ビー・エム・ダブリューは1月13日、MINI(ミニ)ブランド初のクロスオーバーモデル「MINI Crossover(ミニ・クロスオーバー)」の販売を全国のMINI正規ディーラーで開始した。
　ミニ・クロスオーバーは、「ミニ」「ミニ・コンバーチブル」「ミニ・クラブマン」に続く4番目のモデルで、ミニとして初めての4ドアモデルとなる。六角形のラジエター・グリル、エンジン・フード左右に配置された大きめのヘッドライト、サイド・ターン・インジケーター周り、大きく膨らんだホイール・アーチなど、ミニならではのデザインを受け継ぎつつも、従来モデルよりもウィンドウを大きく設計し、さらに独特の形状のルーフを備える。
　室内はフット・スペース、ヘッド・クリアランス、ショルダー・スペースを広く設計。独立した4つのシートを標準装備するほか、オプションとして後席3人掛けのベンチシートを用意する。リヤ・シートは、前後位置とバックレストの角度を個別に調節することができ、バックレストを完全に折り畳むと、荷室容量は350リッターから1170リッターまで拡大する。
　グレードは、1.6リッターNAエンジン搭載の「ONE」「Cooper」、1.6リッター直噴ターボエンジン搭載の「Cooper S」「Cooper S ALL4」をラインアップし、それぞれ6速MT車と6速AT車を用意。Cooper S ALL4は、ミニとして初めて四輪駆動システム「MINI ALL4」を搭載しており、ファイナル・ドライブに直接取り付けられた電子制御油圧式ディファレンシャルによって、前後アクスルの駆動力配分を無段階に制御。走行状況に応じて前:100%、後:0%の状態から前:0%、後:100%の状態まで駆動力を配分することが可能だ。
　なお、各グレードとも全高はハッチバックモデルよりも120mm高い1550mmだが、欧州仕様に比べると11mmほど低く、日本の一般的な機械式駐車場に駐車できる大きさに調整。ルーフに設置されるアンテナのマウントの形状を日本専用に開発したことで実現したという。
　価格は265万円から379万円。各モデルの6速MT車が75％のエコカー減税対象となっているほか、Cooper Sの6速AT車が50％減税対象となっている。