メルセデス・ベンツEクラス新車情報・購入ガイド 1.5Lマイルドハイブリッドも! 電動化進む正統派セダン
メルセデス・ベンツEクラス新車情報・購入ガイドの目次
好調な販売を続けるメルセデス・ベンツの基幹モデル
メルセデス・ベンツは、主力セダンのひとつであるEクラスをマイナーチェンジして発売を開始した。
メルセデス・ベンツEクラスは、世界累計で1400万台を超える販売台数を記録しているメルセデス・ベンツの中核モデルだ。1946年に発表されたW136/191型以来、常に時代に先駆けて革新的な技術を採り入れるなどしてきた結果、世界中の自動車メーカーからのプレミアムセダンのベンチマークとされてきたクルマである。
現行Eクラスは日本では2016年に発売され、翌年にはモデル別輸入車販売台数で4位にランクされ、その翌年にも5位を記録するなど、好調な売れ行きを続けてきた。
今回のマイナーチェンジでは、外観デザインにも大きく手を加えたほか、メルセデス・ベンツの新世代ステアリングホイールを初めて採用し、対話型インフォテインメントシステム「MBUX」や安全運転支援システムをメルセデス・ベンツの最新仕様にアップデートするなど、安全性と快適性を大きく向上させてきた。
大きなデザイン変更が行われたEクラス
新型メルセデス・ベンツEクラスは、マイナーチェンジながら外観デザインにも大きく手を加えている。特にフロント回りやリヤビューの変更感が大きく、シャープでダイナミックな印象を与えるものになった。さらに、AMGラインのエクステリアが一部のグレードを除いて標準装備され、よりスポーティな印象を強めている。
フロントエンドのヘッドライトは、最新のメルセデス・ベンツのスポーティモデル群に共通するデザインが採用され、上下方向に薄く、わずかに切れ上がるデザインとなった。ラジエーターグリルは下部が広がる台形となるとともに、クローム仕上げのダイヤモンドグリルが採用され、これによって大きく変わった印象を与えている。バンパー下部左右に配置された2本のフィンはシャープさやダイナミックさを強調するものだ。
E450 4MATICエクスクルーシブには、専用の外観デザインが与えられ、メルセデス・ベンツ伝統の「スリーポインテッドスター」が輝くボンネットマスコットが採用された。
緩やかな多角形のラジエーターグリルとフロントバンパー下部にはクローム仕上げが施され、ダイナミックなヘッドライトと相まって、クールでありながらラグジュアリーな印象を与えるものとした。
今回のEクラスセダンでは、リアエンドのデザインも刷新されている。外側に向かって上下方向の幅が広がるとともに、左右の長さも延長された2分割型リアコンビネーションランプが採用された。これはボディのワイドさとダイナミックさを強調するデザインである。
静電容量式センサーを備えたステアリングホイールを採用
新型Eクラスでは、マイナーチェンジながらインテリア回りにも手が加えられている。インテリアのクオリティの高さはメルセデス・ベンツが伝統とするところだが、今回のモデルでもそれが徹底されている。
注目されるのは、メルセデス・ベンツで初の採用となる新世代のステアリングホイールだ。「スポーツ」グレードの各モデルとメルセデスAMGの各モデルには、3本のツインスポークを採用して近未来的なスポーティさを演出している。E450 4MATICエクスクルーシブには、ブラックアウトされたスポークを採用し、シックさを際立たせている。
このステアリングホイールには、ナビゲーションやインストルメントクラスター内の各種設定のほか、安全運転支援システムの設定などをすべて手元で完結できる機能性も備えている。さらに、ディスタンスアシスト・ディストロニック使用時のハンズオフ検知機能のため、新たにリムに静電容量式センサーを備えたパッドが採用された。
従来はタッチコントロールボタンへの接触やステアリングホイールにかかるトルクで判定していたが、今回の変更によりステアリングホイールにかかるトルクがなくとも、ドライバーがステアリングホイールを握っていることが認識されるようになり、ディスタンスアシスト・ディストロニックの使い勝手が向上した。
E200とE220dのセンターコンソールは、従来はピアノラッカー調のトリムが採用されていたが、今回のモデルでは新たにインストルメントパネルに採用されるインテリアウッドトリムと同様のウッドトリムを採用することで高級感を高めている。
ARを採用し、より直感的な使い方が可能となったナビ
MBUX(メルセデス・ベンツユーザーエクスペリエンス)を中心とする新型Eクラスのインフォテインメントシステムは、12.3インチの大型ワイドスクリーン2画面を標準装備する。MBUXは2018年から順次メルセデス・ベンツの各モデルに搭載を進めてきたもので、今回のEクラスには一段と熟成した対話型インフォテインメントシステムとしてのMBUXを採用している。
