レクサスHS250h新車情報・購入ガイド レクサスブランドでは、稀なお買い得特別仕様車「Harmonious Style Edition」登場! 売れないHSの理由とは? [CORISM]
厳しい販売状況が続くレクサスHSが売れない理由とは?
レクサスHSは、2009年にレクサス初のハイブリッド専用セダンとしてデビューした。ただ、レクサス初のハイブリッド専用セダンといっても、トヨタ ブランドのサイ姉妹車関係にあり、基本的に同じクルマである。
HS のデビュー直後は、ハイブリッドブームの全盛期という追い風に乗り、高価なレクサスブランドでも順調な滑り出しとなった。しかし、その勢いは1年程度と短く、徐々に販売台数は落ちていく。国産セダンのマーケットがシュリンクしていることなどが上げられる。HSとサイが同じクルマであることから、あえて高価なレクサスブランドを買う理由を失ってしまっていることなども販売不振に陥った理由だろう。
さらに、2011年にはカムリが登場する。カムリは2.5Lの新ハイブリッドシステムを搭載。HSの2.4Lハイブリッドシステムより排気量が大きくなった。当然、パワーはカムリが上回った。さらに、排気量の多いカムリの燃費は23.4㎞/Lに対し、2.4LハイブリッドであるHSは20.6㎞/Lとなった。パワー、燃費両面でカムリに超えられていて、さらにカムリの方が圧倒的に価格が安いのだ。こうなると、ますます高価でパワーもなく燃費が劣るレクサスHSを買う理由が無くなる。
その後、レクサスHShは、2013年1月にマイナーチェンジを行った。今ではレクサスのアイデンティティともいえるデザインアイコン「スピンドルグリル」が装着された。スピンドルグリルで、より精悍でスポーティな外観となった。また、ボディ剛性の強化などにより、乗り心地や静粛性を向上させ、レクサスらしい「上質な走り」を実現した。
とくにレクサスHSのライバル車となるのは、サイやカムリだけではない。価格帯では、同じグループのレクサスISやクラウン 、そしてBMW3シリーズ やメルセデス・ベンツCクラス など、欧州のプレミアムセダンまでがライバルになる。あまりにも強力なライバルがひしめき合うマーケットで、存在感を示すのは容易ではない。
専用内装色のファブリック/L texシートやプリクラッシュセーフティを標準装備化した特別仕様車Harmonious Style Edition
さらに、機能面では衝突回避支援または被害軽減を図るプリクラッシュセーフティ(ミリ波レーダー方式)、先行車との車間距離を適切に保ちながら追従走行ができるレーダークルーズコントロール(ブレーキ制御付)を標準設定した。
特別使用車に安全装備であるプリクラッシュセーフティが標準装備されたことは評価できるが、バージョンLを除けば、その他のグレードはオプション設定がほとんど。装備されたプリクラッシュセーフティも完全に一世代前のもの。欧州ライバル車のほとんどが歩行者検知式自動ブレーキが標準装備化されているので、安全装備面でも遅れている状態だ。同じレクサスのISも歩行者検知式自動ブレーキが標準装備化されている。400万円を超える高級車で、この安全装備の脆弱さでは激戦マーケットでは戦えない。
特別仕様車Harmonious Style Editionの価格は4,500,000円。ベースとなるHS250hに対して、約15万円高となっている。プリクラッシュセーフティだけでも約15万円のオプションなので、専用ファブリック/L texシートなどの装備がお買い得といった計算になる。
さすがにレクサスは、ブランドイメージがあるためお買い得車とアピールしていない。しかし、レクサスの特別仕様車としては、珍しいくらい買い得感がある。どうしてもレクサスHSが欲しいというのであれば、この特別使用車Harmonious Style Editionがコストパフォーマンスに優れてお勧めグレードになる。
レクサスHS250h特別仕様車“Harmonious Style Edition”価格
レクサスHS250h特別仕様車“Harmonious Style Edition” 特別装備
・メッキリヤガーニッシュ
・225/45R18タイヤ&アルミホイール(ハイグロス塗装)* メーカーオプション
・プリクラッシュセーフティ(ミリ波レーダー方式)
・レーダークルーズコントロール(ブレーキ制御付)
・サイドターンランプ・ヒーター付ドアミラー レインクリアリング機能付オート電動格納式
・専用ファブリック/L texシート ブラック&ブルー(ブルーステッチ)
・専用ファブリック/L texシート アイボリー&ベージュ(アイボリーステッチ)
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