レクサスRX新車情報・購入ガイド ラグジュアリー感に磨きをかけたマイナーチェンジ

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【レクサス】2019/10/07

レクサスRX

 

 

4代目レクサスRX、初のマイナチェンジ

レクサスRXトヨタは、レクサスブランドの主力モデルともいえるラグジュアリーSUVであるRXをマイナーチェンジし発売を開始した。

今回の改良では内外装のデザイン変更にとどまらず、シャシー性能の向上や安全装備の充実化・仕様向上なども図っており、中身の濃いマイナーチェンジとなっている。

この4代目となるレクサスRXは、2015年10月に登場。北米を中心としたレクサスの基幹モデルとして、とても重要な車種でもある。そのため4台目レクサスRXは「RXでありながら、RXを超えていく」をテーマとして開発された。

 

 

エレガントさを際立たせた外観デザイン変更

レクサスRXマイナーチェンジされた新型レクサスRXの外観デザインは、いろいろな部分に手が加えられた。レクサスブランドの象徴であるスピンドルグリルは、L字をモチーフとしたブロックメッシュパターンを採用。

レクサスのSUVならではの記号性を持たせるとともに、メッシュグリルに抑揚をつけ、中心部に向けて押し出された立体感のある造形とすることで、バンパーサイドとの一体感を表現した。また、グリルのフレームをバンパーサイドからの流れに呼応する形状とし、サイドから見ても一体感のあるデザインにしている。

ボディサイドは、フロントバンパーからドアサイドまでキャラクターラインに連続性を持たせ、サイドビューを勢いのあるものとした。また、サイドのドア下のロッカー形状からフロントグリル下端まで、ひと繋がりに抜けていくような造形を採用。バンパーの下端部でグリルを支えるような印象を与えて、力強さと安定感を表現した。

レクサスRXリヤビューは、バンパーサイドからバンパーの下側に繋がるラインと、リヤピラー下端のウィンドウグラフィックを合わせて車両後方へ抜ける造形を採用。エレガントさを表現するとともに、バンパー下端のマフラー、アンダーガードなどの部品を水平基調の意匠としてワイド感を強調している。

新型レクサスRXのヘッドランプは、ユニットの形状を小型化してシャープな印象を持たせた。リヤコンビネーションランプは上部にL字を4つ重ねたモチーフを採用し、下部はそのモチーフを反転させた造形として、レクサスブランド車としてのアイデンティティを際立たせている。

マイナーチェンジを受けたレクサスRXの外観は、それほど大きく変更された印象はない。細部に渡りデザインを磨き抜いたといった印象で、ラグジュアリーSUVであることもあり、よりエレガントさが際立った。こうした微小の変更は、概ね北米でRXのデザインは高く評価されていることを示している。

レクサスRX

 

 

2列目キャプテンシート仕様も登場し、よりラグジュアリーな空間となった

レクサスRX新型レクサスRXのインテリアは、レクサスらしい質感の高さを維持しながら、ナビゲーションのタッチディスプレイ化や充電用USBソケットの増設、スマートフォン収納個所の追加、リモートタッチ(タッチパッド式)の採用などにより、利便性を向上させている。

3列シートを持つRX450hLのサードシートには、2種類のシートポジションを設定した。室内の居住空間を重視したポジションと、ラゲージスペースを重視したポジションがシーンに合わせて選択できる。居住空間を重視したポジションでは、足元や膝周辺を広げることで快適性を向上させている。

また、RX450hLには2列目キャプテンシートをオプション設定。乗車定員は7名から6名に減るが、ゆったりと座れるだけでなく、アームレスト、シートサイドのカップホルダー、スライド&リクライニング機構を設定したことで快適性を高めている。

バックドアはハンズフリーパワーバックドアを採用した。キー携帯時に、リヤバンパーの下に足を出し入れすることでバックドアが自動開閉する。予約ロックの設定や挟み込み防止機能など、使いやすさと安全性を両立した仕様としている。

レクサスRX

レクサスRX

 

 

ボディ剛性をアップし、走りの質を向上

レクサスRX新型レクサスRXのワートレーンは、特に変更を受けていないが、ボディやシャシーについてはさまざまな改良が加えられた。ボディの基本骨格は、スポット溶接の打点を増やすとともに、構造用接着剤の接着範囲を拡大することで一段の高剛性化を図り、優れた操縦安定性や乗り心地を実現につなげている。