最大の特徴は人工知能による学習機能で、特定のユーザーに適応する個別対応能力を備えている。ボイスコントロールは「Hiハイ、Mercedesメルセデス」をキーワードとして起動。音声認識機能は多くのインフォテインメント機能(目的地入力、電話通話、音楽選択、メッセージ入力・読み上げ、気象情報)に加え、クライメートコントロール、各種ヒーター、照明など多様な便利機能にも対応した。
また、音声認識だけではなく、タッチスクリーン、ステアリングホイールにあるタッチコントロールボタン、センターコンソールにあるタッチパッドでもさまざまな操作をすることが可能な設定となった。ドライバーの好みや運転状況によって、操作を使い分けることができるため、安全なドライブに寄与する。
さらに、ドライバーのジェスチャーを読み取ることで各種ライトを点灯させたり、「Vサイン」をかざすことでアンビエントライトの設定画面などプリセットされたインフォテインメントシステムのお気に入りメニューを表示することができる。
日本で販売される乗用車で初のAR(Augmented Reality = 拡張現実)ナビゲーションを採用したのも大きな特徴だ。従来から、目的地を設定して行先案内をするとき、地図上に進むべき道路がハイライトされるが、新型Eクラスではそれに加え、車両の前面に広がる現実の景色がナビゲーション画面の一部に映し出され、その進むべき道路に矢印が表示される。これにより、より直感的にどの道路に進むべきかを判断することができまる。
このほか、クルマが通信することによりユーザーの利便性を向上する先進的なテレマティクスサービス「Mercedes me connect」が標準設定。「24時間緊急通報サービス」などが最長10年間無償で提供される「安心安全サービス」、Send2Carなどが3年間無償で提供される「快適サービス」、メルセデス・ベンツ24時間コンシェルジュサービスが1年間無償で提供される「おもてなしサービス」の3つのサービスカテゴリーから構成されている。
電動化技術を一気に投入。Eクラスも、1.5Lにまでダウンサイジング
新型Eクラスにはモデルによってさまざまなパワートレーンが搭載されている。電気の力を使う新世代のパワートレーンで、マイナーチェンジながら大きな変更が行われている。
<E200スポーツとE200 4MATICスポーツ>
E200スポーツとE200 4MATICスポーツには、直列4気筒1.5Lのターボ仕様となるM264型エンジンに、BSG(ベルトドライブ・スターター・ジェネレーター)と、48Vボルト電気システムなどの新技術を採用することで、効率性、快適性、高性能化を同時に実現したパワートレーンが搭載されている。
M264型エンジンは単体で最高出力184ps(135kW)、最大トルク280N・mのパワー&トルクを発生する。さらに、ベルトを介してクランクシャフトと接続されるスターターとジェネレーターを兼ねるモーターのBSGと48V電気システムを搭載。回生ブレーキなどによって発電した電気を約1kWhのリチウムイオン電池に蓄電。振動の少ないエンジン始動、滑らかで力強い加速、素早いギアシフトなどの必要に応じて、最大トルク160N・mの動力補助をする。これに よって燃費低減効果だけでなく、パワートレーンの総合性能が引き上げられる。
また、ウォーターポンプが電動化されたことで、冷却能力を必要に応じて最適に調整することが可能になり、これもエンジンの効率アップにつながっている。
<E300スポーツ>
E300スポーツには、E200と同じM264エンジンの中でも、排気量が2.0Lの直列4気筒エンジンが搭載されている。ツインスクロールターボチャージャーと可変バルブリフトシステムのカムトロニックを採用し、低回転から高回転まで伸びやかな加速を可能とするエンジンだ。
スムース&パワフルな直6エンジン
<E450 4MATICエクスクルーシブ>
E450 4MATICエクスクルーシブには、新たにコンパクトなM256型の直列6気筒3.0Lのガソリンエンジンを搭載するとともに、ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)や48V電気システムなどの新技術を採用することで、効率性、快適性、高性能化を同時に実現した。
エンジン単体で最高出力367ps(270kW)、最大トルク500N・mのパワー&トルクを発生させ、さらにエンジンとトランスミッションの間に配置される最高出力22ps(16kW)、最大トルク250N・mを発生する電気モーターISGと、48V電気システムにより、従来のハイブリッド車のような回生ブレーキによる発電を行い、約1kWhの容量のリチウムイオンバッテリーに充電する。
