トヨタ カローラフィールダー エアロツアラーW×B(ダブル バイ ビー)新車情報/購入ガイド 単体での買い得感はあるが、ライバルのフィットシャトルと比べると、やや高めの価格設定 [CORISM]
セダンの売れ行き不振を、ワゴンのフィールダーで取り返せ!?
カローラフィールダーは、2012年5月にカローラと同じくフルモデルチェンジしたばかりのモデル。日本を代表するコンパクトセダンとしての地位を確立したカローラだが、セダンマーケットは冷えきっていて、フルモデルチェンジ後も思うように販売台数は伸びていない。多くの顧客が、同じトヨタ車としてプリウスやアクアといったハイブリッド車に移行しているといわれている。カローラは、ハイブリッド車のアクアと基本的に同じプラッフォームを使用していることから、カローラのハイブリッド化も検討されていて、近いうちに発売されるという噂もある。
そんな中、カローラのブランドの約半数に近い割合を占め、善戦しているのがワゴンボディのカローラフィールダーだ。フルモデルチェンジした直後なのに、不振のセダンに代わり、少しでも販売台数の上乗せを狙うために登場したのが、特別仕様車エアロツアラーW×B(ダブル バイ ビー)なのだ。
ホンダのフィット シャトル ハイブリッドと比較評価すると、価格的にカローラフィールダーは高めの設定
インテリアは、ピアノブラック塗装を施したセンタークラスタ-、シフトノブ、パワーウインドウスイッチベースなどに加え、専用のファブリック&合成皮革にホワイトステッチを施したシート表皮などを特別装備することで、黒を基調にアクセントとして白を配したスタイリッシュなインテリアとしている。
カローラフィールダー 1.5GエアロツアラーW×Bの価格は、193万円となっている。1.5Gエアロツアラーが、183万円なので10万円のアップだ。これは、なかなかお買い得感が高い。アルミホイールとプロジェクター式ディスチャージヘッドランプや、本革巻きステアリングなどで10万円くらいの価値はある。専用シート表皮などが、さらに装着されグレードアップされるのなら、十分に納得行くレベル。
ただし、直接のライバルになるホンダ フィット シャトル1.5X・Sパッケージが、似たような装備で約177万円となっていて、16万円ほど安い設定。アルミホイールが付いていないなど、若干装備の差はあるもののフィットシャトルが価格的に優位に立つ。フィットは2013年にフルモデルチェンジを予定しているので、基本的に同じシャトルもモデル末期。モデル末期のフィットシャトルか、最新のカローラフィールダーか、大いに悩むところだろう。カローラフィールダーの燃費は19.6km/Lで、フィットシャトルの18.8km/Lを上回っているのも特徴だ。
193万円の予算となると、フィットシャトル ハイブリッドのスマートセレクション196万円もターゲットになるので、モデル末期に突入したフィット シャトル ハイブリッドを値引きしてもらい買うというのもありだろう。そうすれば、25.0km/Lという低燃費と、モーターアシストによる少し余裕のある走りが楽しめる。このパフォーマンスは、カローラフィールダーを上回る。
ガソリン車として優れた燃費性能をもつカローラフィールダーだが、最近のトヨタ流で価格は高め。ハイブリッドのフィットシャトルと価格がほぼ同等になると、厳しい戦いになるだろう。どうしても、カローラフィールダー! で、ないのであれば、フィットシャトル ハイブリッドも購入リストに入れて、比較検討してみるのをオススメする。
カローラフィールダー エアロツアラーW×B(ダブル バイ ビー)特別装備/価格など
▽アルミホイール(ダークメタリック塗装)
▽フロントグリル(ダークスモーク塗装)
▽プロジェクター式ディスチャージヘッドランプ(ダークスモーク加飾)
▽専用エンブレム
▽ピアノブラック塗装
・センタークラスタ-/センタークラスタ-サイド
・シフトノブ/シフトハウジング/シフトベゼル/センターコンソールサイド
・インサイドドアハンドルベゼル
・パワーウインドウスイッチベース ・ステアリングベゼル
・サイドレジスター
▽シート表皮(ファブリック&合成皮革コンビネーション+ホワイトステッチ)
▽本革巻き3本スポークステアリングホイール(ホワイトステッチ)
▽シートベルト(ホワイト)
<カローラフィールダー エアロツアラーW×B(ダブル バイ ビー)価格>
・1.5G“AEROTOURER・W×B”2WD 1,930,000円
4WD 2,119,000円
・1.8S“AEROTOURER・W×B”2WD 2,160,000円
【関連記事】
- トヨタ カローラ フィールダー試乗評価 カローラの名が付いても若者向けワゴン。メリットの少ない1.8Lは、ジックリ選べ!
- トヨタ カローラ・アクシオ新車試乗評価 高い完成度を誇る日本を代表するセダンだが・・・
- コンパクトでありながらビッグスペース!使いやすさに磨きをかけたフルモデルチェンジ 【トヨタ カローラ フィールダー新車情報】
- 広くて小さいに原点回帰した日本のスタンダード、コンパクトセダン【トヨタ カローラ アクシオ新車情報】
- トヨタ車試乗評価一覧
- トヨタ車新車情報/購入ガイド一覧
- プリウスαはライバルにあらず! 便利で安いデフレ時代の救世主か?【ホンダ フィットシャトル試乗評価】
- 低燃費&高く売れるハイブリッドを選べ!【ホンダ フィットシャトル新車購入術&リセールバリュー】
【オススメ記事】
- フォルクスワーゲン ポロ新車情報・購入ガイド ついに全長4m越えに! 3ナンバー化した6代目新型ポロは、1.0L直3ターボを搭載【ニュース・トピックス】
- 三菱エクリプスクロス試乗記・評価 さすが4WDの三菱! 豪快にリヤタイヤを振りだすような走りも楽しめる絶妙なS-AWCに脱帽!【レビュー】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.6】 日差リーフの実電費チェック! (一般道編)コツコツ電費を稼ぐe-Pedal【評論家ブログ : 日産リーフ】
- メルセデス・ベンツSクラス新車情報・購入ガイド 約20年振りの直6エンジンに、ISGを組みあわせた次世代エンジンを搭載!【ニュース・トピックス】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.5】 日差リーフの実電費チェック! (高速道路編)実電費アップは、こだわりの空力性能にあり!【評論家ブログ : 日産リーフ】
- 三菱エクリプスクロス新車情報・購入ガイド スタイルに走り、装備とスキ無しの完成度を誇るコンパクトSUV。ガソリン車だけしかないことが、唯一の弱点?【ニュース・トピックス】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.4】 30歳代クルマ好き女性、初めての電気自動車! その評価は?【評論家ブログ : 日産リーフ】
- 日産セレナe-POWER新車情報・購入ガイド ついに、シリーズハイブリッドシステムを搭載したセレナ! 5ナンバーミニバン、ハイブリッド車戦争へ加速!!【ニュース・トピックス】
- マツダCX-8試乗記・評価 際立つ運転のしやすさ! こだわりの「躍度」を雪上でチェック!【レビュー】
- 日産テラ(TERRA)新車情報・購入ガイド ナバラベースのSUV中国でデビュー! 日本への導入は?【ニュース・トピックス】
CORISM公式アカウントをフォローし、最新記事をチェック!