BMW 新型 5シリーズ セダン 535iと、ドイツ・BMW 5シリーズデザイナー ヤツェク・フレーリッヒ氏(奥)
従来モデルに比べ最大で40%の燃費改善
ビーエムダブリューは3月25日、主力サルーンの「5シリーズ セダン」を7年ぶりにフルモデルチェンジし予約の受付を開始した。ユーザーへのデリバリーは2010年4月末からを予定する。
BMW 5シリーズは、1972年のデビュー以来世界で累計555万台を販売した同社の中核モデルだ。今回の新型で6代目となる。ちなみにBMWファンの間で語られるモデル名称は、従来の「E○○」型(先代はE60型)から今回「F10」型へと進化している。BMW初のエコカー減税対象モデルを投入するなど燃費や環境性能の向上にも注力した。
当初のラインナップは「528i セダン」(715.0万円)、「535i セダン」(835.0万円)、「550i セダン」(1040.0万円)の3タイプ。528iには直6 3.0リッターエンジンを、535iには直6 3.0リッター 直噴+ツイン・スクロール・ターボエンジンを、550iにはV8 4.4リッター 直噴+ツインターボエンジンをそれぞれ搭載する。車名と排気量が不一致なのは、最近のBMW車に共通する特長だ。
BMW社が掲げる設計思想「BMW EfficientDynamics(エフィシエント・ダイナミクス)」にのっとり、高い走行性能に加え、優れた環境性能も両立させた。全車で8速ATと組み合わされているほか、ブレーキ・エネルギー回生システムやボディの軽量化、高精度ダイレクト・インジェクション化などにより全車で燃費を向上。535iの場合、旧540iに比べパワーは同等ながら燃費で約40%もの改善を図った。また528iでは「平成22年度燃費基準+15%」と「平成17年排出ガス基準75%低減レベル(★★★★)」を達成。BMW車としては初のエコカー減税50%対象モデルとなる。
BMW 5シリーズは、1972年のデビュー以来世界で累計555万台を販売した同社の中核モデルだ。今回の新型で6代目となる。ちなみにBMWファンの間で語られるモデル名称は、従来の「E○○」型(先代はE60型)から今回「F10」型へと進化している。BMW初のエコカー減税対象モデルを投入するなど燃費や環境性能の向上にも注力した。
当初のラインナップは「528i セダン」(715.0万円)、「535i セダン」(835.0万円)、「550i セダン」(1040.0万円)の3タイプ。528iには直6 3.0リッターエンジンを、535iには直6 3.0リッター 直噴+ツイン・スクロール・ターボエンジンを、550iにはV8 4.4リッター 直噴+ツインターボエンジンをそれぞれ搭載する。車名と排気量が不一致なのは、最近のBMW車に共通する特長だ。
BMW社が掲げる設計思想「BMW EfficientDynamics(エフィシエント・ダイナミクス)」にのっとり、高い走行性能に加え、優れた環境性能も両立させた。全車で8速ATと組み合わされているほか、ブレーキ・エネルギー回生システムやボディの軽量化、高精度ダイレクト・インジェクション化などにより全車で燃費を向上。535iの場合、旧540iに比べパワーは同等ながら燃費で約40%もの改善を図った。また528iでは「平成22年度燃費基準+15%」と「平成17年排出ガス基準75%低減レベル(★★★★)」を達成。BMW車としては初のエコカー減税50%対象モデルとなる。
535iの直6 3.0リッター 直噴+ツイン・スクロール・ターボエンジンは最高出力306ps(225kW)/5800rpm、最大トルク40.8kg-m(400N・m)/1200-5000rpmを発揮。いっぽうで10・15モード燃費10.6km/Lの低燃費性能も両立させる。
全車で8速ATを採用したニュー5シリーズ。さらにエンジン・AT・ステアリングなどを統合制御する「ダイナミック・ドライビング・コントロール」も全車標準装備。ノーマル・スポーツ・スポーツプラスの3モードが選択出来る。
インテグレーテッド・アクティブ・ステアリング(前後輪統合制御ステアリング・システム)の採用により、中低速域での小回り性能と高速域での操縦安定性を両立させた。さらにアダプティブ・ドライブやダイナミック・ダンピング・コントロール(550iに標準装備)により、より高度な走行性能や快適な乗り心地を実現させる。
さらにスポーティに、さらにエレガントに
