レクサスGS300h新車情報・購入ガイド 直4 2.5Lハイブリッドシステム搭載で、価格もお買い得に! [CORISM]

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【レクサス】2013/10/26

燃費志向の2.5L、パワー重視の3.5Lとキャラ分けできた2つのハイブリッドシステム

レクサスGS300h
 トヨタは、レクサスブランドのアッパーミドルセダンであるレクサスGSに、2.5Lのハイブリッドモデル「レクサス GS300h」を追加し発売を開始した。レクサスGSは、これで2.5L&3.5Lとキャラクターの違うハイブリッド車が2車種、2.5L&3.5Lのガソリン車と系4種類のパワーユニットをもつ。1車種で2つの排気量違いのハイブリッドモデルはもつのは、レクサスGSが初めてとなる。また、同時にGS450h、GS350、GS250を一部改良した。

 今回追加されたレクサスGS300hには、クラウンやIS300hと同じ最新の2.5Lハイブリッドシステムが搭載されている。システム全体の出力は162kW (220ps)で、燃費は23.2㎞/Lとなっていてクラウンハイブリッドやひとクラス下のレクサスIS300hとまったく同じだ。

 GS300hの価格は、580万円。GS450hの比較では、GS450hのシステム出力は256Kw(348ps)で、燃費18.2㎞/L、価格は704万円となっている。ざっくりと計算すると、GS450hはGS300hと比べ出力で約58%アップ、燃費は約22%ダウン、価格は124万円高で約21%アップとなっている。1馬力あたりの価格にするとGS300hが約2.6万円で、GS450hが約2.0万円となっているので、1ps当たりの価格はGS450hがお買い得な計算だ。

 GS450hのパワーは圧倒的で、燃費のダウン分よりパワーアップ率は大幅に勝る。こういった数値から見ても、今回、レクサスGS300hは同じハイブリッド車とはいえ、GS450hと明確にキャラわけされている。走りのハイブリッドGS450hと、バランスの良い経済的なハイブリッドGS300hということになるだろう。これなら、同じハイブリッドであっても顧客の食い合いにならないはずだ。

 レクサスGSは、レクサスブランドの中でも存在意義を問われ続けてきたモデルで、販売面で苦戦を強いられてきた。現在もその流れを受けて、ガソリン車はすべてハイオク仕様でアイドリングストップも装着されていないので、燃費ももはや欧州勢に完全に負けている状態。さらに、エコカー減税の対象とならないなど、国内で売るにはかなり難しい状態だ。

 そんな状況下で、唯一売れるGSが450hなのだが、このGS450hは、トヨタのハイブリッド車の中でも異例で、とにかく速いハイブリッド車なのだ。そういう意味では、最もレクサスらしいキャラが立ったモデルと言える。ただ、マーケットの反応は、こんなに速くなくても・・・。ということだったのだろう。さらに、GS350と比べると109万円も高価。もう少し安価で、スポーティなテイストを備え、燃費のよいGSをと望む声があるのも当然だ。そこで、搭載されたのがクラウンに使われた2.5Lハイブリッドシステムだ。

 価格は580万円からと、GS350よりも安く、GS450hよりも124万円も安い。さらに、GS450hを圧倒する低燃費性能。そして、レギュラーガソリン仕様なので、経済性に優れる。パワーこそ劣るが、GS300hは直4の2.5Lハイブリッドシステムなので、V6 3.5LのGS450hに比べれば、フロントが軽く仕上がる。そうなれば、ハンドリング性能という視点から見れば、GS300hだってGS450hに負けないスポーツドライビングが楽しめる。

 レクサスGS300hは、イニシャル&ランニングコストも安く、スポーティさも兼ね備え、ある意味最もバランスが良いグレードとなることは確実。恐らく、GSのラインアップで最も売れるグレードになるだろう。

 もちろん、レクサスGSの場合、同じシステムを搭載したクラウンハイブリッドの存在がある。価格的にはクラウンハイブリッドの方が安い。大人気のクラウンハイブリッドは、もう街にあふれていすぎて・・・、という人にはレクサスGS300hが多少高価でも満足度は高い。また、ハンドリング性能など走りの質はレクサスが上で、走りに特化したFスポーツもあるので、運転をより楽しみたいのならレクサスGS300hという選択になるだろう。

 レクサスGS300hの追加と同時に、他のモデルも一部改良が施された。GS350(2WD車)に8-Speed SPDSを新採用。高速巡航での燃費向上に貢献するだけでなく、多段オートマチックトランスミッションならではの滑らかな加速と、最短0.2秒で変速するMポジションでのダイレクトな操作感を両立したスポーツドライビングが魅力だ。

また、安全装備も若干向上。走行中、ドアミラーで確認しにくい後側方を走行する車両をレーダーで検知し、ドライバーに注意喚起することで、車線変更時の安全運転を支援するブラインドスポットモニター(BSM)をオプション設定。 さらに、ヘッドアップディスプレイをカラー表示に変更し、視認性を向上させている。

インテリアでは、バンブーのオーナメントパネルの設定をGS350、GS250の“Version L”、“I package”に、本木目(ウォールナット、縞杢)のオーナメントパネルの設定を“F SPORT”に拡大。このほか、LSにも採用したレクサス クライメイト コンシェルジュを標準装備(除く一部グレード)。オートエアコン、シートヒーター、シートベンチレーションを連携制御させて、車内を快適に保つとともに、冷やしすぎ、暖めすぎといった過度な働きを抑制することで、省燃費にも寄与する。

エクステリアでは、全車フロントフォグランプをLEDタイプに変更。LEDクリアランスランプに昼間の被視認性を高めるデイライト機能を追加した。また、 “version L”には、19インチアルミホイールをオプション設定としている。

ボディカラーは、新たに “F SPORT”専用色ホワイトノーヴァガラスフレークを設定し、全11色となった。

レクサスGS300h

レクサスGS300h価格、燃費、スペックなど

■レクサスGS300h価格
レクサスGS300h         5,800,000円
       “version L” 6,700,000円
        “F SPORT” 6,600,000円
       “I package” 6,200,000円

【GS300hハイブリッドシステム主要諸元】
エンジン 排気量 (cc) 2,493
最高出力 (kW [PS] /rpm) 131 [178]/6,000 最大トルク (N・m [kgf・m] / rpm) 221 [22.5]/4,200~4,800
モーター 最高出力 (kW [PS] ) 105 [143] 最大トルク (N・m[kgf・m] ) 300 [30.6]
システム全体  最高出力 (kW [PS] ) 162 [220]

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(レポート:CORISM編集部

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