祝! ワゴンR誕生25周年! 25周年記念車デビュー
スズキは、軽自動車のワゴンRとワゴンRスティングレーに、特別仕様車「25周年記念車」を設定して発売を開始した。この特別仕様車は、歩行者検知式自動ブレーキを含む予防安全装備「デュアルセンサーブレーキサポート」を全車に標準装備している。
圧倒的な人気を誇ったワゴンRだったが・・・
スズキ ワゴンRは、2017年にフルモデルチェンジし6代目となった。初代ワゴンRは、1993年に登場。それまで無かったハイト系ワゴンと呼ばれるジャンルを生み出した歴史的モデルだ。デビュー直後から大人気モデルとなり、多くのライバル車が投入された。
その後、軽自動車のスタンダードは、ハイト系ワゴンとなる。このハイト系ワゴンというジャンルは、ライバルが多く非常に厳しい戦いが繰り広げられている。このクラスは、価格やスペース、燃費、使い勝手と総合的な実力が求めれるからだ。そんな中、ワゴンRは2011年度まで、幾度となく軽自動車販売台数ナンバー1の座を獲得してきた。
しかし、ホンダがスーパーハイト系ワゴンのN-BOXを2011年末に発売。N-BOXは、瞬く間に人気モデルとなり2012度軽自動車販売台数ナンバー1を奪取する。これ以降、軽自動車の人気カテゴリーはスーパーハイト系へと移行していく。それと同時に、ワゴンRの販売台数は徐々に低下。2017年度は5位まで落ちた。ただし、スパーハイト系ワゴンのスペーシアよりも売れていることから、いかにワゴンRブランドが浸透しているかよく分かる。
人気カテゴリーが変わったこともあり、存在感が失われてきたワゴンRだが、スズキの中では特別な存在で、新技術はまずワゴンRから投入されてきている。
ハイブリッドモデルをベースに、歩行者検知式自動ブレーキなどの装備を充実させた25周年記念車
そんなスズキ ワゴンRが登場して25周年。特別仕様車ワゴンR25周年記念車が登場した。
ベースとなったのは、全車ハイブリッド車で、FXリミテッド、FZリミテッド、スティングレーXリミテッドだ。ワゴンRには、マイルドハイブリッドシステムであるISG(Integrated Starter Generator)が搭載されている。従来のモデルはEV走行できなかったが、6代目ワゴンRでは、発進時にモーターだけで最大10秒ほどクリープ走行ができるようになっている。このマイルドハイブリッドシステムと独自の軽量化技術により、ワゴンR25周年記念車は全車クラストップの33.4㎞/Lという低燃費を実現している。
ワゴンR25周年記念車の装備類は、専用色インパネカラーパネルなど、グレードにより異なる。助手席シートヒーター(2WD車)、専用エンブレムが全車共通の装備だ。注目はスティングレーの25周年記念車で、スズキとしては珍しくサイド&カーテンエアバッグを標準装備。充実した安全装備を備えている。
なかなか買い得感があるワゴンR25周年記念車
さて、このワゴンR25周年記念車は、買い得感があるのか否かをチェックしてみたい。ワゴンR25周年記念車ハイブリッドFXリミテッドの価格は、1,312,200円となった。ベース車の価格は、1,273,320円なので約4万円高になる。IRカット機能付フロントガラス、プレミアムUV&IRカットガラス(フロントドア)や14インチアルミホイールなどのプラス装備を考えると、なかなか買い得感がある価格設定になっている。
同様にワゴンR 25周年記念車 HYBRID FXリミテッドの価格は1,425,600円。ベース車に対して、2万円弱の価格アップとなった。このモデルも買い得感がある設定だ。ベース車は14インチアルミホイールだが、このモデルは15インチアルミホイール装着車になっている。ベース車には15インチの設定はないのでオリジナリティもある。
ワゴンRスティングレー 25周年記念車 HYBRID Xリミテッドの価格は1,526,040円。こちらも、ベース車に対して約4万円の価格アップとなった。このモデルも、15インチアルミホイールやサイド&カーテンエアバッグなどが装備されて4万円アップというのは、なかなか買い得感がある。
ワゴンR25周年記念車は、シッカリ値引きしてもらい購入したい
どのワゴンR25周年記念車も買い得感があるので、25周年記念車をベースに購入を考えたほうがいいだろう。ただし、注意も必要だ。商談時に、センスのない営業マンは「お買い得な仕様なので値引きできません」というトークが炸裂する可能性が高い。
お買い得な特別仕様車を値引きゼロであれば、標準車を値引きして買ったほうがお得になる可能性がある。こうなると意味がないので、しっかりと値引き交渉する必要がある。あっさり引き下がってはならない。
値引きのテクニックは、未使用車との競合!?
