日産 は、人気のコンパクト SUV であるジューク に、特別仕様車「プレミアムパーソナライズパッケージ」を設定し、12月17日より発売する。

　日産ジュークは、2010年に登場。斬新で大胆なデザインをもつコンパクトSUVとしてデビュー。あまりに個性的なデザインゆえに、好き嫌いがハッキリすることから、それほど多くの販売台数は見込まれないと思われていた。しかし、クラスレスな存在感と、国内マーケットにおいてコンパクトSUVが空白地帯だったこともあり、ヒットモデルに成長。デビュー初期は、SUVなのにFFのみという大胆な戦略で、その後、4WD のターボモデル、そしてジュークニスモなど、次々と話題を提供。現在は、日産のSUVをけん引するモデルとなっている。また、2013年8月にはより、HR15DEエンジン搭載グレードにアイドリングストップ機能を追加し、低燃費化するなどの進化も魅力のひとつだ。

　そんなジュークだが、同じコンパクトSUVマーケットに、ホンダがフィット をベースとしたヴェゼル を投入する。ヴェゼルは、フィットがベースということもあり、直噴1.5L＋ハイブリッド という、少しパワフルなハイブリッドシステムを搭載。燃費では、日産ジュークを大きく上回る。

　日産もヴェゼルの登場で、ジュークを今までのように売るのは困難ということは、十分想定内。今回登場した「プレミアムパーソナライズパッケージ」は、まさに、ヴェゼル発表直前に投入し、少しでもコンパクトSUVの話題をジュークに向ける狙いもある。

　さて、日産ジューク プレミアムパーソナライズパッケージは、2013年8月に発売したパーソナライズパッケージに、更なるプレミアム感を演出した限定車だ。「16GT FOUR Type V」、「16GT Type V」、「15RX Type V」をベースとしている。

　ボディーカラーは、R34 GT-Rで好評だった「ミッドナイトパープルⅢ」を再現した「ミッドナイトパープルⅣ」を採用。見る角度や光の当たり方で、青紫、赤紫、赤、オレンジへとダイナミックに色が変化し、ジュークの個性的なデザインと相まって、圧倒的な存在感をアピールする。また、高輝度シルバー色のアウトサイドドアハンドルとアウトサイドミラー、更に専用17インチアルミホイールの設定により、プレミアム感と個性を演出した。この日産ジューク プレミアムパーソナライズパッケージは、300台限定となる。

　また、特別仕様車「パーソナライズパッケージ」には、エントリーグレードの「15RS Type V」に拡大設定され15RSパーソナライズパッケージも登場。価格は1,720,950円。15RSパーソナライズパッケージは、15RS Type Vに対して、31,500円アップとなっている。価格アップ分でフォグランプや、インテリジェントキー、イモビライザーなどが装備されている。これだけの装備がついて、31,500円アップならお買い得感は高い。15RS Type Vは装備が貧弱なので、予算重視とはいえ15RSパーソナライズパッケージを選んだほうがよいだろう。

■仕様：15RX プレミアムパーソナライズパッケージ /16GT プレミアムパーソナライズパッケージ /16GT FOUR プレミアムパーソナライズパッケージ
■ベース車：15RX Type V / 16GT Type V / 16GT FOUR Type V
■ベース車に対する変更点
・専用外板色（ミッドナイトパープルⅣ）
・アウトサイドドアミラー（高輝度シルバー）
・アウトサイドドアハンドル（高輝度シルバー）
・専用17インチアルミホイール
・フロントセンターコンソール（グロスブラック）
・パワーウィンドウフィニッシャー（グロスブラック）
■設定ボディカラー：ミッドナイトパープルⅣ（専用外板色）

■日産ジューク「プレミアムパーソナライズパッケージ」価格
・2WD
15RSパーソナライズパッケージ 1,720,950円
15RX プレミアムパーソナライズパッケージ 2,090,550円
16GT プレミアムパーソナライズパッケージ エクストロニック 2,371,950円
・4WD
16GT FOUR プレミアムパーソナライズパッケージ 2,634,450円