ホンダ インサイト新車情報・購入ガイド 2つの個性でセダンマーケットにチャレンジ!

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【ホンダ】2020/07/02

ホンダ インサイト

 

 

ホンダ インサイトの歴史

ホンダ インサイトホンダは、ハイブリッドセダンであるインサイトをマイナーチェンジし発売を開始した。

ホンダ インサイトは、現行モデルが3代目で2018年末に発売された。デビューから、1年半程度でのマイナーチェンジは、かなり異例。ただ、ホンダはマイナーチェンジとしているが、その内容は新グレードの追加や専用装備の設定など。むしろ、仕様変更といったところだ。

初代ホンダ インサイトは、1999年に登場。直3 1.0LガソリンエンジンにホンダのハイブリッドシステムIMAを搭載。当時、35.0km/L(10・15モード燃費)という低燃費を実現し話題となった。

2代目インサイトは、2009年にデビュー。1.3LエンジンとIMAの組み合わせで、JC08モードで27.2㎞/Lを達成した。燃費だけでなく、高額になりがちなハイブリッド車の低価格化にも貢献。189万円からというリーズナブルな価格となった。

しかし、2代目インサイトの発売直後、3代目プリウスが登場する。当時、インサイトをかなりライバル視していたプリウスは、205万円という戦略的な価格設定で勝負に出た。3代目プリウスは、力強さ燃費値(32.6km/L)などインサイトに勝り、販売台数で圧勝。その後、2代目インサイトの販売はジリ貧状態となり姿を消した。

2代目インサイトの販売が終了した後、しばらくインサイトは姿を消し、2018年末に再登場。3代目となったインサイトは、2代目インサイトとは、まったく異なるモデルに変身。

ボディサイズは大幅に拡大。3代目インサイトのボディサイズは全長4,675×全幅1,820×全高1,410mmとなり、2代目インサイトに対して285mmも大きくなっている。

全長4,675mmというと、レクサスISやメルセデス・ベンツCクラスなどとほぼ同等。2代目インサイトのように、ライバルはプリスではなく、ボディサイズ的にミドルサイズのセダンがライバルになる。

ホンダ インサイト

 

 

1.5L e:HEVのみの設定

そんな3代目インサイトに搭載されたのは、1.5Lエンジンのハイブリッドシステムのみ。デビュー時は、SPORT HYBRID i-MMDと呼んでいたが、1.5L e:HEV(イーエイチイーブイ)と呼び名が変更されている。

1.5L e:HEVは、基本的にシリーズハイブリッドシステムの発展系。通常はエンジンが発電し、モーターで駆動する。ただし、高速走行時など、エンジン負荷が低い状態でエンジンだけで走行した方が燃費がよい場合、エンジン直結モードとなり、エンジンの出力で走行する。

エンジン出力は109ps&134Nm。モーター出力は131ps&267Nmとなり、燃費は28.4km/Lとなった。

ホンダ インサイト

 

なぜ、ホンダは売れないセダンを売るのか?

ホンダ インサイト日本のセダンマーケットは、もはや瀕死状態。そんな状況下ながら、なぜホンダはセダンである3代目インサイトを投入したのか?

それは、セダンが売れなくなってきた頃から、ホンダはセダンモデルの投入を見送り続けてきた。従来からいたセダン顧客は、ホンダにセダンラインアップが無いことから、他社へ流出し続けた。

その一方で、売れる軽自動車、コンパクトカー、ミニバンに積極的な開発・営業が行われてきたことから、ホンダの保有は軽自動車とコンパクトカー、ミニバンがほとんどという、ややいびつな状態になっていく。

 

 

売れないけれど、営業面で重要なセダン

ホンダ インサイトセダンモデルは、高額車が多く収益にあたえるインパクトは大きく、顧客は保守的で定期的にホンダ車からホンダ車へ乗り換える確率が非常に高い。こうしたセダン顧客は、ホンダにとって上顧客なのだ。

