ポルシェ、デトロイトショーでハイブリッドのスーパーカー「ポルシェ 918RSR」を世界初公開 [CORISM]
【ポルシェ】2011/01/12
回生エネルギー150kWの電力パワーを、約8秒間の加速に利用可能
ドイツ・ポルシェAGは1月10日、アメリカ・デトロイトで開幕した2011年北米国際自動車ショー(デトロイトモーターショー)のプレスデーで、スタディモデル(コンセプトカー)の「ポルシェ 918RSR」を世界初披露した。ミッドシップのスーパースポーツクーペで、563ps/10300rpmを発揮するV8 直噴エンジンと、75kWを発揮するモーターを2個搭載するハイブリッドカーでもある。
どことなくポルシェ917Kを想わせるスタイリングとネーミングを与えられたポルシェ 918RSR。ボディに描かれたゼッケンも、1971年にルマン24時間レースで総合優勝をしたヘルムート・マルコ/ジィス・ヴァン・レネップ組のマシンのオマージュとなっている。しかし単なるレトロカーではなく、最新のテクノロジーが搭載された。ボディはCFRP(カーボンファイバー強化型プラスチック)製モノコック。さらに、ニュル24時間レースをはじめ、アメリカや中国などで実際のレースに参戦した実験車「ポルシェ 911 GT3 Rハイブリッド」のテクノロジーを盛り込んだ。
2個のモーターは、フロントアクスルで可変トルク配分を行う「トルク・ベクトリング機構」を装備するいっぽう、ブレーキング時にはジェネレーターとして充電を行う。助手席の代わりに運転席隣りに搭載されたのが「フライホイールジェネレーター」が、最大で36000rpm回転するローターによって回生エネルギーを蓄える。このシステムがフル充電した場合、最大75kWx2の電力によるパワーは、約8秒間利用することが出来るため、時にレース時の勝敗をも握る燃費に対して大きく効くという。
助手席の代わりに巨大なフライホイールジェネレータが!
ここにブレーキング時のエネルギーを蓄えることで、加速時に使うことが出来る。
ここにブレーキング時のエネルギーを蓄えることで、加速時に使うことが出来る。
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(レポート:CORISM編集部)
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