トヨタ ノア、ヴォクシー、エスクァイア新車情報・購入ガイド より迫力&高級感がアップした特別仕様車を追加
トヨタ ノア、ヴォクシー、エスクァイア新車情報・購入ガイドの目次
圧倒的人気を誇るナンバー1ミニバン
トヨタは、人気の5ナンバーミニバンであるノア、ヴォクシー、エスクァイアに、それぞれ特別仕様車を追加。また、歩行者検知式自動ブレーキを含む予防安全装備「トヨタセーフティセンス」を全車に標準装備化した。
トヨタ ノアとヴォクシーは、2014年にフルモデルチェンジ。エスクァイアは、新型車として2014年に登場している。3車種共に、デザインなどが若干異なるものの、基本的に同じモデル。
ノア、ヴォクシー、エスクァイアの属する5ナンバーミニバンは、ほぼ国内専用車で非常に高い人気を誇るカテゴリー。価格も高く、収益性も高いため、販売店から見れば喉から手が出るくらい欲しいモデルだ。そのため、トヨタは国内全チャネルで5ナンバーミニバンを販売できるように、ノア、ヴォクシー、エスクァイアの3モデルを用意。少しでもカニバリを避けるため、若干のデザインや装備などを変更し販売している。
迫力あるデザインと低燃費なハイブリッドが売れる理由
このトヨタミニバン3姉妹に搭載されるパワーユニットは、大人気の1.8Lハイブリッドと2.0Lガソリンの2タイプ。ハイブリッド車は、23.8㎞/Lという低燃費を誇る。
現行モデルは、2017年7月にマイナーチェンジ。元々、各モデルとも押し出し感の強さと迫力を重視したデザインが施されていたが、このマイナーチェンジではより押し出し感&迫力を重視したデザインに変更され高い人気を誇っている。
個別の車種では、他メーカーの5ナンバーミニバンに販売台数で負けるモデルがあるものの、3姉妹を合算した2017年度の販売台数は192,681台にもなり、実質的にミニバン新車販売台数ナンバー1の座に輝いている。
トヨタセーフティセンス標準装備化で、弱点だった予防安全装備を強化
燃費、使い勝手、デザインなどと、ほぼ高いレベルにまとめらていたトヨタ ノア、ヴォクシー、エスクァイアだが、唯一弱点があった。それが、予防安全装備だ。
ライバル車が早々に、歩行者検知式自動ブレーキを含む予防安全装備を標準装備化する中、ミニバン3姉妹は対車両のみの旧型の予防安全装備しか用意されていなかった。
本来、大きく重いミニバンこそ、歩行者と衝突すれば大きな事故になりやすいのだから、積極的に歩行者検知式自動ブレーキを標準装備すべきだった。ミニバンナンバー1である3姉妹が、最も予防安全性能が低い状態が長く続いていたのだ。売れていればOK! と、いう考えなのか、それとも単純にコスト重視なのか? 安全軽視なのかは不明だが、業界のリーダーであるメーカーとしては、かなり物足りない状況だったのだ。
なぜ? 旧式のトヨタセーフティセンスを装備
こうした姿勢は、歩行者検知式自動ブレーキを含む予防安全装備「トヨタセーフティセンス」を全車に標準装備したものの、未だ物足りない状況に変わりない。
価格が安いカローラスポーツに標準装備化されたトヨタセーフティセンスが、昼夜の歩行者検知と昼間の自転車が検知できる最新式なのに対して、3姉妹ミニバンに装着されたトヨタセーフティセンスは、昼間の歩行者検知のみ。夜間の歩行者と昼間の自転車は検知できないタイプなのだ。
せっかく、予防安全装備を充実させても、旧式のトヨタセーフティセンスでは、顧客から見れば物足りなく感じるだろう。
サポカーは、皆同じ性能ではない
こうした自動ブレーキ関連以外の安全装備として、アクセルとブレーキのペダル踏み間違い時における衝突被害軽減するインテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]を新設定。インテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]装着車は、国土交通省が推進する「セーフティ・サポートカーS(通称 : サポカーS)」の「ワイド」に相当する。
ただ、同じサポカーSとはいえ、前述した通り夜間の歩行者や昼間の自転車検知といった性能差まで詳細に分類されているわけではない。予防安全装備を重視するのであれば、こうした性能差を理解して購入する必要がある。
ノアには、ハイコントラストで魅せる特別仕様車W×B(ダブルバイビー)を設定
