「アウディ e-tron」は、「アウディ R8」をベースに開発した電気自動車のスポーツモデル。VW(フォルクスワーゲン)の「E-UP!」とは対局にあるモデルで、VWグループの幅の広さを示すものでもある。前後のアクスルに2個ずつ合計4個のモーターを搭載してクワトロシステムを採用するのが特徴で、合計の出力は230kw、トルクは4500N・mという圧倒的な実力を持つ。
　三洋電機製とされたリチウムイオン電池は、42.4kw/hのエネルギーを蓄え、大出力を発生するとともに248kmの航続距離も可能という。記者会見でアウディの社長は、2012年末までには「アウディ e-tron」の少数台数の販売を始めたいと語っていた。