スバルのもつAWD技術をベースに、あらゆる路面状況下でも快適で確かな走行性能確保。また、同時に走る愉しさも実現したSUV として登場した。デビュー時から、FFのSUVが人気を集めている中、すべてAWDのみの設定とし、なんと6MTまで搭載したモデルを用意。今時、かなり硬派なラインアップともいえる。

　そのAWDは、新たにX-MODEと呼ばれる制御システムが搭載された。このX-MODEは、エンジンやトランスミッション、VDC等を最適に統合制御。スイッチを押すだけで、あらゆる路面での走行でも、ドライバーのスキルを問わず、安定した運転を可能にしたシステムで高い走破性を実現している。また、急な下り坂でも同じ車速を維持しながら、安全・安定して走行可能なヒルディセントコントロール制御も設定された。

　搭載されるエンジンは、水平対向4気筒の自然吸気2.0Lエンジンと350Nmという大トルクを誇る2.0L直噴ターボの2タイプが用意されている。2.0L自然吸気エンジンは、109Kw＆196NMを発揮。2.0Lターボは、206Kw＆350Nmという圧倒的なパワフルさをもつ。フォレスターのボディに3.5L V6自然吸気エンジン並みの大トルクをもつエンジンを搭載しているので、その速さは別格といえる。
　
　スバルは、そんなフォレスターに特別仕様車「フォレスター2.0XT EyeSight Advantage Line（アイサイト アドバンテージ ライン）」を設定し発売を開始した。

　2.0XTアイサイト アドバンテージ ラインは、パワフルな2.0L水平対向直噴ターボDITエンジンを搭載したフォレスターの最上級グレード「2.0XT EyeSight」をベースとした特別仕様車だ。

　エクステリアは、ハイラスター塗装の専用18インチアルミホイールやサテンメッキドアミラーを採用。光モノをプラスして、最上級グレードに相応しいプレミアム感を高めたものとしている。

　インテリアには、エクステリアと同様に上質な印象を高める素材として、シートやドアトリムにウルトラスエード表皮、ステアリングホイールに手触りの良い高級本革を採用。インパネには、質感高いブルーメタリックドレープ加飾を施すと共に、シートやドアトリム、コンソールリッドにブルーステッチを採用し、統一感のある室内空間とした。

　日産 エクストレイル がフルモデルチェンジし、タフネス系オフローダースタイルから、都会派デザインに生まれ変わったように、最近のデザイントレンドは泥臭さのない洗練系デザイン。フォレスターは、AWD車のみという設定からも分かる通り、どちらかというと正統派SUV。今回投入された2.0XTアイサイト アドバンテージ ラインは、そんなフォレスターを少し都会派プレミアムに仕立てた1台と言えるだろう。

　スバル フォレスター2.0XTアイサイト アドバンテージ ラインの価格は3,074,760円。ベースの2.0XTアイサイトの価格が3,020,760円なので、5.4万円高となっている。エクステリアの光モノ化やウルトラスエードシートなどの装備を考えると、ややお買い得感のある価格と言えそうだ。

　こういったSUVの購入を考えているのなら、マツダ CX-5 のクリーンディーゼル 車が、価格的にはライバルとなる。クリーンディーゼルとターボという全く違うパワーユニットをもっているので、比較するのであれば、両車をジックリと乗り比べて選ぶといいだろう。

【フォレスター「2.0XT EyeSight Advantage Line」の主な特別装備】

＜エクステリア＞
18インチアルミホイール（ハイラスター塗装）
サテンメッキドアミラー

＜インテリア＞
ウルトラスエードシート（ブルーステッチ）
ウルトラスエードドアトリム（ブルーステッチキルト加飾）
スライド機構付コンソールリッド（ブルーステッチ）
高級本革巻きステアリングホイール（ダークキャストメタリック加飾）
ブルーメタリックドレープ加飾パネル
シルバーリング付ピアノブラック調エアコンスイッチ