トヨタ サイ(SAI)新車情報・購入ガイド 世界初! 「スーパーUV400カットガラス」を標準装備! さらに一部改良と特別仕様車G Viola(ヴィオラ)を設定 [CORISM]

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【トヨタ】2015/05/22

トヨタ サイ特別仕様車G“Viola”(ヴィオラ)

自動ブレーキ関連の安全装備トヨタ セーフティセンスは搭載されず。装備を充実させた一部改良

トヨタ サイS“Cパッケージ”

トヨタ サイS“Cパッケージ”

 トヨタは、ハイブリッド専用車サイ(SAI)を一部改良するとともに、特別仕様車G“Viola(ヴィオラ)”を設定し発売を開始した。

 トヨタ サイ(SAI)は、2009年に登場し2013年8月に大幅マイナーチェンジを行った。外装はボンネットからバンパー、ヘッドライト、フェンダーなどを刷新。ヘッドライトまわりのデザインは個性的で、ほぼ車両の全幅をカバーする超ワイドサイズヘッドランプを採用した。ライト点灯時には、白色LEDの閃光が切れ目なく中央から両サイドへ力強く発散し、夜にはひと目でトヨタ サイであることをアピールするほど。シルエットこそ従来型のサイだが、フェイスまわり全く違うクルマとなった。インテリアも同様に大幅に変更された。そして、見た目のデザイン変更だけでなく、ボディ剛性の強化やハンドリング性能の向上、燃費性能の向上など、クルマの本質も磨き上げられた。

 大幅な変更を施したことで、サイの販売台数はイッキに向上。マイナーチェンジ前は、1,000台/月に満たない月がほとんどだったが、月販販売目標の2,000台を超えるようになった。しかし、マイナーチェンジ効果も1年もたずに収束。また、1,000台を割る販売台数になってきている。

 サイの苦戦理由には、最新の2.5Lハイブリッドを搭載したカムリの存在がある。こちらは、燃費やパワーで上回り、ボディサイズもやや大きい。その上、価格も安い。あえてサイを選ぶ理由が、デザイン上の魅力や質感や高級感という部分になる。ただし、高級感という視点では、姉妹車であるレクサスHSがあり、HSを超えることはできない状態だ。こうしたトヨタ車内でのカニバリが、サイを選びにくくしている状況でもある。

 そうした状況下に置かれ、モデル末期ながら、それでも改良を施し続けるトヨタ サイの志には高く評価したい。今回の改良では、世界で初めて「スーパーUV400カットガラス」を全車のフロントドアに採用。このガラスは、99%以上カットできる紫外線の波長の上限を400nm(従来型 : 380nm)に変更し、快適性を向上させている。

 また、洗車などによる小さなすり傷を自己修復するクリア塗装「セルフリストアリングコート」を全外板色に採用。さらに「ヒルスタートアシストコントロール」に坂道を感知する機能を追加し、車両のずり落ちを緩和する性能を高めている。

 装備面では「T-Connect SDナビゲーションシステム」を採用。音声対話と経路の先読みでドライブをサポートする「エージェント」、ナビゲーションにアプリケーションソフトを追加できる「Apps(アップス)」、および安心・安全サービスを中心とした「オンラインケア」など多彩なサービスが用意。また、ライセンスランプに白色LEDを採用。夜間のリヤビューに一段とクールな印象を与えている。

 機能面では、サスペンションのチューニングやステアリングギヤ比を変更。ステアリング操作時に、車両応答性を高め、優れた操縦安定性を実現している。

 同時に、トヨタ サイには特別仕様車G“Viola”(ヴィオラ)が投入された。Viola(ヴィオラ)とは、スミレを意味するイタリア語。「G」グレードをベースに、上品な色調の専用色ダークバイオレットをシート表皮(ファブリック×合皮)など、内装の各所に採用。さらに、ボディ色に特別設定色スパークリングブラックパールクリスタルシャイン(オプション)を含む全4色を設定。これに加え、快適温熱シート(運転席・助手席)、スカッフイルミネーション(運転席・助手席)などを特別装備した。

 この特別仕様車Violaの価格は3,996,982円。ベースとなるGグレードに対して約6万円のアップとなっている。装備アップ分相当の価格アップといえ、モデル末期のお買い得感ある特別仕様車というものではない。

 また、一部改良によりサイの価格は若干アップした。Gグレードで1万円弱の価格アップで収まっているので、改良内容を考えるとお買い得感はある。

 トヨタ サイの選び方。このクラスのハイブリッドセダンは、サイの他にカムリやホンダアコードなどがある。多少予算に余裕があるのなら、クラウンハイブリッドなども選べるようになる。このあたりをまずはじっくりと比べ試乗してみるといい。サイの場合、2009年デビューとモデル末期になっているため、最も値引き額が大きくないと購入するメリットも少ない。アコードとトヨタ車同士を競合させて、大幅値引きを引き出すことが重要。

 グレード選び面では、最上級グレードのG Aパッケージがおすすめ。サイの一部改良では、残念ながら自動ブレーキなどの安全装備が装着されていない。今や、軽自動車でも歩行者を見つけて自動ブレーキをかける時代に突入している。400万円前後の高級車で、こうした装備が一切ない。その中で、Aパッケージだけ、プリクラッシュセーフティシステム(ミリ波レーダー方式)が標準装備されている。歩行者は見つけられないが、せめてこれくらいの安全装備は今時必要だろう。このAパッケージを選ぶと、レーダークルーズコントロール(ブレーキ制御付)も装備される。この機能は、前車に追従し速度コントロールしてくれるので、ロングドライブ時の疲労軽減に効果がある。ただ、Aパッケージ車の価格は4,339,637円となり、非常に高価。これだけ高価になると、選べるクルマの選択肢が大きく広がるのが悩まし所だ。

トヨタ サイ特別仕様車G“Viola”(ヴィオラ)

トヨタ サイ特別仕様車G“Viola”(ヴィオラ)

トヨタ サイ(SAI)価格

・S 3,303,818円 “Cパッケージ” 3,406,909円
・G 3,938,073円 “Aパッケージ” 4,339,637円
・特別仕様車 G“Viola”3,996,982円

トヨタ サイ特別仕様車G“Viola”(ヴィオラ)

トヨタ サイ特別仕様車G“Viola”(ヴィオラ)

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(レポート:CORISM編集部

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