新型 5シリーズ セダンの記者発表に合わせ、ドイツ・BMWからデザイナーのヤツェク・フレーリッヒ氏が来日し、ニュー5シリーズのデザインについて語った。新型5シリーズは、Cピラーのホフマイスター・キンクや4灯のヘッドライト、ボディサイドのシャープなキャラクターラインなどBMWの典型というべき数々のデザインアイコンを踏襲しながらも、旧モデルに比べ、より伸びやかでワイドに見えるよう注力したと説明する。その結果、さらにスポーティで、かつエレガントな仕上がりになったと胸を張った。インテリアについても外観同様のコンセプトで、ドライバーに7度傾けられたセンターコンソールを始め、ドライバー中心のコックピット設計としたほか、水平基調のラインや凝った仕立てなどで高級車としての仕上がりにもこだわったという。
新型5シリーズは装備面においてもダコタ・レザーインテリア(本革内装)やHDDナビ/地デジチューナー、リアビューカメラ、電動リアウィンドウローラーブラインドなどを全車で標準装備化するなど進化を遂げた。さらにドライバー支援としてナイトビジョンや車線逸脱警告システム、ヘッドアップディスプレイ、トップビュー+サイドビューカメラ(日産のアラウンドビューモニターに相当)などの先進装備も設定された。
3月早々に始まったジュネーブショーで世界デビューを果たしたばかりだが、わずか1ヶ月の間に早くも日本で導入を開始するなど、BMW日本法人の意欲の高さがひしひしと感じられる新型 5シリーズ。ユーザーへのデリバリーは2010年4月末からを予定する。既に海外モーターショーでワゴンモデル「ツーリング」やハイブリッドモデルなどが発表されているほか、スポーティな装いの「Mスポーツ」や最高峰スーパースポーツ「M5」など、今後の更なるモデル充実にも期待がもたれるところだ。
新型5シリーズは装備面においてもダコタ・レザーインテリア(本革内装)やHDDナビ/地デジチューナー、リアビューカメラ、電動リアウィンドウローラーブラインドなどを全車で標準装備化するなど進化を遂げた。さらにドライバー支援としてナイトビジョンや車線逸脱警告システム、ヘッドアップディスプレイ、トップビュー+サイドビューカメラ(日産のアラウンドビューモニターに相当)などの先進装備も設定された。
3月早々に始まったジュネーブショーで世界デビューを果たしたばかりだが、わずか1ヶ月の間に早くも日本で導入を開始するなど、BMW日本法人の意欲の高さがひしひしと感じられる新型 5シリーズ。ユーザーへのデリバリーは2010年4月末からを予定する。既に海外モーターショーでワゴンモデル「ツーリング」やハイブリッドモデルなどが発表されているほか、スポーティな装いの「Mスポーツ」や最高峰スーパースポーツ「M5」など、今後の更なるモデル充実にも期待がもたれるところだ。
BMW 新型 5シリーズ セダンのデザインについて語るドイツ・BMW 5シリーズデザイナー ヤツェク・フレーリッヒ氏
BMWらしい丸い2灯にLEDのアイブロー(眉毛)を加えることで、円形をより鮮烈に見せる工夫を加えた。
リアドア窓下部、BMWらしさを協調する独自の形状が「ホフマイスター・キンク」。
ドライバー重視の設計思想を持つインパネ。中央部の水平基調のラインは凝った形状で後席にまで及ぶ。
シートやドアトリムなど、細部に渡り素材や仕上げ品質などにこだわったという。
新型5シリーズでは全車で「ダコタレザー」本革シートが標準装備されるなど、装備面でも贅沢に進化した。
代表グレード | BMW 535i セダン |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4910x1860x1475mm |
車両重量[kg] | 1820kg |
総排気量[cc] | 2979cc |
最高出力[ps(kw)/rpm] | 306ps(225kW)/5800rpm |
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 40.8kg-m(400N・m)/1200-5000rpm |
トランスミッション | 8速AT |
10・15モード燃費[km/L] | 10.6km/L |
定員[人] | 5人 |
消費税込価格[万円] | 835.0万円 |
発売日 | 2010年3月25日 |
(レポート:CORISM編集部)
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