、単なる完走ではなくクラス優勝も狙いたいと意気込む。
これが男の仕事場! バケットシートやラリーコンピュータ、5点シートベルトやロールケージといった保安部品以外、基本的にはベース車の「レンジャー」そのままのキャブ部空間だ。
2号車の簡素な荷室空間。内張りの様子からカーボンを使用していることが見てとれる。わずか2本のスペアタイヤと最低限のスペアパーツのみを収納し、ほぼこの状態で参戦するというから驚く。
「JO8C-TI」型 直6 8.0リッターインタークーラーターボエンジンは最高出力は450馬力以上を発揮。6速直結型6速MTと2段副変速機トランスファーを介し、4輪を駆動する。
手前が2号車で後部カーボンボディ、奥の1号車はアルミボディだ。いずれも坪井特殊車体製で、空力に配慮したデザインとなっている。もちろんカーゴ内にはロールバーを配し、強度と安全性を確保している。
「日野 チーム スガワラ」2号車の菅原 照仁氏とナビゲーターの鈴木 誠一氏。鈴木氏はダカールラリー参戦歴15回の大ベテランだ。高地の砂丘から川渡り、山岳、土漠と、様々な激しい環境下で戦う。
精鋭のメカニック部隊は日野自動車社内から2名、さらに神奈川・石川・広島の各日野販売会社から選考された3名が召集された。日野整備技術資格の最高峰である日野サービススタッフ1級「HS-1」の資格者だ。
「日野 レンジャー」4輪駆動仕様「ダカールラリー2011」参戦車 2号車(手前)
マルチリーフスプリングに、各輪2本ずつのオランダ・レイガー社製ショックアブソーバーで前後のリジットアクスルを吊る。
タイヤはフランス・ミシュラン社製の14.00R20サイズ、サンド用XSタイプを使用する。走行中にタイヤ空気圧の調整も出来る。
マルチリーフスプリングに、各輪2本ずつのオランダ・レイガー社製ショックアブソーバーで前後のリジットアクスルを吊る。
タイヤはフランス・ミシュラン社製の14.00R20サイズ、サンド用XSタイプを使用する。走行中にタイヤ空気圧の調整も出来る。
「日野チームスガワラ」代表を兼務する大ベテランの菅原 義正氏(69歳)と、義正氏の次男で菅原 照仁氏(38歳)
(レポート:CORISM編集部)
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