さて、ノア、ヴォクシー、エスクァイアのミニバン3姉妹は2014年デビューと、そろそろモデル末期に入ってきている。そこで、話題性と販売台数のテコ入れとして投入されたのが、特別仕様車だ。
まず、ノアには特別仕様車 Si“W×B Ⅱ”が用意された。W×B(ダブルバイビー)とは、ホワイトとブラックの頭文字を使ったもの。他のモデルでも定番となっている特別仕様車名で、主にブラックとホワイトのハイコントラストで魅せる手法が使われている。
特別仕様車 Si“W×B Ⅱ”は、Siグレードをベースとした。インテリアは、特別設定色となるブラック&フロマージュとし、さらにホワイトステッチを背面と座面に使用。ブラックとフロマージュの縦縞のグラデーションが印象的な専用シート表皮(合成皮革+ファブリック/消臭機能付)を特別装備している。ハイコントラストで魅了する“W×B”の世界観を上質感と共に表現している。
また、“W×B”の専用エンブレムやアクセントとしてアウトサイド・インサイドドアハンドルにメッキ加飾をプラス。よりスタイリッシュな雰囲気に仕上げている。ボディカラーには、ホワイトパールクリスタルシャインやブラックなどの全4色を設定した。
ヴォクシーには、お馴染みの特別仕様車 煌(きらめき)が登場
ヴォクシーの特別仕様車は、毎度お馴染みといえる煌(きらめき)シリーズが投入された。この煌シリーズは、ギラギラ感がウリ。
ZS“煌 Ⅱ”は、「ZS」グレードをベースに、内外装の随所にメッキやシルバー塗装を施した。さらに、ロアグリルに黒艶塗装を施し、より艶やかでクールな印象を際立たせている。ボディカラーは、ブラックを含む全4色を設定。
エスクァイアには、高級感をよりアピールするPremium Package・Black-Tailoredを用意
3姉妹中、最も上質感をアピールするエスクァイアには、特別仕様車 Gi“Premium Package・Black-Tailored”を設定。この特別仕様車は、「Gi」グレードをベースに、ボンネットフードモール、バックドアガーニッシュなど、外装の随所に黒を基調とした世界観を引き立てるスモークメッキを採用。特別仕様車名通り、高級感のあるブラックを中心にまとめられている。
インテリアには、センタークラスターパネルやフロントドアスイッチベースに、ブラックレーザーライン加飾を施した。シート表皮には、ブラック色のブランノーブ(ヌバック調シート表皮)を採用。より高級感のあるインテリアとした。ボディカラーは、ブラックを含む全4色を設定。
3つの特別仕様車共通の装備として、リヤオートエアコンやワンタッチスイッチ付デュアルパワースライドドア(デュアルイージークローザー、挟み込み防止機能付)、6スピーカーなどの快適装備を特別装備している。
僅かだか買い得感もあり、魅力的な特別仕様車
トヨタ ヴォクシー 特別仕様車 ZS“煌 Ⅱ”ハイブリッドの価格は3,380,400円。ベース車のZSに対して、約9万円の価格アップとなった。プラスされた装備などは10万円を超えるので、やや買い得感がある設定になっている。
どの特別仕様車も、人気の特別仕様車ということもありリセールバリューもやや高め傾向になるので積極的に選んでもよい特別仕様車といえる。
ただし、サイド&カーテンエアバッグはオプション設定。家族や多くの人を乗せることが多いクルマなので、こうした安全装備は積極的に選びたい。価格は48,600円だ。
トヨタ ノア、ヴォクシー、エスクァイア特別仕様車価格
・ヴォクシー 特別仕様車ZS“煌 Ⅱ” 2.0L FF 2,856,600円(8人乗り)/2,886,840円(7人乗り)
・・ヴォクシー 特別仕様車ZS“煌 Ⅱ” 1.8Lハイブリッド 3,380,400円(7人乗り)
・ノア 特別仕様車Si“W×B Ⅱ” 2.0L FF 2,856,600円(8人乗り)/2,886,840円(7人乗り)
・ノア 特別仕様車Si“W×B Ⅱ” 1.8Lハイブリッド 3,380,400円(7人乗り)
・エスクァイア 特別仕様車Gi“Premium Package・Black-Tailored” 2.0L FF 3,062,880円(7人乗り)
・エスクァイア 特別仕様車Gi“Premium Package・Black-Tailored” 1.8Lハイブリッド 3,397,680円(7人乗り)
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