エンジンが低回転時には、その電力を利用して動力補助をすることで、高い効率性と力強い加速を実現する。スターターが、従来に比べ高出力な電気モーターとなることで、エンジン始動時の振動を抑え、エンジンスタートおよびアイドリングストップの際の再スタートの快適性を向上している。
さらに、このモーターはシフトチェンジ時にも使用され、エンジンが理想的回転数に達するまでの時間を最小限に抑えるためのアシストも行う。これによりシフトチェンジに必要な時間が短縮され、スムーズでタイムラグの少ないシフトチェンジが実現される。
クリーンな排ガスにこだわったディーゼルエンジン
<E220dスポーツ>
E220dスポーツには、最高出力194ps(143kW)、最大トルク400N・mのパワー&トルクを発生する直列4気筒2.0Lのクリーンディーゼルターボエンジンが搭載される。振動、騒音を低減したことで、快適なドライブを実現する。
ターボチャージャーから出た排出ガスは、まず酸化触媒へ送られた後、アドブルーが添加される。下流のsDPF(DPF with SCR Coating:選択触媒還元法コーティング付き粒子状物質除去フィルター)で粒子状物質の捕集と窒素酸化物の低減を行った後、SCR触媒でさらに窒素酸化物の処理をする。
その後、新しく追加されたSCR触媒でさらに窒素酸化物の低減を行うと同時に、余剰のアンモニアを処理するアンモニアスリップ触媒(ASC)を備えることで、運転状況が急激に変化した場合にもアンモニアが外気中に放出されることを防ぐことを可能とした。
その結果、常に十分な量のアドブルーを噴霧することが可能となり、窒素酸化物の処理能力を高めることに成功している。日本市場で販売される乗用車では他に類を見ない排出ガス処理システムだ。
700Nmを発揮する希少なディーゼルPHEV
<E350deスポーツ>
E350deスポーツにはE220dスポーツに搭載されるクリーンディーゼルターボエンジンに最高出力122ps(90kW)、最大トルク440N・mのモーターを組み合わせたPHEVだ。システム総合では最高出力306ps(225kW)、最大トルク700N・mのパワー&トルクとなり、非常にパワフルでスムーズな加速を実現する。なお、電気モーターのみで走行可能な航続距離は最長50kmだ。クリーンディーゼルにプラグインハイブリッドを組み合わせた乗用車は日本で唯一の存在である。
近距離は電気自動車のように電気モーターのみで走行することも可能で、遠距離のドライブではクリーンディーゼルエンジンの低燃費な特性により、さまざま状況で、クリーンで低燃費な走りを実現している。ハイブリッドモードでは、電気モーターとエンジンの協調により、低振動、低騒音でスムーズな加速を可能とし、メルセデス・ベンツに相応しい快適性を実現している。
<E350eスポーツ>
E350eスポーツには、最高出力211ps(155kW)、最大トルク350N・mを発生するM274型の直列4気筒2.0Lターボ仕様エンジンが搭載される。このエンジンと組み合わせられるモーターはE350deと同じ最高出力122ps(90kW)、最大トルク440N・mの性能を持ち、システム総合では最高出力320ps(235kW)、最大トルク700N・mのパワー&トルクとなる。なお、電気モーターのみで走行可能な航続距離は最長51kmだ。
メルセデスAMG53もISG装備で、より低燃費化
新型メルセデス・ベンツEクラスには、メルセデスAMGの53シリーズとトップパフォーマンスモデルのメルセデスAMG63シリーズがラインナップされる。63シリーズは、その中でも最速モデルであるSモデルがラインアップされている。
メルセデスAMG53シリーズは、直列6気筒エンジン、ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)、48V電気システムおよび電動スーパーチャージャーを組み合わせ、さらに可変トルク配分を行う、パフォーマンス志向の四輪駆動システム「AMG 4MATIC」を採用するなど走行性能を追求するとともに、快適性能も維持したトータルバランスに優れたモデルである。
M256型の直列6気筒3.0Lエンジンは、エンジン単体で最高出力435ps(320kW)、最大トルク520N・mを発揮する。ISGはE450 4MATICエクスクルーシブなどにも採用されているのと同じ最高出力22ps(16kW)、最大トルク250N・mを発生するシステムに加え、低回転域で過給を行う電動スーパーチャージャーを搭載することで、ターボラグの解消を図っている。電動スーパーチャージャーとISGによる動力補助および排気ターボチャージャーとの組み合わせで、あらゆる回転域で俊敏なエンジンレスポンスを実現した。
