BMW、次世代自動車の新ブランド「BMW i」を発足 [CORISM]

はてなブックマークに追加 Googleブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録
【BMW】2011/02/23

新ブランド「BMW i」の立ち上げを発表するBMW AG取締役のクラウス・ドレーガー博士とイアン・ロバートソン氏

EV「BMW i3」、PHV「BMW i8」の2モデルを2013年に投入予定

BMW i ロゴ

新ブランド「BMW i」のロゴ

 BMWは2月21日、電気自動車(EV)やプラグイン・ハイブリッド車(PHV)など次世代自動車の展開を専門に行うサブ・ブランド「BMW i」を発足させたと発表した。
 同ブランドの第1弾として、2013年から電気自動車「BMW i3」、プラグインハイブリッド車「BMW i8」の2モデルの導入を予定。BMW i3はこれまで「メガシティ・ビークル」として開発が進められていたもので、BMWグループ初の量産EVとなる。一方、BMW i8はコンセプト・スタディの「BMW Vision EfficientDynamics (BMWビジョン・エフィシェントダイナミクス)」をベースとしたプラグインハイブリッドとして、高性能マシンのスポーツ性と小型車並みのすぐれた燃費効率を兼ね備えるという。
 両モデルとも、「LifeDrive(ライフドライブ)」アーキテクチャーと呼ぶ革新的構造コンセプトを採用。パワートレインを収めるシャシーはアルミニウム製とするほか、パッセンジャー・セルには炭素繊維強化樹脂(CFRP)を使用する。生産は両モデルともBMWライプツィッヒ工場とする方針で、同工場は2013年までに約4億ユーロを投資して新規設備を導入するほか、約800人の新たな雇用を創出する計画だ。

BMW i3 & i8 デザインスケッチ

電気自動車「BMW i3」とプラグインハイブリッド車「BMW i8」のデザインスケッチ

マイシティウェイ モバイル用アプリ

同時に設立したベンチャー投資会社「BMW iベンチャーズ社」が資本参加したマイシティウェイ社のモバイル用アプリ

 以上の新規車種の導入のほか、幅広いモビリティ・サービスを提供する計画で、既存の駐車スペースの有効利用、地域情報、異なる交通機関の乗り換えを含めたルート提案機能を備えた高度なナビ・システム、プレミアム・カーシェアリングなどのサービスを展開していくという。
 これに関連して、総額1億ドルを投じ、米ニューヨーク市にベンチャー投資会社「BMW iベンチャーズ社」を設立。すでにニューヨークを本拠とするマイシティウェイ社に資本参加を行った。このマイシティウェイはモバイル用アプリとして、米国内の40以上の都市を対象に公共交通機関や駐車スペースの空き状況、地域密着エンターテイメントに関する情報を提供しているとのことだ。

【関連記事】

(レポート:CORISM編集部

【オススメ記事】