トヨタは、アメリカ・デトロイトで1月10日から開幕した2011年北米国際自動車ショー(デトロイトモーターショー)に、人気のハイブリッドカー「プリウス」の派生モデルである5人乗りワゴンタイプの新型車「Prius v(プリウス・ブイ)」を出展した。
　プリウスvは、プリウスの外観上の大きな特長であるアーチ型のウィンドウグラフィックである「トライアングルシルエット」を継承しながら、車高を高め全長を延伸したことで室内空間を広めた。室内は水平基調のインパネデザインとし、シンプルでモダンに仕立てられた。また温度・風量・モードの切り替えを1つのダイヤルで集約し操作可能としたエアコンシステムや、トヨタ初となる樹脂製大型パノラマルーフを装着するなどした。なお搭載されるバッテリーは、一部でウワサされたリチウムイオンではなく、プリウス同様のニッケル水素電池とされる。
　さらにトヨタでは、プリウスの北米での騒動を受けてか、S-VSCや7エアバッグ、プリクラッシュセーフティシステムの搭載など高い安全性能を持つことも併せてアピールした。

　このほかトヨタではプリウスの先進イメージを最大限に生かし、コンパクトカーの派生車種として「プリウス c Concept」 を初公開するとともに、プリウス プラグインハイブリッドなども公開し、プリウスファミリーの拡大をアピールした。このプリウス c Concept、以前よりヴィッツ級小型ハイブリッド車の登場をささやかれていた モデルだ。ただしこちらは「Concept(コンセプト)」の名の通り現時点ではあくまでコンセプトカーであり、市販にはまだ時間がかかると暗に示している。気になるプリウス c Concept詳細情報については別ページでご案内 する。

　なお「プリウスv」や「プリウスc」は日本でも発売がウワサされている。一部報道では、プリウスvの日本仕様には、3列シート版が登場するとも報じられており、ミニバンニーズの高い日本のユーザーの注目を集めている。こちらは車名に「コンセプト」の文字が入らないことから見ても、市販は間近と見て良いだろう。