トランスミッションは、ダイレクト感のある素早いシフトチェンジと高い伝達効率を実現した電子制御式9速トランスミッションAMGスピードシフトTCT(トルク・クラッチ・トランスミッション)が組み合わされる。シフトダウン時に自動ブリッピングを行ったり、シフトダウン時に一速飛ばしたギアを選択したり、自動ダブルクラッチ機能が採用されるなど、効率が高くて気持ちの良いシフトチェンジを実現する。
四輪駆動システムのAMG 4MATICは、前後トルク配分が50(前):50(後)から0(前):100(後)の範囲で可変トルク配分を行うことで、ハイパワーを四輪へ最適に配分する。発進時はもちろん、高速走行、ハイスピードコーナリング、そしてコーナーの立ち上がり加速などにおいて絶対的な安定性を誇り、思いのままのドライビングを楽しむことが可能だ。
AMG RIDE CONTROL+サスペンションは、高いアジリティやニュートラルなコーナリング特性、優れたトラクションを可能にするシステムだ。特にスポーティなスプリング/ダンパー設定と連続可変ダンパーのADS+(アダプティブダンピングシステムプラス)を採用したマルチチャンバー型エアサスペンションで、卓越したドライビングダイナミクスと優れた快適性を同時に実現する。
エクステリアデザインは、縦にルーバーが入ったAMG専用ラジエーターグリルを採用、リアにはボディ同色のトランクリッドスポイラーリップ(セダン)が装着され、専用デザインの大型リアディフューザーとクローム仕上げで円形のデュアルエグゾーストエンドが採用されるなど、パフォーマンスへの期待感が湧きあがるデザインとなっている。
速さと快適性にこだわったAMG63シリーズ
メルセデスAMG63シリーズの中でも最速モデルとなるSモデルは、エアロダイナミクスやサスペンションの改良、そして四輪駆動システムやESPの制御を変化させるAMGダイナミクスの導入など、全方位に渡る進化を遂げた。
フロントグリルには縦にルーバーが入ったAMG専用ラジエーターグリルが採用された。また、形状を変更したジェットウイング形のフロントエプロンとシルバーシャドウ仕上げのフロントスプリッターは、エアインテークの大型化とともに、フロントアクスルに働く揚力を大きく低減するよう改良された。
リアエプロンはセダン、ステーションワゴンとも形状を変更することで、ボディの幅を強調するとともに、エアロダイナミクスを高める効果をもたらしている。
サスペンションはパフォーマンスだけでなく、快適性も大きく向上させた。3チャンバーエアサスペンションは、アダプティブ・ダンピング・システムの採用によって、卓越したドライビングダイナミクスに加え、ロードノイズとタイヤ振動の面でも優れた特性を有している。
エアスプリングは、エアチャンバーを個別にアクティブ/非アクティブに切り替えることで、スプリングの硬さを広い範囲にわたり調整できることから、快適性やハンドリングがはっきりと体感できるほど向上した。スプリングのチューニングには3つの段階があり、選択されたドライブモードと走行状況に応じて切り替わる。急な荷重変化や素早いコーナリング、急加速、急減速の際には、スプリングレートを自動で硬い設定に変更することで、ロールやピッチを効果的に低減するとともに、車体を安定化させる仕組みだ。
アダプティブ・ダンピング・システムには、リラックスした快適な長距離走行から最大限スポーティなドライビングにまで対応する「コンフォート」、「スポーツ」、「スポーツプラス」の3つのモードが設定されている。
伸び側と縮み側の減衰力特性が相互に独立に調整されるほか、自由設定型マッピングにより、減衰力の最小から最大までの差を大きくして制御の自由度が高められた。このため快適なサスペンション設定とスポーティな設定との違いが一層際立ち、はっきりと感じられるようになっている。
ドライブモードは6モードが用意され、センターコンソールのAMGダイナミックセレクトにより、さまざまな走行条件に応じて最適な制御を選択することができる。各ドライブモードでは、エンジン、トランスミッション、サスペンション、エグゾースト、ステアリングの制御が変更可能なほか、各モードに自動選択される「ベーシック」、「アドバンスト」、「プロ」、「マスター」の4つのAMGダイナミッククスのモードが用意され、四輪駆動システムやESPの制御を変化させる。
例えば、ドライブモード「レース」「マスター」モードでは、ヨーレートの引き上げや、アクセルペダル、ギアシフトシステム、リア・アクスルステアリング、リアの電子制御リミテッド・スリップ・デフ、あるいは四輪駆動システムのブレーキ力配分のレスポンス高速化などが行われる。
