スズキ ジムニー ノマド新車情報・購入ガイド SUVファン垂涎の的! 待望の5ドアデビュー!! 価格は265万1000円から
2018年デビューでも未だバックオーダーが減らない理由とは?
スズキは、コンパクトクロスオーバー4×4であるジムニーシリーズに、初の5ドアモデルとなる新型「ジムニー ノマド(JIMNY NOMADE)」を発表。4月3日から発売を開始する。
新型ジムニーノマドのベースとなっているのは、ジムニー シエラ。シエラのベースでもある初代ジムニーは、1970年に登場。ジムニーシリーズは、非常に長い歴史をもつモデルだ。世界199の国と地域で販売。世界累計販売台数は349万台にもなった。
これだけ長い期間、売れ続けてきたのには訳がある。ジムニーが唯一無二ともいえる本格派コンパクトクロスカントリー4×4であることだ。国産クロスカントリー4X4で、世界中で高い評価を得ているランドクルーザー300系。全長は4985mm、全幅は1980mmもある大きなボディとなっている。
しかし、ジムニーシエラの全長は3550mm、全幅は1645mmと、とてもコンパクト。世界的に見ても、最小クラスのクロスカントリー4×4となっている。このユニークさが、長期に渡りジムニーが売れてきた大きな理由のひとつ。さらに、高い走破性も加わり「ジムニーでしか行けない場所がある」というようなユーザーに支えられてきた。
さらに、2018年に登場した4代目ジムニーから、イッキに追い風が吹いた。SUVブームであったこと。SUVでもオフローダー系デザインが好まれ始めたことなどがあった。4代目はジムニーらしいタフネスさに加え、可愛らしさがあり、今までのジムニーユーザーではない一般的なSUV好きが加わった。その結果、ジムニーシリーズは、空前の大ヒットとなった。
このジムニーシリーズのブームは衰えを知らない。4代目ジムニーシリーズは、2018年デビューしてから、すでに6年以上が経過。未だ大量のバックオーダーを抱えており、納期は半年から1年以上という超長期納期になっている。まったく注文が減らないことが、超長期納期が続く理由のひとつだという。
5ドアになり新たな顧客層も激増確実!?
そんな大ヒットモデルである4代目ジムニーシリーズだが、3ドアだったことから、使い勝手面で購入を見送っていた人も多かった。ジムニーに憧れていた人達をジムニーに乗れるようにしたのが、5ドアとした新型「ジムニー ノマド(JIMNY NOMADE)」なのだ。5ドアになり使い勝手が向上したことで、遊牧民を意味する「ノマド」をサブネームとした。まさに、ファン待望のモデル言える。
この新型ジムニーノマドの価値は、ジムニーがもつ悪路走破性などに加え、5ドア化による使い勝手の向上、後席居住性の向上や荷室の広さだ。
こうした新たな価値を実現するために、ラダーフレームのセンターフレームを延長し、センタークロスメンバーを追加。ジムニーシエラに対して340mmロングホイールベース化した。これに合わせて、後部プロペラシャフトやAT、サスペンション、ブレーキなどが最適化されている。
ロングホイールベース化により、使い勝手面で向上した点は以下の通り。
・リヤドアの追加、及び、ホイールベースを340mm延長させることで、後席の乗降性と居住性向上。
・後席ヒップポイントを50mm後方に移動し膝周辺スペースを拡大。さらに、後席乗員間距離を90mm拡大することで、後席乗員の居住性を高めた。
・後席ヒップポイントを20mm高くし、シートクッション厚を確保するなど、快適な乗り心地や座り心地を実現。
・ホイールベースの延長に伴い、4名乗車時の荷室床面長をジムニー シエラに対し350mm拡大。
ロングホイールベース化に伴い、新型ジムニーノマドのランプブレークオーバーアングルが、ジムニーシエラの28度から25度になった。アプローチアングルは36度、デパーチャーアングルは47度と共通。最低地上高も210mmと共通だ。オフローダーとしての悪路走破性も、ジムニーシエラと同等レベルとなっている。
そろそろ電動化技術も欲しいパワートレイン
新型ジムニーノマドに搭載されたエンジンは、1.5L直列4気筒のK15B型。最高出力102㎰、最大トルク130Nmと、ジムニーシエラと同じ。燃費性能(WLTCモード)は14.9㎞/L(5MT)、13.6㎞/L(4AT)。オフローダーとはいえ、少々物足りない数値ということもあり、スズキの電動化技術の投入を期待したいところだ。
内外装と装備は、ほぼシエラと同じだが・・・