サスペンション回りは、ハブベアリングの剛性を高めることで、ステアリング操作時の応答性を向上。リヤスタビライザーバー径を拡大してアンダーステアの軽減とロールの低減を図った。

また、コーナリング中にアクセルを踏み込んだ際に発生しやすいアンダーステアを抑制するため、アクティブコーナリングアシスト(ACA)の採用。電子制御パワーステアリングのチューニングを熟成させるなど、徹底的な改良を加えた。これらによって、リニアなステアリングフィールと狙ったラインを正確にトレースできる優れた操縦安定性を実現した。

ショックアブソーバーには、フリクションコントロールダンパーを追加。路面からの微小な入力による高周波振動を低減。フラットな乗り味と操舵時の応答性を向上させている。

同時に、シームレスな連続可変制御を可能にしたNAVI・AI-AVSの採用により、ショックアブソーバーの減衰力を車両状態の変化に応じて最適に電子制御し、しなやかな乗り心地とフラットで安心感のある走りを両立させている。

 

よりシャープなハンドリング性能となったF SPORT

レクサスRXスポーツグレードとなるRX“F SPORT”には、スポーティな走りを追求した専用のチューニングを施した足回りが用意されている。しなりや微振動を速やかに吸収するパフォーマンスダンパーをフロントとリヤに装着することで、ハンドリングの特性を一層シャープにした。同時に、乗り心地と静粛性を向上させている。さらに、瞬時にロールを抑制する電動アクティブスタビライザーを採用することで、よりフラットな車両姿勢を実現した。

なお、RX“F SPORT”の外観デザインは、専用仕様となるFメッシュパターンのスピンドルグリルとサイドグリルを採用。スピンドルグリルとフロント・リヤバンパー下部に漆黒メッキをあしらい、ダークプレミアムブラック塗装の専用アルミホイールを装着、下部をダークトーンにコーディネートした。

インテリアは、“F SPORT”専用のスポーツシートやアルミ製スポーツペダルを採用し、スポーティさを強調している。

レクサスRX

 

 

世界初のブレードスキャンAHSを採用したものの・・・

レクサスRX新型レクサスRXでは、新技術の採用による安全装備の充実化が図られている。その代表ともいえるのが、世界初のブレードスキャン・アダプティブハイビームシステム(AHS)の設定だ。光源であるLEDからの光を高速で回転するブレードミラーに照射し、ブレードミラーに反射した光がレンズを介して高速移動しながら前方を照らす新機構のAHSだ。残像効果で光は動いているように見えないが、ブレードミラーの回転に同期させて、LEDの光を適切なタイミングで点灯・消灯することで、配光を細かく制御することができ、従来のAHSより細かい遮光を可能とした。

これによって対向車や先行車を眩惑することなく従来よりもハイビームの照射範囲を広げることができ、早めに歩行者や標識を認識することができるという。

この世界初のブレードスキャンは、その他の装備とセットで71,500円のメーカーオプション。新型レクサスRXのほとんどが600万円オーバーの高級車。それだけに、これくらいの価格の安全装備は積極的に標準装備化してもよいはずだ。こうした安全装備をオプション化するところは、安全に関して感度のよくないレクサスらしさでもある

 

高級車ブランドらしい、先進さを感じさせない予防安全装備

レクサスRX予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」の機能もさらに進化させた。従来のシステムに採用している単眼カメラ+ミリ波レーダーの構成はそのままに、交通事故や事故死傷者のさらなる低減と、ドライバーの負担軽減を目指して仕様の向上を図っている。運転支援時にドライバーにとって自然で、安心感のある車両挙動を追求したという。具体的な以下のような技術が採用されている。

・単眼カメラとミリ波レーダーの性能向上により、昼間の自転車運転者や夜間の歩行者も検知可能な「プリクラッシュセーフティ」を採用。

・自動車専用道路等において設定した車速内で前走車との距離を一定になるよう加減速制御する「レーダークルーズコントロール」および、同一車線内中央を走行できるよう操舵を支援する高度運転支援機能「レーントレーシングアシスト(LTA)を採用。

