ルノー カングー新車情報・購入ガイド 1.2L直噴ターボ+6MT搭載! 走りを磨いたスポーティなカングー ゼン登場! [CORISM]

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【ルノー】2014/05/24

カングーらしからぬ走りが可能? ツインクラッチの6ATも欲しい!

ルノー カングー ゼン6MT
 ルノー は、MPVのカングー に1.2L直4直噴ターボエンジンと6MTを搭載したルノー カングー ゼンの発売を開始した。

 カングーは2009年にデビュー。高い全高を生かした広い荷室と車内空間をもつMPVとして登場。海外では貨物車も用意されていることから、左右にスライドドアを持ち、リヤのハッチゲートは観音開きというユニークさと使い勝手の良さをもつ。

 そして、カングーの人気を支えている大きな理由のひとつが可愛く愛嬌のあるデザインだ。柔らかくラウンドした全体のシルエットは、クルマというメカニカルな印象を払拭。なんだか生き物のような愛着がわくデザインが多くのファンに支持されている。

 この優れたデザインは、2013年8月に変更されたばかり。少し精悍さが増した印象だ。2009年にデビューしたモデルで、すでにモデル後期となっているものの、古臭さを感じないのはカングーのもつデザイン力の底力といえるだろう。

 そんなこともあり、カングーは日本国内におけるルノーの基幹モデルとなっている。

 そのファニーなカングーに、なんと1.2L直4直噴ターボエンジンと6MTが組み合わされたカングー ゼンが投入された。このエンジンは、すでにSUV であるキャプチャー にも搭載されたH5F型エンジンで84Kw(115ps)/4,500rpm、190Nm(19.4㎏-m)/2,000rpmというスペックを持つ。キャプチャーのスペックは88Kw(120ps)/ 4,900rpm、190Nm(19.4㎏-m)/ 2,000rpmなので、カングー ゼン用に若干のチューニングが施されている。このエンジンのトルクは、自然吸気2.0L並みのトルクをもつ。

 従来からある1.6Lと4ATの組み合わせのカングーは、148Nm(15.1㎏-m)/3,750rpmなので随分とパワフルになった。とくに、低回転域でのトルクが全く違うので、走りのテイストは別物だろう。

 カングーは、1,460㎏とう車重があったことから、1.6Lエンジンではやや非力。その上、もはや珍しい4ATなので、走りそのものは期待できない状態。しかし、この新エンジンと6MTが装備されたことで、想像を超えたキビキビとした走りが楽しめるモデルになった。

 さらに、6MT車にはストップ&スタート機能、減速時にエネルギーを回生するエナジースマートマネジメント、燃料消費量を最大10%削減するECOスイッチといった機能が搭載された。さらに、坂道発進を補助するヒルスタートアシスト、滑りやすい路面で駆動輪のグリップを最適にコントロールするエクステンデッドグリップ、スピードリミッター&クルーズコントロールなど、快適なドライブをサポートする機能も充実している。

 そこで悩ましくなるのは、ルノー カングー ゼン6MTの価格だ。1.2Lターボ&6MTが241.5万円で、1.6L&4ATも同じく241.5万円なのだ。最新のエンジンだけでなく、大きな装備差があり、同じ価格となると、6MTを選びたくなるというもの。

 ただし、日本においては、やはりATが主流。この6MTカングーが欲しくても、ミッションの都合で買えない、そんな顧客も多く出てくる。キャプチャーの6速エフィシエントデュアルクラッチミッションが搭載可能かどうかは不明だが、このミッションの搭載車を望みたいところだろう。

ルノー カングー ゼン6MT
ルノー カングー ゼン6MT
ルノー カングー ゼン6MT

ルノー カングー ゼン6MT

ルノー カングー ゼン価格、スペックなど

■ルノー カングー価格
・カングー ゼン6MT/4AT 2,415,000円
・カングー アクティブAT 2,209,000円
・カングー アクティブMT 2,158,000円

代表グレード ルノー カングー ゼン 6MT
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 4280×1830×1810mm
車両重量[kg] 1430kg
総排気量[cc] 1197cc
最高出力[kw(ps)/rpm] 84(115)/4,500rpm
最大トルク[Nm(kg-m)/rpm] 190(19.4)/2,000rpm
トランスミッション 6速MT
JC08モード燃費[km/L]
定員[人] 5人
消費税込価格[円] 2,415,000円
発売日 2014/05/22
レポート 編集部
写真 ルノー

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(レポート:CORISM編集部

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