新型ジムニーノマドのデザインは、基本的にジムニーシエラと同じ。変更点はグリルやフロント&リヤドア、リヤフェンダー、ルーフなど。前後のバンパーやリヤゲートなどは共通になっている。5スロットグリルのデザインは共通だが、新型ジムニーノマドは、クロームの縁取りとガンメタリックの塗装に変更されている。
新型ジムニーノマドのインテリアデザインも、ほぼ共通になっている。やや、上質さや快適さをアップするために、新型ジムニーノマドではリヤウインドウ周りにトリムを追加し、後席乗員の快適性を高めている。
新型ジムニーノマドは、荷室や後席スペースが増えたことで、車中泊などにも便利かと思えた。だが、リヤシートはフルフラットにはならず段差も大きい。車中泊には、少々工夫が必要だろう。
そして、予防安全装備。新型ジムニーノマドの衝突被害軽減ブレーキ「デュアルカメラブレーキサポート」が標準装備された。後退時ブレーキサポート、後方誤発進抑制機能も採用。AT車には、高速道路などでの運転支援機能アダプティブクルーズコントロール(ACC)も用意されている。
ただし、右左折時の歩行者や自転車、右折時の自動二輪車も検知する最新の衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポートⅡ」の装備は見送られている点がやや残念なポイントだ。
新型ジムニーノマドのボディカラー以下の通り。
・2トーンルーフ仕様車
「シズリングレッドメタリック ブラック2トーンルーフ」、「シフォンアイボリーパールメタリック2 ブラック2トーンルーフ」の2色設定。
・モノトーン仕様車
「セレスティアルブルーパールメタリック」、「ジャングルグリーン2」、「アークティックホワイトパール」、「ブルーイッシュブラックパール4」の4色設定。
約57万円の価格アップは安い? それとも高い?
新型ジムニーノマドは、FCと呼ばれる1グレード構成。ジムニーシエラのJCグレードと比べると、より高性能な衝突被害軽減ブレーキであるデュアルカメラブレーキサポートやアダプティブクルーズコントロール、リヤフォグランプ、リヤドアチャイルドプルーフ、フロントベンチレーテッドディスクブレーキ、リヤ2スピーカーなどがプラス装備されている。
こうした装備が付いたことで、新型ジムニーノマドの価格は275万円(4AT)となった。ジムニーシエラJCより、約57万円アップとやや強気な価格アップとなった。
新型ジムニーノマド、脅威のリセールバリュー確定か?
そして、ジムニーシリーズと言えば、高いリセールバリュー。ジムニーシエラのリセールバリューを調べてみると、3年落ち(2025年比)の2022年式で約230~270万円(2025年1月調べ)。当時の新車価格が約186~208万円だったので、新車価格の約124~130%となった。3年落ちの中古車が新車価格より大幅に高い価格で売られているのだ。
新車が超長期納期ということもあり、すぐに乗りたいという人が多く中古車を購入するため価格が高騰している。ジムニーシエラの人気恐るべしだ。
新型ジムニーノマドも超長期納期になることが確実視されていることから、ジムニーシエラ並みか、それ以上のリセールバリューになると予想できる。これは、大きなメリットだ。
新型スズキ ジムニーノマド価格
車種名 | エンジン | 駆動 | 変速機 | 燃料消費率 WLTCモード走行 (km/L) | 燃料消費率 JC08モード走行 (km/L) | 価格(円) |
---|---|---|---|---|---|---|
ジムニー ノマド FC | 1.5L DOHC 吸気VVT | 4WD | 5MT | 14.9 | 15.9 | 2,651,000 |
4AT | 13.6 | 15.2 | 2,750,000 |
スズキ ジムニーノマドのボディサイズ、燃費などスペック
代表グレード ジムニー ノマドFC(4AT)
ボディサイズ:全長3890×全幅1645×全高1725mm
ホイールベース:2590mm
車両重量:1190kg
最低地上高:210mm
駆動方式:副変速機付きパートタイム4WD
最小回転半径:5.7m
乗車定員:4人
エンジン型式:K15B型 直4 DOHC16バルブ
排気量:1460㏄
エンジン最高出力:102PS(75kW)/6000rpm
エンジン最大トルク:130Nm(13.3kgf-m)/4000rpm
ミッション:4速AT
WLTCモード燃費:13.6㎞/L
サスペンション前後:3リンクリジッドアクスル式
タイヤ前後:195/80R15
トランク容量:390L
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