ワゴンRの場合、大量の未使用車が流通している。未使用車とは、メーカーやディーラーの都合で買い手がいないのに登録したクルマ。登録しただけなので、ほぼ新車コンディション。一度登録しているので、中古車扱いになる。その分、価格はかなり買い得感がある。こうした未使用車の上級グレードと競合させるのも安く買うためのテクニックになる。
特別仕様車ワゴンR「25周年記念車」の主な専用装備
●全車共通
助手席シートヒーター(2WD車)
専用エンブレム[25th ANNIVERSARY](バックドア)
●ワゴンR 25周年記念車 HYBRID FXリミテッド(ベース車:HYBRID FX セーフティパッケージ装着車 ブラック内装)
専用色インパネカラーパネル[ネイビーパール、シルバー]
フロントグリル[スモークメッキ、スチールシルバー]
専用ファブリックシート表皮、チルトステアリング、運転席シートリフター
シルバードアハンドル、シルバーインサイドドアハンドル
IRカット機能付フロントガラス、プレミアムUV&IRカットガラス(フロントドア)
14インチアルミホイール
●ワゴンR 25周年記念車 HYBRID FZリミテッド(ベース車:HYBRID FZ セーフティパッケージ装着車)
専用色インパネカラーパネル[マットブラックパール、シルバー]
専用ファブリックシート表皮
メッキバックドアガーニッシュ
シルバードアハンドル
15インチタイヤ&アルミホイール
●ワゴンRスティングレー 25周年記念車 HYBRID Xリミテッド(ベース車:スティングレー HYBRID X)
フロントシートSRSサイドエアバッグ、SRSカーテンエアバッグ
専用色インパネカラーパネル[マットブラックパール、シルバー]
フロントグリル[メッキ、ダークグレー]
専用ファブリックシート表皮、専用ドアトリムクロス
本革巻きステアリングホイール[専用シルバーステッチ]
メッキバックドアガーニッシュ
15インチタイヤ&アルミホイール
スズキ ワゴンR 25周年記念車価格
●ワゴンR
・25周年記念車HYBRID FXリミテッド 2WD 1,312,200円/4WD 1,429,920円
・25周年記念車HYBRID FZリミテッド 2WD 1,425,600円/4WD 1,543,320円
●ワゴンRスティングレー25周年記念車HYBRID Xリミテッド 2WD 1,526,040円/4WD 1,643,760円
【関連記事】
- 2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー、栄えある10ベストカーが決定! 今年のナンバー1は、どのクルマに!?【イベント】
- 2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー、ノミネート車31台が決定!【イベント】
- スズキ フロンクス試乗記・評価 価格、燃費値を追加。欧州プレミアムコンパクトに近い上質感【スズキ】
- スズキ スペーシアギア新車情報・購入ガイド キープコンセプトだが魅力的!【スズキ】
- 2024 バンコク国際モーターショーレポート スズキ編【BLOG】
- スズキ スペーシアギア新車情報・購入ガイド 待望の人気モデルが秋頃発売か?【スズキ】
- スズキ、10年先を見据えた技術戦略とは?【スズキ】
- スズキ フロンクス(FRONX)新車情報・購入ガイド インド発、期待のコンパクトSUV、2024年秋頃デビュー!【スズキ】
- 【動画】スズキ ハスラー 試乗レビュー【スズキ】
- 【動画】スズキ ハスラー 内外装レビュー【スズキ】
【オススメ記事】
- ホンダWR-V試乗記・評価 大満足か後悔か? 成功か失敗か? 見極め重要なコンパクトSUV【ホンダ】
- 日産エクストレイル(T33型)vs トヨタ ハリアーハイブリッド(80系)徹底比較!【対決】
- 日産フェアレディZ新車情報・購入ガイド 2025年モデルが登場! 納期は? 転売ヤー対策は?【日産】
- BMW M2クーペ(G87)試乗記・評価 「サーキットで乗ってみたい!」クルマ好き女子が試乗!【BMW】
- 2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー、栄えある10ベストカーが決定! 今年のナンバー1は、どのクルマに!?【イベント】
- 2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー、ノミネート車31台が決定!【イベント】
- マツダCX-80試乗記・評価 すべてに大人の余裕を感じた国内フラッグシップ3列SUV【マツダ】
- 三菱 アウトランダーPHEV新車情報・購入ガイド 大幅改良&値上げ。それでも、コスパ高し!!【三菱】
- スズキ フロンクス試乗記・評価 価格、燃費値を追加。欧州プレミアムコンパクトに近い上質感【スズキ】
- 日産セレナAUTECH SPORTS SPEC新車情報・購入ガイド 走りの質感を大幅向上した特別なモデル【日産】
CORISM公式アカウントをフォローし、最新記事をチェック!