日産スカイラインNISMO/NISMOリミテッド新車情報・購入ガイドに目次
究極のグランドツーリングカーを目指して開発
日産は、セダンのスカイラインに限定車となるスカイラインNISMO(ニスモ)とスカイラインNISMOリミテッドを設定し発売を開始する。
日産スカイライン NISMOは1,000台限定で9月上旬に発売。スカイライン NISMOリミテッドは100台限定で2024年夏に発売を予定している。
日産スカイラインNISMOの注文についての詳細は、各販売会社に要問い合わせ。
そして、スカイラインNISMO Limitedは抽選販売となる。スカイライン NISMOのWEBカタログ内の応募ページから応募。
応募締切:2023年9月4日15:00
日産スカイラインNISMOリミテッド公式申し込みページはコチラ
一挙両得なスカイラインNISMO
現行スカイラインは、V37型と呼ばれ13代目となる歴史あるモデルだ。2代目スカイラインとなるS5系から、グランドツーリングカーを象徴するGTの名称が付けられた。日産スカイラインNISMOは、その時代より受け継がれるGTカーの資質に、NISMOならではのレーシングテクノロジーを活かした空力とシャシー技術を融合させている。そして、より速く、気持ちよく、安心して走れる究極のGTカーを目指して開発された。そのため、スカイラインNISMOには、フロントフェンダーに「GT」のエンブレムを装着。そして、センターコンソールには、1,000台限定のシリアルナンバーを刻印したNISMOメタルエンブレムを配している。
こうした特別感のあるスカイラインNISMOだが、スカイラインの販売台数は、非常に厳しい状態。まさに風前の灯火だ。そんな中、スカイラインNISMOは、こうしたスカイラインブランドを維持するためのモデルとしての役割も大きい。
さらに、限定車とすることで、日産ファンや数少ないセダン好きの購買意欲を刺激。わずかでも、販売台数を積み重ねることができる。すでに、スカイラインの販売台数は3桁台/月を売るのも厳しい状況なので、アッという間に売れるであろう1,000台という販売台数は、日産国内営業にとって非常に魅力的だ。今回のスカイラインNISMOは、スカイラインブランドの維持や、わずかながら販売台数への貢献という日産にとって一挙両得な限定車といえるだろう。
スカイラインNISMO主な特徴
エンジン&AT
GT500レース用エンジンに携わった開発者が、同じ開発設備を使ってチューニング。400Rに対して、最高出力を298kW(405ps)から309kW(420ps)に向上。最大トルクは、475N・m(48.4kgf・m) から550N・m(56.1kgf・m)へと大幅に向上させている。
専用にチューニングされたエンジンによって、STANDARDのドライビングモードでは、日常域においても力強さと気持ちの良い加速の伸びを実現。SPORTおよびSPORT+モードでは、NISMO専用のAT変速スケジュールを施すことでエンジンの回転を高回転で維持。スポーツ走行時には、さらにレスポンスの良い走りが可能となった。
また、低速トルクがより強大になったことで、街中では走りやすさ。スポーツ走行時には、走りやすさに加え、優れたアクセルレスポンスと俊敏な加速性能を得ている。
タイヤ&ホイール
550Nmという大トルクをしっかりと路面に伝え強力なトラクションを得るために、リアタイヤの幅を20mm拡大。245/40R19から265/35R19へ変更。さらに、専用開発の高性能タイヤを採用した。
ホイールは、リム幅を拡大。高い剛性と軽量化を両立したNISMO専用エンケイ製19インチアルミホイールを装備。操舵初期のレスポンスとコーナーでの接地性を向上し、コーナリング性能を高めている。
サスペンション
高性能タイヤにあわせて、サスペンションとスタビライザーに専用チューニングを施した。旋回時のロールを抑えつつ、起伏のある路面でも追従性を保つことで、高い4輪接地性を実現。路面追従性が悪いと、路面が荒れているときには、車体が跳ね、安心してアクセルが踏めない上に、ホイールスピンも発生し気持ちよい走りができないからだ。こうしたサスペンションセッティングにより、限界域まで安心できる車両安定性を確保した。
ブレーキ
ブレーキには、耐フェード性に優れる摩擦材を採用したほか、専用タイヤとブレーキパッドに合わせてアンチロックブレーキシステム(ABS)の制御を変更。制動距離を短縮した。また、ビークルダイナミクスコントロール(VDC)は、スタビリティの向上にあわせた専用チューニングを施した。限界走行時でも性能を発揮できるよう最適化し、ワインディングロード走行などにおいても洗練されたコントロール性を実現している。
ボディ&エアロパーツ
