トヨタ ラクティスのOEM、しかし力強いフロントマスクはこっちのほうがカッコいいぞ!
先んじて発表されたトヨタのラクティス。OEM供給を受けてスバルブランドで販売されることになったのが、トレジアだ。もちろんOEMだけにキャラクターはラクティスと同じで、いわゆるコンパクト2BOX。今や主流のモノフォルムとは一線を画して、力強く存在感あるデザインや、荷物もしっかりと積めるパッケージングなど、これまでのスバルにはなかったモデルではある。だからこそ、OEMされるのだろうが。
先にラクティスと異なる部分を見ておくと、フロントマスクがかなり違う。スバルの六連星エンブレムを中心に、お馴染みのウイングモチーフのグリル。さらに左右に広がりのあるバンパーは塊感があり、スバルらしい存在感を演出している。正直、万人受けするアッサリ味のトヨタ・ラクティスに対して、かっこよさではこっちのほうが上だと思う。リヤに関してもメッキを取り入れることで、上質感を高めている。
先にラクティスと異なる部分を見ておくと、フロントマスクがかなり違う。スバルの六連星エンブレムを中心に、お馴染みのウイングモチーフのグリル。さらに左右に広がりのあるバンパーは塊感があり、スバルらしい存在感を演出している。正直、万人受けするアッサリ味のトヨタ・ラクティスに対して、かっこよさではこっちのほうが上だと思う。リヤに関してもメッキを取り入れることで、上質感を高めている。
リヤはメッキが付く程度だが、フロントマスクはスバルの個性が十二分に出ている。いわゆるスバル顔で、ライトもつり目と、精悍である
ワゴン並みの広大なラゲッジなど、使い勝手はよし
ステアリングの真ん中に、六連星のスバルエンブレムが付く程度で、ラクティスと基本的に一緒
ラクティスと同じと言ってしまうとそれまでなので、今一度全体をチェック。室内はスッキリした無駄のない形状で視覚的にも広がり感は十分で、樹脂表面の処理やメタリックパネルを追加することで質感を高めている。カーゴスペースはリヤシートを倒さなくてもスーツケースを3個収納できるというから、文句はなし。床面高を簡単に変えられるフレキシブル2段カーゴボード(4WDはデフの関係で採用なし)もラクティス譲りで、使い勝手は十分だ。また、2WD車ではフォールディングレバー操作により簡単にシートを格納できるワンタッチ格納シートも採用している。
小ぶりで薄型というのが、フロントシートの特徴だが、パッケージに余裕をもたせる工夫でもある。座り心地はスポーティだ
センターにヘッドレストがないのは非常に残念。足下のクリアランスなどは余裕があり、大人な4人であればストレスなく乗れる
シンプルだけど、見やすく、スポーティなメーター。メッキの加飾も利いて、質感もしっかりと確保されている
スバルにない点は、ラゲッジ重視のモデル。という点からすると、広大なラゲッジはラインナップ充実に貢献するだろう
2WDに関しては、ラゲッジ床の高さが2段階に変えられるので、積むモノなどよって選択できるのはありがたい
さらにラゲッジの下には簡単な収納スペースもある。4WDではデフが付くこともあり、形状はかなり異なる
名前は違えども、グレード構成は同じ
爽快ラクティスと謳っていただけに、走りに力を入れている。CVTゲート式シフトはカッチリとしている。またマニュアルモードも1.5リッター車には付く
エンジンは直4の1.3リッターと1.5リッターの2タイプを用意。グレードは、ベーシックモデルのi、装備充実のi-L。スタイリッシュかつスポーティなi-S。そしてユーロサスペンションなど、走りを重視した専用装備のTYPE-EUROという4グレード構成だ。ちなみに1.3リッターと1.5リッターが選べるのだが、TYPE-EUROだけは走りを重視するため、1.5リッターのみ。さらに1.5リッター車のみとなるのが、アクティブトルクコントロールAWD(4WD)。トランスミッションは全車、CVTとなる。1.5リッター車には7速マニュアルモードを搭載するとともに、1.5i-L以上にはパドルシフトも付き、キビキビとした走りを楽しむことができる。また燃費は不思議なことに、FFであれば1.3リッター/1.5リッターの違いはなく、全車同じで20.0km/Lとなっている。
