STiの方程式でチューニング【スバルBRZコンセプトSTi】 [CORISM]

はてなブックマークに追加 Googleブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録
【スバル】2011/11/18

トヨタ&スバルの不仲説は本当か?

スバルBRZコンセプトSTi
 スバルはLAオートショーでスバルBRZコンセプトSTiを公開した。このBRZは、トヨタとの共同開発したFRスポーツカー。そのBRZをスバル車のチューン部門であるSTiが手を加えた特別なモデルだ。

 東京モーターショー直前に、トヨタFT86もスバルBRZも公開されていない状態なのに、なぜSTiだけが、その姿は現せたのだろうか? 関係者によると、基本、外観はトヨタとスバルで大きな違いはないということだけに、このスバルBRZコンセプトSTiを見せれば、ほぼこんなカタチと想像はついてしまう。それならば、なぜ両社とも量産モデルのスタイルをギリギリまで見せないのだろう? STiは違うモデルだからという言い訳なのか? 両社の不仲説は本当の中? 謎は深まる。

 さて、エクステリアは、もはやSTiの方程式通りという仕上がり。大きなウイングと18インチホイールは、分かりやすいアイテム。さらに、最近のSTi独自のトレンドとなりつつあるカーボンルーフも採用。もともと、水平対向エンジンを搭載し、低重心をアピールするBRZの価値をよりマニアックに演出してくれる。

 BRZのスペックは、未だ謎が多いが、スバルの水平対向エンジンにトヨタの直噴化技術をプラス、さらには高圧縮比され出力は200PS&21kg-m前後を発揮するという。生産するのがスバル、搭載するエンジンはスバルの水平対向エンジン。フロントがストラット、リヤがダブルウィッシュボーンとなると、ここから予想できるのはインプレッサのプラットフォームを利用している可能性も高い。

【SUBARU BRZ CONCEPT - STI - の主な特長】
<スタイリング>

・ボクサーエンジンを可能な限り低く搭載することで実現した低いエンジンフードと流麗なルーフラインが特徴のエレンガントなシルエットに、STI パフォーマンスを象徴するアイテムを織込むことでスバルらしいスポーツカーを表現。

・フロントフェイスには、ヘキサゴン型のフロントアンダーグリル、ホークアイモチーフのヘッドライト、フィン形状のフォグランプを採用し、一目でスバルとわかるデザインとした。

・STI 製フロントアンダースポイラー、リヤのウイング型スポイラーは、ダウンフォースと空力性能を高め、高速走行時の優れた直進安定性とハンドリング性能を実現。

・力強く張り出したリヤフェンダー、大型のリヤディフューザー、ツイン・デュアルテールパイプで、STI のもつパフォーマンスイメージを高めた。

・既に「WRX STI」の一部モデルに採用され高く評価されているカーボンルーフを装着。さらなる軽量化と低重心により、コンセプトカーが目指す、最高のハンドリング性能の実現に大きく寄与。

・エクステリアカラーには、レーシングイメージを強調した「WR ブルー パール II」を採用。

<エンジン>

・ボクサーエンジンがもつ軽量、コンパクト、低重心、高剛性というスポーツカー用エンジンとしての優れたポテンシャルを最大限に活かし、BRZ 専用の 2.0ℓ 水平対向 4 気筒直噴ガソリンエンジンを開発。

・ボア X ストロークを 86mm X 86mm のスクエアに設定。トヨタの直噴技術 D-4S(燃料噴射システム)を組み合わせることで、新世代のスポーツカーに相応しい高出力と高い環境性能の両立を図ったエンジンを実現。

<シャシー・車体>

・既存のスバル車に対し、エンジンを約 120mm 低く、また約 240mm 車体中央寄りに搭載することで、世界トップレベルの低重心を実現。さらにカーボンルーフなどの軽量素材の採用や車体骨格自体の軽量化と高剛性化を両立し、ボクサースポーツカーならではの走りの愉しさを実現した。

・横剛性に優れた STI チューンのサスペンション、STI 製の軽量 18 インチアルミホイールや高性能タイヤにより、BRZ がもつ卓越したハンドリング性能に更に磨きをかけた。

・ブレンボ製ブレーキを装着し、ブレーキ性能を高めました。

<主要諸元>
全長×全幅×全高(㎜):4,230×1,800×1,280
ホイールベース(㎜):2,570
エンジンタイプ:2.0ℓ水平対向 4 気筒直噴ガソリンエンジン
タイヤサイズ:215/45R18(フロント)、225/45R18(リヤ)

スバルBRZコンセプトSTi
スバルBRZコンセプトSTi
スバルBRZコンセプトSTi

スバルBRZコンセプトSTi

【関連記事】

(レポート:CORISM編集部

【オススメ記事】