前後ウィンドシールドガラスの接着剤には「GT-R NISMO」にも採用している高剛性接着剤を採用。車両重量を増やすことなく車体剛性を向上している。
エクステリアでは、前後のバンパーとサイドシルカバーを「スカイライン NISMO」専用パーツとして開発。細く鮮やかなレッドアクセント、NISMO専用フォグランプ、NISMOエンブレムなど、新世代NISMOロードカー共通の要素をまとうことで、一目でNISMOとわかるデザインとした。
その中でも、フロントバンパーロアグリルとフォグランプを取り囲む造形や、ボディサイドのリアホイール中心を前後に貫くサーフィンラインをオマージュしたデザインにより、往年の「スカイライン」らしい力強さを表現しました。
スカイラインNISMOには、GT500などのレースで得たノウハウが生かされている。フロントのエアロパーツ類は、空気抵抗を低減しながらダウンフォースを大幅に向上させる機能を持ったデザインとすることで、高速走行時の安定性向上に貢献。
さらに、グリル開口部の断面と内部エアガイドの形状を最適化。ラジエーターやオイルクーラーへの流れを最適化し、空気抵抗を抑えながらもスポーツ走行でも安心して走り続けられる冷却性能を実現している。
ボディカラーは専用色のNISMOステルスグレーを含む、全5色をラインアップした。
インテリア
インテリアは、人気グレード「400R」の高い質感はそのままに、全体を黒基調で統一。上質でスポーティなドライビング空間を演出している。コックピット周りには、レッドセンターマーク付のNISMO専用本革巻ステアリングをはじめ、280km/hスケールのスピードメーター、NISMOロゴを配したレッドリングタコメーターを採用。走行性能の高さや特別感を演出している。
NISMO専用チューニングRECARO製スポーツシートは、黒を基調に赤をセンターに配置した。スウェード調表皮の貼り分け位置に拘り、急旋回時でもシート中心部に体圧が残る高いホールド性を実現。加えて着座時の体圧の分散を最適化する座面構造の採用により、グランドツーリングに求められる快適性も両立している。
日産スカイラインNISMOリミテッドとは?
そして、わずか100台限定の日産スカイラインNISMOリミテッドは、S54A-1型「スカイラインGT」誕生60周年を記念した特別仕様。
このスカイラインNISMOリミテッドは、日産横浜工場の匠ラインにて、特別な資格を持つ匠が一つ一つを手組みで作り上げる高精度なエンジンを搭載。GT-Rエンジンと同一のブースで、匠による手組みを実施。匠ラインのブースで部品ごとの温度ばらつきを均一化した後に、バルブクリアランス公差を通常の±40μmから±20μmまで高精度化。性能ばらつきを極限まで低減しているのが特徴。
また、ミッションは出荷検査に特別走行メニューを追加。オートマチックトランスミッションの変速タイミングが、お届けしたその日から最適状態となるように造り出された特別走行パターンを栃木工場で実施。オートマチックトランスミッション個体に対する変速学習を促進完了させた上で出荷。変速精度をいっそう向上している。
さらに、日産初採用となる艶消しガンメタリック塗装のホイールを特別装備。リミテッドの証として、エンジン組み立て担当者を記した匠ラベル、100台限定を刻印した専用シリアルナンバープレート、専用エンブレムを装着。ボディカラーは、ホワイトパール、NISMOステルスグレー、ダークメタルグレーの3色をラインアップした。
日産スカイライン NISMO、出力、ボディサイズなど主要諸元
代表グレード スカイラインNISMO
全長×全幅×全高 mm 4,835×1,820×1,440
ホイールベース mm 2,850
トレッド(前/後) mm 1,540/1,560
最低地上高 mm 130
最小回転半径 m 5.6
車両重量 kg 1,760
エンジン型式 VR30DDTT
エンジンタイプ V6 DOHCツインターボ
総排気量 ㏄ 2,997
最高出力 kW(ps)/rpm 309(420)/6,400
最大トルク N・m(kgm)/rpm 550(56.1)/2,800-4,400
駆動方式 後輪駆動
トランスミッション 7速AT
タイヤ 前後 前245/40R19 後265/35R19
日産スカイライン NISMO、スカイライン NISMO Limited価格
駆動 | エンジン | グレード | ミッション | 価格(円) | ||
2WD | VR30DDTT [NISMO 専用チューン] | NISMO | 7M-ATx | 7,880,400 | ||
RECAROシート+ カーボン製フィニッシャー装着車* | 8,470,000 | |||||
NISMO Limited | 9,479,800 |
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