こうした顧客を一旦失ったホンダは、再びインサイトで上顧客の囲い込みをしたい狙いもある。セダンは不人気なので、イッキに増えることは期待できないが、こうした上顧客をしっかりと積み上げ、保有台数を増やし安定的に販売することが国内営業にとって重要だ。また、ステップワゴンやオデッセイといった子育てを終えた顧客の受け皿としての役割も持つ。

そんな営業面でも重要な役割をもった3代目インサイトは、デビュー直後の販売は好調だった。2019年1-6月の販売台数は、5,867台を売り登録車新車販売台数で48位にランクインしている。セダン単一車種でランクインしているのは、クラウン(23位)、カムリ(37位)と続き3番目の位置に付けた。しかし、2019年年間ランキングでは、50位位内から姿を消してしまった。

このまま、もし何もしなければ、3代目インサイトはジリ貧でマーケットから忘れられ可能性が高い。だが、今回のマイナーチェンジを行うことで、少しでも話題になれば、また販売が活性化することもある。

そして、現場の営業マンもマイナーチェンジしたことで、再び売らなきゃいけないという心理にさせることも重要だ。約1年半でのマイナーチェンジは、ホンダの国内営業がインサイトをしっかり売っていく、という想いの表れでもある。

ホンダ インサイト

 

 

スポーティ系とラグジュアリー系、2つの仕様が用意されたインサイト

ホンダ インサイトそんな3代目インサイトマイナーチェンジでは、今回のマイナーチェンジでは、デビュー時の3グレード設定から1グレード増やし4グレード設定となった。これにより、選択肢が増え、より好みの仕様が選べるようになった。

まず、EXグレードに新しく「EX・PRIME STYLE」を追加した。アイボリー基調の内装で、華やかなラグジュアリー感を表現した仕様。マイナーチェンジ前は、スポーティなブラックスタイル推しだった。

確かに、日本マーケットはスポーティグレードが売れる傾向があるが、一定数ラグジュアリー系を好む顧客がいる。最近は、ラグジュアリー系の人気も高まっている。こうした少数派を切り捨てずに、拾い上げるような仕様は販売台数を積み上げていくには必要だ。レクサスはラグジュアリー系のバージョンL、スポーティなFスポーツと明確に個性を分け、ほぼすべての車種に展開している。

「EX・PRIME STYLE」の外観は、トランクスポイラーレストランクリッドのスタイルで、派手さを抑えた上品さをアピールするスタイリングになっている。

従来から設定されている「EX・BLACK STYLE」の専用装備を向上。アルミホイールを17インチから18インチへ変更。ステンレス製スポーツペダルを装備するなど、スポーティな雰囲気をよりアップさせている。

「BLACK STYLE」と「PRIME STYLE」と、異なる2つの個性を持ったホンダ インサイト。セダンが売れないマーケットではあるものの、期待がもてる1台だ。

ホンダ インサイト

 

 

ホンダ インサイト、主な変更点

ホンダ インサイト1、EXに新グレード「EX・PRIME STYLE」を追加

<専用装備>

・アイボリー×グリーン コンビシート(本革※×ウルトラスエード)

・専用インテリア(アイボリー)

・専用フロントグリル(ダーククロームメッキ)

・専用リアバンパーロアーガーニッシュ(ダーククロームメッキ)

・17インチ アルミホイール(アルミ切削+グレークリア塗装)
※フロントシート側面・背面、ヘッドレスト側面・底面、リアシートのヘッドレスト、中央席などには合成皮革を使用。

 

2、上級グレード「EX・BLACK STYLE」の専用装備を進化

ホンダ インサイト・専用装備であるアルミホイールを17インチから18インチにアップ。

・ステンレス製スポーツペダルの適用によりスポーティーさを際立たせた。

・プレミアムクリスタルブルー・メタリック/プレミアムクリスタルレッド・メタリックにおいては、インテリア加飾にエクステリアカラーに合わせたステッチカラーを設定し質感を向上。

 

 

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ホンダ インサイト価格

ホンダ インサイト・LX 3,355,000円

・EX 3,564,000円 (レザーシート仕様 3,729,000円)

・EX・PRIME STYLE 3,685,000円

・EX・BLACK STYLE 3,729,000円

 

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