また、ドライブモードとは独立して、マニュアルシフトへの切り替えや、車高およびエグゾーストサウンドの調整などがセンターコンソールのボタンで操作することができる。エンジンは最高出力612ps(450kW)、最大トルク850N・mのパワー&トルクを発揮するV型8気筒4.0Lの直噴ツインターボエンジンのM177型が搭載される。
2基のターボチャージャーをV型シリンダーバンクの外側ではなく内側に配置するホットインサイドVレイアウトを採用している。エンジンを可能な限りコンパクトにするとともに、ターボチャージャーへの吸排気経路の最適化とツインスクロールとすることで、低回転域から優れたレスポンスを実現した。
組み合わされるトランスミッションは、トルクコンバーターの代わりに湿式多板クラッチを採用し、ダイレクト感のある素早いシフトチェンジと高い伝達効率を実現した電子制御式9速スポーツトランスミッションのAMGスピードシフトMCT(マルチ・クラッチ・テクノロジー)を搭載している。
メルセデス・ベンツEクラスのグレード選び
新型Eクラスには、セダンとステーションワゴンの設定があり、セダンには9グレード、ワゴンには7グレードが設定されている。さらにオールテレインの設定もある。
セダンはベースグレードであるE200スポーツの769万円からE450 4MATICエクスクルーシブの1144万円までで、AMGモデルは53が1259万円、63Sが1867万円となる。
ワゴンにはE350eスポーツとE350deスポーツの設定がないため7グレードになり、グレードによってセダンに対して40万~50万円程度高い設定だ。AMGは趣味性の強いモデルなので、お好きならどうぞといったところ。
まず、1.5LターボのE200系は、十分なパワーとトルクがある。街乗り中心であるのであれば、とくに問題のないパワーユニットだ。しかし、高速道路などでのロングドライブでは、余裕のある走りとまではいかない。184ps&280N・mという出力では、大きなボディをもつEクラスでは少々厳しいだろう。
そして、直4 2.0LターボのE300系も選択肢からは外していもよいだろう。これだけ、電動技術が投入されたEクラスのおいて、普通のガソリンエンジンをあえて選ぶ理由が見つからないからだ。
そう考えると、メインは2.0Lディーゼルを搭載したE220d系か、ガソリンPHEVのE 350 e系か、希少なE 350 de系ということになる。PHEVは、自宅で充電できる環境が必要。多くの人に無難なのはディーゼルのE220d系となる。
ただ、予算に余裕があり近未来のパワーユニットを搭載したPHEVは外せない存在。700N・mという大トルクは圧巻。とくに、ディーゼルエンジンを搭載したE 350 de系は、燃料が軽油なのでハイオクガソリンより30円/L前後も安価で燃費もよい。燃料費という視点では、ガソリンPHEVのE 350 eを凌駕する。せっかく1千万円弱のモデルを買うのであれば、こうした新しいパワーユニットを選択するというのも良い。
メルセデス・ベンツEクラスの値引きは、マイナーチェンジ直後ということもあり、しばらくの間は厳しいだろう。ただ、ライバルのBMW5シリーズもマイナーチェンジしていることもあり、しっかりと競合させれば、それなりの値引きが期待で気だろう。値引き額が拡大してくるのは、やはり半年以上が経ってからだろう。大幅値引きを期待したいのであれば、しばらく待つとよい。
メルセデス・ベンツEクラス価格
<セダン>
・E 200 スポーツ 7,690,000円
・E 200 4MATIC スポーツ 7,940,000円
・E 220 d スポーツ 7,930,000円
・E 300 スポーツ 9,100,000円
・E 350 e スポーツ 8,950,000 円
・E 350 de スポーツ 9,180,000円
・E 450 4MATIC エクスクルーシブ 11,440,000円
・メルセデス AMG E 53 4MATIC+ 12,590,000円
・メルセデス AMG E 63 S 4MATIC+ 18,670,000円
<ワゴン>
・E 200ステーションワゴン スポーツ 8,100,000円
・E 200 4MATICステーションワゴン スポーツ 8,370,000
・E 220 dステーションワゴン スポーツ 8,310,000円
・E 300ステーションワゴン スポーツ 9,530,000円
・E 450 4MATIC ステーションワゴン エクスクルーシブ 12,030,000円
・メルセデス AMG E 53 4MATIC+ステーションワゴン 12,880,000円
・メルセデス AMG E 63 S 4MATIC+ステーションワゴン 19,120,000円
<オールテレイン>
・E 220 d 4MATIC オールテレイン 9,380,000円
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