・先行車や対向車を眩惑しないよう、ハイビームの照射を制御する「アダプティブハイビームシステム(AHS)」を採用。

・単眼カメラで主要な道路標識を読み取り、メーターとヘッドアップディスプレイ内に表示する「ロードサインアシスト(RSA)を採用。

こうした予防安全装備を得たことで、新型レクサスRXは安心して乗れる安全性能を手に入れている。ただ、予防安全装備の内容は、平均的なもので高級ブランドでは必須ともいえる先進性に乏しい内容となっている。若干性能差はあるものの、もはや軽自動車でもこうした装備は標準装備化されつつある時代だ。高級ブランドらしい先進さがほしい。

 

 

レクサスRXのグレード選び。やっぱり、ハイブリッドがベスト?

レクサスRX新型レクサスRXのバリエーション構成は、直列4気筒2.0Lの直噴ターボ仕様エンジンを搭載したガソリン車のRX300と、V型6気筒3.5L+にハイブリッドシステムを組み合わせたRX450hが基本。

それぞれ標準/バージョンL/“F SPORT”の3グレードずつが設定され、さらに全グレードにFFとAWDの両方が設定されている。ほかに最上級グレードとしてロングボディのRX450hLがある。価格はベースグレードでも500万円を超え、最上級グレードでは800万円に達する。正に高級ラグジュアリーSUVである。

搭載エンジンの違いによる価格差は、ざっと110万円以上になる。これだけ違うとグレード選びよりも前に予算のほうが優先されてしまうだろう。一般的にはRX300で良いのではないかと思うが、さすがに今時、レクサスという高級車に乗るのにただのガソリン車というのは・・・。ある程度予算が必要になるのだが、どうせ乗るならRX450hを中心に選びたい。

 

キャラクターが明確なバージョンLとF SPORT

レクサスRX標準仕様に対してバージョンLは100万円ほど高く、“F SPORT”は90万円ほど高い。標準仕様だと装備面で物足りない部分もあるので、RXを買うくらいの予算があるなら、標準仕様ではなくバージョンLか“F SPORT”を選びたい。

ラグジュアリーさや乗り心地の良さ、快適性などを重視するならバージョンLで、引き締まった感じのスポーティな走りを志向するなら“F SPORT”ということになる。

FFとAWDでは約27万円の価格差がある。駆動方式の違いは安全性につながるとともに、燃費の悪化というデメリットもあるので、温暖な地区に住み、雪道を走る機会が少ない人はFFで良いと思う。雪国に住む人や、温暖な地区に住む人でも年に何回かスキーに行くような人なら、AWDを選んだほうが良いだろう。

 

 

レクサスRX価格

・RX300 FF  5,036,727円/AWD 5,301,818円

・RX300 version L FF 6,038,182円/AWD  6,303,273円

・RX450h FF 6,156,000円/AWD  6,421,091円

・RX450h version L FF 7,157,455円/AWD  7,422,545円

・RX450h F SPORT FF 7,334,182円/AWD  7,589,455円

・RX450hL AWD  7,815,273円

 

レクサスRX450hL燃費、ボディサイズなどスペック

レクサスRX全長×全幅×全高 mm  5,000×1,895×1,725

ホイールベース mm  2,790

トレッド 前/後 mm  1,640/1,630

最低地上高 mm  200

最小回転半径 m  5.9

車両重量 kg  2,230 (6名)  2,240 (7名)

乗車定員 名  6/7

JC08モード燃料 km/L  17.8

エンジン型式  2GR-FXS

レクサスRX種類  V型6気筒DOHC

使用燃料  ハイオクガソリン

総排気量 L  3.456

最高出力[NET] kW (PS) / r.p.m.  193 (262) / 6,000

最大トルク[NET] N・m (kgf・m) / r.p.m.  335 (34.2) / 4,600

燃料タンク容量 L  65

フロントモーター 型式  6JM

最高出力 kW (PS)  123 (167)

最大トルク N・m (kgf・m)  335 (34.2)

リヤモーター 型式  2FM

最高出力 kW (PS)  50 (68)

レクサスRX最大トルク N・m (kgf・m)  139 (14.2)

駆動用主電池種類  ニッケル水素電池

駆動装置 駆動方式  E-Four (電気式4輪駆動方式)

トランスミッション  電気式無段変速機

サスペンション 前 / 後  マクファーソンストラット  /ダブルウイッシュボーン

 

 

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