ラインナップを見ると1.5リッターがメイン。燃費は1.3リッターと変りがないとなれば、動力性能が高いほうがいいのは確かだ
恐らくだが、実燃費は1.3リッターのほうがいいだろう。出力は14馬力も異なるので、動力的には最低限といったところか
175/60R16がメインで、タイプユーロだけが少々大きく、185/60R16となるが、こちらはサスペンションも特別仕様だ
代表グレード | スバル トレジア 1.5i-S (FF) |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 3990×1695×1585mm |
車両重量[kg] | 1110kg |
総排気量[cc] | 1496cc |
最高出力[ps(kw)/rpm] | 109ps(80kW)/6000rpm |
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 14.1kg-m(138N・m)/4400rpm |
トランスミッション | 7速マニュアルモード付CVT |
10・15モード燃費[km/L] | 20.0km/L |
定員[人] | 5人 |
消費税込価格[万円] | 179.55万円 |
発売日 | 2010/11/29 |
レポート | 近藤 暁史 |
写真 | マッシュルーム |
【関連記事】
- スバル、新型コンパクトカー「トレジア」広告キャラクターに俳優 玉山 鉄二 起用[2010.11.29/CORISM]
- スバル 新型コンパクトカーを11月下旬に発表~『New Compact Smart Wagon』がキーワード~[2010.11.03/CORISM]
- 【トヨタ 新型 ラクティス 新車情報】ライバルはフィット、それともフリード スパイク!?[2010.11.22/CORISM]
- ガッキー、トヨタ 新型 ラクティスのイメージキャラクターに登場 ~新垣 結衣がイマドキ家族に問う"これって、アリ?"~[2010.11.22/CORISM]
- スバル 新しいブランドステートメント『Confidence in Motion』を設定[2010.11.03/CORISM]
(レポート:CORISM編集部)
【オススメ記事】
- フォルクスワーゲン ポロ新車情報・購入ガイド ついに全長4m越えに! 3ナンバー化した6代目新型ポロは、1.0L直3ターボを搭載【ニュース・トピックス】
- 三菱エクリプスクロス試乗記・評価 さすが4WDの三菱! 豪快にリヤタイヤを振りだすような走りも楽しめる絶妙なS-AWCに脱帽!【レビュー】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.6】 日差リーフの実電費チェック! (一般道編)コツコツ電費を稼ぐe-Pedal【評論家ブログ : 日産リーフ】
- メルセデス・ベンツSクラス新車情報・購入ガイド 約20年振りの直6エンジンに、ISGを組みあわせた次世代エンジンを搭載!【ニュース・トピックス】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.5】 日差リーフの実電費チェック! (高速道路編)実電費アップは、こだわりの空力性能にあり!【評論家ブログ : 日産リーフ】
- 三菱エクリプスクロス新車情報・購入ガイド スタイルに走り、装備とスキ無しの完成度を誇るコンパクトSUV。ガソリン車だけしかないことが、唯一の弱点?【ニュース・トピックス】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.4】 30歳代クルマ好き女性、初めての電気自動車! その評価は?【評論家ブログ : 日産リーフ】
- 日産セレナe-POWER新車情報・購入ガイド ついに、シリーズハイブリッドシステムを搭載したセレナ! 5ナンバーミニバン、ハイブリッド車戦争へ加速!!【ニュース・トピックス】
- マツダCX-8試乗記・評価 際立つ運転のしやすさ! こだわりの「躍度」を雪上でチェック!【レビュー】
- 日産テラ(TERRA)新車情報・購入ガイド ナバラベースのSUV中国でデビュー! 日本への導入は?【ニュース・トピックス】
CORISM公式アカウントをフォローし、最新記事をチェック!