オフロードの高級車、走りの質とラグジュアリーさを追求。しかし、燃費はそのまま【トヨタ ランドクルーザー新車情報】 [CORISM]

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【トヨタ】2011/12/21
4WD SUV TX トヨタ

燃費はそのまま、走りの質とラグジュアリーさを強化!

 トヨタは、ランドクルーザーをマイナーチェンジし、2012年1月6日より発売する。1951年の発売以来ランドクルーザーは、世界100カ国以上で約650万台を超える人気を誇っている。その人気は、耐久性・信頼性・悪路走破性などで、長期間愛され続けている本格派4WDだ。その歴史も古く、初代クラウンが1955年デビューであることから、トヨタの基盤を支えたモデルといえる。

今回のマイナーチェンジでは、マルチテレインセレクトなどの先進技術を導入しオフロードの走行性能を進化させた。砂地・がれき・モーグル・岩石路など走行環境に応じて、スイッチ操作でトラクションやブレーキの制御を切り替え、オフロードの走破性を高めるマルチテレインセレクトや、車載カメラの映像から周囲の路面状況を確認できるマルチテレインモニターを新たに採用。また、ステアリング操作のみでの極低速走行が可能な「クロールコントロール」は、速度設定を5段階(従来型3段階)にするとともに、クロールコントロール走行時にタイトなコーナーでの回頭性を高める「ターンアシスト機能」を搭載した。

エクステリアは、フロントバンパー&グリル、フォグランプ、リヤコンビネーションランプ、サイドプロテクションモール、アルミホイール(18インチ・20インチ)のデザインを変更。プロジェクター式ヘッドランプとLEDポジショニングランプを新採用した。

内装は明るく、上品な新色シェルを含む全3色を設定。インパネなどは、光沢のある木目調加飾を採用し、上質感を演出している。さらにZX、AX Gセレクションにステアリングヒーターを、ZXのフロントシートにシートベンチレーション(送風タイプ)機能を、サードシートには格納・固定がセミパワーで可能な機能を標準装備。視認性に優れた大型カラーTFT(液晶画面)の「マルチインフォメーションディスプレイ」を採用。走行状態やタイヤ切れ角などオフロード走行に必要な情報をはじめ、燃費や矢印ナビなどさまざまな車両情報を表示し、快適なドライビングをサポートする。

 今回のマイナーチェンジは、本格派4WDという価値だけでなく、レンジローバーなどのように最上級4WDとしての価値もさらに高めている。気になるのは燃費など環境対応。2009年にエンジンを1UR-FE、最大出力318PS]最大トルク460N・mを搭載した。しかし、残念ながら、今回のマイナーチェンジでは、パワートレイン系に手は入れておらず燃費も変わっていない。最高のラグジュアリーを極めようとするのなら、その一方で最高の低燃費も時代の要請だろう。ただ、マイナーチェンジで、低燃費技術を投入するのは、なかなか難しいのも現実。少々先の話になってしまうが、次のフルモデルチェンジで生まれかわるランドクルーザーにトヨタの優れた低燃費技術が採用されることに期待したい。

<トヨタ ランドクルーザー価格>

GX           4,400,000円
AX           4,800,000円
AX Gセレクション   5,500,000円
ZX           6,300,000円

トヨタ ランドクルーザー
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トヨタ ランドクルーザー
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(レポート:CORISM編集部

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