ダイハツ タント新車情報・購入ガイド ナンバー1の座は譲らない! お買い得な新グレード「セレクション」シリーズ投入
新車販売台数ランキングナンバー1を奪取したタントに、お買い得な新グレード「セレクション」シリーズ投入!
ダイハツは、スーパーハイト系の軽自動車であるタントとタントカスタムに、お買い得な新グレード「セレクション」シリーズを設定し発売を開始した。
現行のダイハツ タントは、4代目で2019年7月に発売が開始された。プラットフォームは、ダイハツの新世代のクルマづくりである「DNGA(ダイハツ ニュー グローバル アーキテクチャ)」に基づいて新開発された第1弾となった。
サスペンションも新開発。ボディは、曲げ剛性を従来比約30%向上させながら、ボディ骨格全体で約40㎏の軽量化を実現している。マイルドハイブリッド機能を持たないタントにとって、軽量化は重要なテーマのひとつだった。
さらに、エンジンは従来のKF型となるものの、日本初となる複数回点火(マルチスパーク)の採用や、燃料噴射方法の改良(スワール噴霧)により、燃焼効率を向上させている。
このエンジンと組み合わされるミッションも新開発。世界初のスプリットギヤを用いたCVTである「D-CVT」が採用された。このD-CVTは、達効率の良さとかなりワイドな変速比幅が特徴。燃費性能は自然吸気エンジンで27.2㎞/L(JC08モード)。ターボ車は25.2㎞/Lとなっている。
こうしたハード面の強化に加えて、従来通りユニークな左側センターピラーレス構造をもつミラクルオープンドアを装備。大開放スペースによる抜群の使い勝手の良さをもつ。
これだけ、気合の入ったフルモデルチェンジを行ったのには訳がある。それは、ライバルであるホンダN-BOXの存在だ。先代となるタントは、優れたモデルだったのだが、N-BOXに負け続けた歴史がある。それだけに、4代目タントでは、絶対に負けられないというダイハツの意地もあった。
そんなダイハツの想いは結実する。長期に渡りN-BOXに敗北していたタントは、2019年11月にN-BOXを上回る21,096台を売りナンバー1に輝いた。モデル末期だったとはいえ、前年同月比190.0%という数値は圧倒的だ。N-BOXの販売台数は18,805台。前年同月比は96.5%と、N-BOXもそれほど悪い数値ではなかったので、かなり積極的な営業活動が行われたことが分かる。
早くも未使用車の存在が顕在化してきたタント
ただ、懸念する部分もある。ダイハツは、未使用車を多く生み出す傾向にある。未使用車とは、メーカーやディーラーの都合で買い手がいないのに自社名義で登録(届出)したクルマだ。ほとんど新車コンディションの未使用車だが、一度登録(届出)すると中古車扱いになり、リーズナブルな価格で販売される。
2019年7月に出たばかりのタントだが、数百台レベルで未使用車が中古車マーケットに流通。ほとんど新車状態の車両で安価なので、未使用車が多く流通すると新車が売れなくなる。そうなると、メーカーとディーラーは、また未使用車を生み出すという悪循環が繰り返されるのだ。タントの販売台数では、こうしたことも今後微妙に影響してくるだろう。
ナンバー1の座は渡さない!? 早くもお買い得グレード「セレクション」シリーズを投入!
新車販売台数ナンバー1となったダイハツ タント。ダイハツの営業は、ナンバー1の座を長期間維持すべく、攻めの姿勢に出た。それが、お買い得な新グレード「セレクション」シリーズを設定だ。
デビュー直後の新型車に、お買い得なグレードを設定するというのは、かなり稀なことだ。一般的には、モデル末期で販売台数が落ちてきたときに行う戦術。今、新型車効果があるときに、こうしたお買い得な特別仕様車を投入してしまったら、モデル末期に行える戦術の選択肢が減ってしまう恐れがある。
オプションを装備しながら、価格アップなしのグレードも
そんなお買い得な新グレード「セレクション」シリーズは、タントXとXターボ、カスタムX、カスタムRSをベースとした。この新グレードは、既存のパックオプションであるコンフォータブルパック、スマートクルーズパック、スタ
イルパックの3種をグレードに応じて標準装備している。その上で、買い得感ある価格設定としている。
タントXセレクションには、従来オプションだったコンフォータブルパック が標準装備。Xターボセレクションには、コンフォータブルパックとスマートクルーズパックが標準装備化された。
タントカスタムXセレクションでは、コンフォータブルパックとスタイルパックを標準装備。タントカスタムRSセレクションは、コンフォータブルパックとスマートクルーズパック、スタイルパックが標準装備された。
すべてのグレードに標準装備されたコンフォータブルパックは、360°スーパーUV&IR カットガラス、格納式シートバックテーブル&シートバックポケット、運転席シートリフター、チルトステアリング、・シートヒーター(運転席/助手席)、リヤヒーターダクトが装備される。
このコンフォータブルパックは、38,500円(2WD)でオプション設定されていたものだ。
タントXセレクションの価格は、1,490,500円となった。ベースとなったXグレードの価格も同じ1,490,500円なので、コンフォータブルパック分の38,500円お買い得ということになる。
タントカスタムXセレクションの価格は、1,721,500円。ベース車両のXにコンフォータブルパック(38,500円)とスタイルパック(26,400円)がプラス装備されている。ベース車のタントカスタムXの価格は1,699,500円なので、22,000円のプラスで64,900円の装備がプラスされたことになる。42,900円お買い得なグレードだ。
ダイハツ タントのグレード選び
新グレードであるセレクションシリーズの追加で、タントのグレード選びはより容易になった。従来のタントでは、Xグレードをメインにオプションをプラスしていくという選択がメイン。これは、より価格を安く見せるためだ。セレクションシリーズが追加されたことにより、色々とオプションを選択する必要がなくなったのは、より顧客目線になった。
そのため、タントのグレード選びでは、セレクションシリーズをメインにするとよい。ただ、もう少し豪華な仕様にしたいのであれば、タントXセレクションなら、右側パワースライドドア、前後&サイドカメラを備えたパノラマモニター対応純正ナビ装着用アップグレードパックなどのオプションを選択する必要がある。これは、他のセレクションシリーズでも同様だ。
ターボ系であるXターボとカスタムRSのセレクションシリーズは、全車速追従機能付クルーズコントロールが標準装備されているので、ロングドライブ派にもお勧めだ。
選んではいけないのが、エントリーグレードのLでスマートアシスト非装着グレード。装備があまりにシンプルなだけでなく、予防安全性能も低い。自動ブレーキが義務化される流れにあるのに、未だこうしたグレードを用意した状態は、評価できない。
ダイハツ タント/タントカスタム価格
■タント
Xセレクション 2WD 1,490,500円/4WD 1,617,000円
Xターボセレクション 2WD 1,644,500円/4WD 1,765,500円
■タントカスタム
カスタムXセレクション 2WD 1,721,500円/4WD 1,842,500円
カスタムRSセレクション 2WD 1,853,500円/4WD 1,974,500円
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