全車標準装備したアイドリングストップ機能とエネルギー回収システムで低燃費化
これにより、燃費性能は大幅に向上。A4 2.0 TFSIがJC08モードで13.8km/L、A4 2.0 TFSIクワトロが13.6km/Lとなった。同じ2L直噴エンジンを搭載する最新のBMW328iは、15.2km/Lという燃費と比べると大きな差がある。また、同じFFをベースとするボルボS60 ドライブeの12.8km/Lよりは低燃費だ。
低燃費への取り組みとして、フルモデルチェンジを待たず、早い時期でアイドリングストップ機能とエネルギー回収システムを全車標準装備した姿勢は評価できる。最新モデルなのに、未だアイドリングストップ機能すら付いていないクルマやオプション設定だったりする車種を多く持つ国産メーカーは、ぜひとも見習って欲しい企業姿勢だ。
ボディデザインも若干変更されている。フロントエンドにおいて水平方向のラインを強調。ボンネットは曲線的なラインを描き、シングルフレームグリルの上部コーナーは角が落とされ、クロスバーとアウディリングはより三次元的な造形となった。バンパーもリデザインされ、角度の付いたエアインレット、新しいグリル、フラットなフロントフォグライトなどが変更されている。全体的にグリル周りがより強調され、力強さや顔のインパクトがアップ。クラスを感じさせない重厚な存在感が魅力的だ。
また、シリーズのトップモデル、アウディS4もさらに熟成が進んだ。ヘッドライト、バンパー、エアインレット、ボディカラーなどが変更。インテリアも、細部に渡って改良された。エンジンは、245kW(333ps)と440Nm(44.9kg-m)を発生するシリーズ中もっとも強力な3.0TFSIを搭載。0~100km/hまでを5.0秒を記録する俊足。燃費も10・15モードで8.9km/LがJC08モードで11.0km/Lへ大幅に向上。やはり、アイドリングストップ機能の効果は大きい。とくに、スタート&ストップの多い都市部でメリットが出るシステムだ。
そろそろモデル中期から末期へと移行するアウディA4だが、今回の燃費向上で商品力は大幅に上がった。新型となったライバルBMW3シリーズが、エントリーグレードの320iの追加やハイブリッド、ディーゼルエンジン車の追加と攻勢をかける中、どのように戦っていくのか快進撃を続けるアウディの戦略にも注目だ。
<アウディA4の変更点>
■ドライブトレイン&シャシー / 環境・安全性能
・ スタート ストップ システム(アイドリングストップ機構)、エネルギー回生システムを搭載
・ 効率に優れる電動パワーステアリングを全車に標準装備。さらにアウディドライブセレクトをオプション設定
(2.0 TFSI quattro。S4は標準装備)。「コンフォート」、「自動」「ダイナミック」「エフィシェンシー」の4つ
の走行モードが選択可能。
・ カメラ及びレーダーによる車線認識により、走行車線の逸脱時にステアリング操作の自動修正を行う、アウデ
ィアクティブレーンアシスト(車線維持支援装置)を全車にオプション設定
・ A4 シリーズ各モデルには、17インチホイールを標準装備。オプションでS-lineの18インチ5ツインスポ
ークアルミホイールを設定。また、S4各モデルは、18インチホイールと245/40タイヤを標準装備
■エクステリアデザイン&ボディ
・ シングルフレームグリルは上端の角が落とされ、より立体的な造形となる
・ グリルカラーはストーングレー(A4シリーズ)と、プラチナグレー(S4)の2種類
・ ヘッドライトの内部構造を変更、下部は波形に。LEDポジショニングライトを装備したキセノンプラステクノ
ロジーを用意。リアライトもフロントに準じたデザインへと変更
■インテリア
・ リフレックスペイントのデコラティブパネルなど高品質なパーツの数々を採用
・ 全車にマルチファンクションスイッチ付の本革巻きステアリングホイールを装備。2.0 TFSI quattroおよびS4
はパドルシフト付きの3本スポークスポーツステアリングを採用
・ イグニッションキーをはじめ、コントロールスイッチ類をデザイン変更
・ SEパッケージおよびS-lineパッケージをオプションで用意
<アウディA4価格>
・2.0 TFSI 4,400,000円
・2.0 TFSI quattro 5,230,000円
・S4 7,990,000円
・Avant 2.0 TFSI 4,580,000円
・A4 Avant 2.0 TFSI quattro 5,410,000円
・S4 Avant 8,170,000円
■アウディA4公式サイト
http://www.audi.co.jp/jp/brand/ja/mo...
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