ミニ ペースマン(MINI Paceman)新車情報・購入ガイド 2.0Lクリーンディーゼルエンジンを搭載したクーパーDが登場! [CORISM]
ペースマンのベストバイは、クリーンディーゼルエンジン搭載のクーパーD!
ミニ ペースマンは、2013年3月にミニシリーズ7番目のモデルとしてデビューした。このミニ ペースマンは、拡大し続けるミニファミリーの中でも異彩を放つモデル。SUVとクーペのクロスオーバー車といえる車種で、BMWのSUV であるX4 やX6 などと同じコンセプトといえる。ただし、X4やX6はリヤドアをもつ4ドアに対してペースマンは2ドアとなっている。こうしたことにより、X4やX6以上に、クーペ とSUVのクロスオーバー であるというコンセプトに対して、先鋭化されたモデルともいえる。
そのため、AピラーからCピラーにかけて流れるようにスムーズなルーフラインがより個性をアピール。美しさとタフネスさを併せ持つユニークなシルエットが魅力的だ。それでいて、4人がシッカリと乗車できる実用性も兼ね備えている。
まさに、このクラスでは唯一無二という存在。そうしたことも評価されミニ ペースマンは、2013-2014日本カー・オブ・ザ・イヤー10ベストカーに選出された。
ベースとなるミニは、今年フルモデルチェンジしている。しかし、2013年3月に発売されたばかりのミニ ペースマンは、さすがにフルモデルチェンジとはいかず、マイナーチェンジとなっていてプラットフォームなどは従来通りだ。
ただし、大きく変更された点もある。これまでのガソリンエンジン搭載モデルに加え、クーペモデルとしては日本初となるクリーンディーゼルエンジンが搭載された。クリーンディーゼル車 は、ミニ クーパーD ペースマンというモデル名となり、ラインアップに加わった。
このミニ クーパーD ペースマンに搭載されるクリーンディーゼルエンジンは、2.0L直列4気筒ターボ。コモンレール・ダイレクトインジェクションシステム、可変ジオメトリー・ターボチャージャー等を採用し、自然吸気2.7Lガソリンエンジンと同等な270Nmの最大トルクを発生している。これは、ミニ クーパーS ペースマンの240Nmを上回る数値となっている。ただし、クリーンディーゼル車のパワーは112psに対して、クーパーSは190psと大きく上回っている。こうした傾向から、大トルクを発揮するクーパーDは、主に高速クルージングや街中での使い勝手に優れると思われる。
ミニ クーパーDペースマンの価格は6ATで341万円。対するミニ クーパーSペースマンは375万円となっていて、クーパーDペースマンが34万円安い。クーパーDは、クーパーSに対して同等以上の大トルクを持ちながら、価格も安いというのは魅力的。さらに、燃費も16.3㎞/Lと良好。燃料がハイオクから軽油となるかとから、30円/L以上安いので、経済性も高い。
それだけではなく、ポスト新長期規制をクリアしたクリーンディーゼル車なので、取得税および重量税は免税、自動車税については75%減税が適用される。そのため、購入時の支払価格は車両価格差以下になる。一般的に、クリーンディーゼル車は、ガソリン車に対して30~40万円は高価な設定というのが相場といえる。そういった経済性の視点では、ミニ クーパーDペースマンは、かなり戦略的な価格設定がされたモデルと言えるだろう。
さらに、価格戦略も見直された。スポーティな装備を中心に従来モデルより標準装備品を充実させる一方、車両価格が引き下げられた。グレードにより異なるが、おおよそ6~13万円ほど安くなっている。もともと、ミニは高価なモデルではあったものの、魅力的なクルマが安くなるのは、我々顧客側から見ればよいことと言えるだろう。
ミニ ペースマンのマイナーチェンジでは、デザイン面も変更されている。フロントデザインは、ひと目でミニとわかる6角形のラジエーターグリルのデザインを刷新。クーパーSには、Sのロゴをあしらうなどして、クーパーS、クーパーそれぞれのキャラクターにマッチしたデザインとした。
ヘッドライトは、伝統の円型のモチーフを継承しながらも、躍動感が感じられるデザインとなった。クーパーSでは、内部の色をブラックに変更。さらに、周囲を囲むフレームは、新たに光沢のあるブラック仕上げが選択できるようになり、スポーティさが強調されている。
インテリアでは、メーターの文字盤を従来の白から黒系のアンスラサイトに変更し、インテリアの雰囲気を引き締めている。また、インストルメント・パネルにもフィニッシャーを装備し、よりいっそう上質な室内空間を生み出した。
また、ミニ クーパーS ペースマンに搭載されているガソリンエンジンが改良された。最高出力が従来モデルより5kW向上し、最高出力190PS(140kw)となり、MT車の燃費が17.1km/Lへと約6%向上。燃費とパワーとも向上させているのはさすがだ。
ミニ ペースマンの選び方は、走行性能や燃費、経済性に優れ高いトータルバランスを持つクーパーDが主軸として選ぶといいだろう。20万円安い321万円のクーパーは、クーパーDの登場で選びにくくなった。実際の購入時に、クーパーDはエコカー減税の免税効果もあり、実際の支払価格差は車両価格差よりも小さくなるからだ。さらに、燃料費も軽油なので30円/L以上安いため、車両価格は20万円安いもののエコカー減税や燃料費差を含めていくと、ほとんど差はないとみていいだろう。
また、よりホットな走りだったり、自ら操る楽しさを味わいたいのならMT設定のあるクーパーS。さらに、モアパワーと4WDという高い操縦安定性を求めるならジョン・クーパー・ワークス(JCW)ということになる。ただし、JCWは460万円オーバーとなるかなり高価なモデルとなる。
ミニ ペースマン価格
・MINI Cooper D Paceman 2.0L直列4気筒ターボ・ディーゼル・エンジン 6速AT ¥ 3,410,000
・MINI Cooper S Paceman 1.6L直列4気筒ターボ・ガソリン・エンジン 6速MT ¥ 3,620,000 6速AT ¥ 3,750,000
・MINI John Cooper Works Paceman 1.6L直列4気筒ターボ・ガソリン・エンジン 6速MT ¥ 4,600,000 6速AT ¥ 4,770,000
ミニ ペースマン画像集
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