トヨタ、インド向け新開発小型車「エティオス」を発表 [CORISM]

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【トヨタ】2010/12/01

低価格小型車の投入で、インドでのシェア拡大を目指す

トヨタ エティオス インテリア
 トヨタ自動車は12月1日、インド向けに開発した新開発小型車「Etios(エティオス)」を発表し、同国で受注を開始した。
 エティオスは、インドでも特に拡大が予想される中間所得層をターゲットにした低価格の4ドア小型セダン。現地でユーザー調査を行うとともに、開発にはインド人技術者も参加。同車の投入で、シェア約3%と苦戦が続くインド市場でのテコ入れを図る。新開発の1.5リッターガソリンエンジンを搭載し、ワンクラス上を目指したステータス感あるデザイン、広い室内と豊富な収納スペース、荒れた路面でも柔らかい乗心地などを目指したという。
 価格は49万6000ルピーから68万6500ルピー(約92万円から128万円)。部品の現地化を徹底したほか、インド製造・販売子会社であるトヨタ・キルロスカ・モーターには第2工場も新設。2000人以上を新規雇用し、当面は年間7万台の生産を予定する。さらに、2012年秋からエンジン、2013年初めからトランスミッションを現地の部品製造子会社で生産する計画だ。
 このほか、来年4月にはハッチバックの「Etios Liva(エティオス・リーバ)」も発売。さらに今後はインドからの輸出も計画しているとのこと。なお、現時点では日本での販売は予定していない。
トヨタ エティオス[プロトタイプ] エクステリア 画像
トヨタ エティオス[プロトタイプ] リアビュー 画像
トヨタ エティオス[プロトタイプ] トランクスペース 画像


トヨタ エティオス[プロトタイプ] リアシート 画像
トヨタ エティオス[プロトタイプ] フロントシート 画像
トヨタ エティオス[プロトタイプ] インパネ周り 画像

トヨタ エティオス[プロトタイプ] 外観 画像

トヨタ エティオス[プロトタイプ]

 この白いトヨタ エティオス セダンは、8月に都内で行われたグッドデザイン賞の公開審査イベント「グッドデザインエキスポ2010(GOOD DESIGN EXPO 2010)」会場にて日本国内で初めてお披露目されたプロトタイプ車両。
 同会場に居合わせたトヨタ自動車デザイン本部 グローバルデザイン統括部の上崎 浩子 主任に話を聞くと、小柄なボディながら堂々とした風情を与えることで、初めてクルマを手にする新興国のユーザーが憧れる先進的でステータス感ある魅力的なスタイルを目指したと説明する。四角い造形は見た目以上に広い室内空間を生み出し、またシンプルな造形とすることで、外板成形のプレス工程を25%も削減し低コスト化を図ったという。
なお、この「トヨタ エティオス」は、2010年度のグッドデザイン賞(Gマーク)を日本で受賞している。

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(レポート:CORISM編集部

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